ブログ|杏林堂鍼灸整骨院

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ポイントはタンパク質

運動の後30分以内に「牛乳」を飲むと、

熱中症になりにくい体質になる…と

熱中症予防を扱う学会(生気象学会)で提唱されています。

 

 

汗をかいて脱水症状を起こし、

全身に回る血液量が不足すると熱中症が起きやすくなります。
その予防法としては、血液量(水分量)を増やして保つことです。

 

 

牛乳を飲むと血液量が増えます。
ポイントは牛乳に含まれている「タンパク質」を摂ることです。

 
牛乳も、もとは血液から出来ています。
乳腺で血液から血球をこし取って

タンパク質などを濃縮したものです。

 

 

だから、牛乳を摂ることによって血液量と

筋肉の成分であるタンパク質を増やすことが出来るのです。

 

 

ただ、牛乳も飲み方を間違えると

逆効果になるので注意が必要です。

 
飲み始めて効果が出るまでに

最短で1週間、平均すると約1ヶ月かかります。

 

 

脱水症状が起きているときに、

飲んで直ぐに熱中症を食い止める作用が強い…

というわけではありません。

 

 

それどころか、牛乳は飲んでから水分が吸収されるまでに

最短でも20分程の時間を有します。

 
何故なら、牛乳には大量のタンパク質が含まれているので、

胃で消化された後に、十二指腸に送られます。
水分の吸収も腸で行われるので、

運動後に牛乳を飲んでも直ぐには、

水分の補給とはならないのです。

 
あくまでも牛乳は、

熱中症になりにくい体質に改善することが目的…なのです。

 

 

そこで、運動した後には先ず普通に水を飲んで、喉の渇きを癒して、

その後30分以内に牛乳を飲むと良いでしょう。

 

 

でも、水を飲んで、また牛乳なんてお腹タポタポで無理…。
実際は、そんな方が多いと思います。
そういう場合は、「ヨーグルト」での代用もOKです。

 
ヨーグルトは牛乳を発酵させたもので、

消化しやすく良質のタンパク質が摂れます。
ヨーグルト飲料なども市販されていますし、

熱中症の予防に是非。

 
ポイントはタンパク質です。

熱中症と筋肉

このところの連日、連夜の猛暑日に熱帯夜が続いて、

早くもお疲れ気味では?

 
今年は例年以上に熱中症に罹られる方が多くなっています。
場合によっては、重篤な症状や死に至るような

危険なケースも数多く報告されています。

 
このような例は、特にご高齢者の方の割合が高く、

30〜40%を占めるとも言われています。
ご高齢者の方が熱中症に罹りやすいのには、

さまざまな理由や原因が考えられますが、

最近特に着目されているのが、

その方の筋肉量の多少について…です。

 

 

人間の身体の約2/3は水分でできています。
赤ちゃんは約80%で、成人になると約60%ほどに。
年齢とともに少しずつ減少していきます。

 
熱中症というのは、実は脱水症と似たメカニズムがあります。
体内の水分量が減少すると熱中症になりやすいのです。

 
では、体内の水分は何処に蓄えられているのでしょうか?
まずは、血液中に。

 

 

そして、見落とされがちですが、

筋肉の中に多く含まれています。
筋肉の約80%は水分でできているのです。

 
つまり筋肉は、水分を蓄えるタンクの役割も果たしています。
その為に、大量に汗をかいて筋肉中の水分量が減少すると

筋肉が収縮して、つりやすくなります。

 
夏場に足がこむら返りする一因もここにあります。
マラソンランナーが水分補給をする理由も、

筋肉の痙攣を防ぐため…でもあります。

 

 

また、水は身体を冷やす役割もしていますので、

水分の保有量が少ない人は、熱が身体にこもり

熱中症にもなりやすいわけです。

 

 

つまり、筋肉量が多い人は水分の保有量が多く、

筋肉量の少ない人ほど水分の保有量が少なく

その結果、脱水症や熱中症になりやすい…というわけです。

 

 

その為に、ご高齢者や普段身体を鍛えていない方は

熱中症に罹る割合が高いのです。

 

 

では、その対策として考えられるのは…。

 
この死にそうに暑い真夏の日に、

今直ぐ筋肉をガンガンに鍛えていきましょう!
というわけでは、当然ありません。

 
続きます。

夏はやっぱり暑い…です。

今日から8月。
各地で、この夏一番の猛暑日となっています。

 
大阪では、今日8月1日は

毎年恒例の「PL大花火大会」が開催されます。

 
昨日、全国の都道府県で

最後に代表が決まったのも大阪でした。

 
復活を目指したPL学園は惜しくも準々決勝で敗退。
大阪桐蔭もまさかの予選敗退。
桐蔭を破った大阪偕星高校が代表に決まりました。

 
地元、兵庫県代表は滝川第二に。
今年は、「怪物」清宮くん擁する?早稲田実業など

話題に事欠かない大会になりそうです。

 

 

しかし、この炎天下の中でのプレーは大変です。
グランドに立っている選手たちはもちろん、

スタンドで応援している家族や高校野球ファンも
相当な覚悟が必要です。

 

 

今年の夏は、エルニーニョの影響で冷夏になる?

なんて予報もありましたが、完全に大外れ…です。
今のところ、例年以上に気温の高さだけで無く、

湿気がやたら多いように感じます。

 
今年も、夏はやっぱり暑い…です。

 
このところ、治療所に居ても

午前中、救急車のサイレンをよく耳にします。
熱中症で運ばれる患者さんが多いのかもしれません。

 
年配の患者さんの中には、

ご自分が「熱中症」に罹っていることに気付いていない…

なんて方も見受けられます。

 
これからが夏本番。

 
次回からは、熱中症を始め、

夏バテや体調不良に為らないように、

この夏を乗り切る為の対処法について

書いていきたいと思います。

芦屋サマーカーニバル’15

昨日、気象庁から発表された三ヶ月予報によりますと、

気温、雨量ともに平年並み…とのこと。

 
昨今の異常気象を考えると、

予報通りに「平年並み」で推移してくれれば、

なによりなんですが…。

 
降り続いた雨が上がった途端に、

照りつける太陽が戻って来ました。
やっぱり、祇園さん、天神さんには

蒸し暑い「夏」がお似合いです。

 
今日25日は、「第37回芦屋サマーカーニバル」が

芦屋市陽光町にある芦屋市総合公園、

潮芦屋ビーチで開催されます。

 

 

市民のボランティアによって執り行われる芦屋サマーカーニバル。
市民によるステージやイベントもあり、露店も出店します。

 
19:50〜20:30には約6000発の花火も打ち上げられます。
(縁日とステージイベントは13:00〜21:00まで)

 
毎年、BGMや効果音とのコラボで

ロマンチックな雰囲気を演出している花火大会に、

今年は「和太鼓」とのコラボも加わり、

さらにパワーアップ…の予定。

 
JR芦屋駅、阪急芦屋川駅、阪神芦屋駅からバスが出ています。

*済みません。今年から臨時バスは廃止になりました。

最寄駅から、徒歩でお願いします。

 
当日は、混雑が予想されます。

交通規制もありますので、

事前にHPやサイトなどで確認の上、お出かけ下さい。

梅雨明けした…はず?

20日の海の日に梅雨明けしたはずが、

昨日、今日と本当によく雨が降ります。

 

 

今週末から次の台風、12号が日本列島に接近する可能性があって、

お天気の方がまたどうなるのか?分からない状況です。

 

 

そもそも、例年なら9月頃に上陸することの多い台風が、

今この時期に連続でやって来ること自体が異常で、

本当に不安定な天候が続いています。

 

 

前回の台風11号が接近した際に

京都の祇園祭が中止or延期になるか?

取りざたされていましたが、最終的には

無事?(無理矢理?)執り行われました。

 

 

明日24日は、後祭。
どんなことがあっても、まず中止になるようなことは無いはずです。

祇園祭が過去、天候が原因で中止になったことは一度も無い…からです。

 

 

明治17年(1884)に、大雨で道路が損傷した為に、

後日に延期になったのが唯一の変更だったそうです。

 

 

天候以外での中止は、過去に

 
⑴応仁元年〜明応8年(1467〜1499)に「応仁の乱」の為。

⑵昭和18年〜昭和21年(1943〜1945)に太平洋戦争の為。

⑶昭和37年(1962)に阪急電鉄地下延伸工事の為。

 

 

また、元治2年(1865)、禁門の変の為に、

明治45年(1912)、明治天皇容態悪化の為に、

それぞれ前祭、後祭のみの中止がありました。

 

 

その他に、本能寺の変やコレラ流行などで

幾度かの延期はあったそうです。

 

 

祇園祭が中止される時というのは、

京都の、いや国家の存亡に関わるような

一大事が起こった場合に限られる訳です。

 
逆に、祇園さんが中止になるようなことがあっては困る…

とも言えるのです。

 

 

しかし、その例からすれば、

昭和37年の阪急電鉄地下延伸工事って、いったいどうなん?

梅雨が明けました。

先週の金曜日に、西日本の各地に豪雨をもたらした

台風11号が駆け足で通り過ぎていきました。

 
芦屋市でもその前日から強い風が吹き始め、

夜半から雨も加わり17日から18日の朝方まで

かなり強く降り続いた為に、

市内を流れる芦屋川の水かさが、

橋桁すれすれのところまでになりました。

 

 

昨年の夏の大雨で、土砂崩れの被害にあった

「芦有道路」が、つい先日、ようやく復旧したばかり…。

 
心配されていた被害も今回は、どうやら大丈夫なようでした。
これで、有馬温泉までのバスが一年ぶりに開通し、便利になります。

 

 

しかし、JRは台風が過ぎ去って後も

ダイヤは終日乱れっ放しで、

連休初日の足におおきな影響を及ぼしました。

 

 

そんなこんなで、昨日20日の「海の日」に

近畿地方はようやく梅雨明けをしました。

 

 

毎年のことながら、

海の日、梅雨明け、即、夏休みのパターンです。

 

 

これからは本格的な「夏」にシフトチェンジ。

 

 

今年は当初、エルニーニョの影響で

長雨の冷夏の予想でしたが、実際はどうなんでしょうか?

 

 

今週末は、祇園さんに天神さん、

そして同じく25日の土曜日に

芦屋サマーカーニバルが催されます。

 
台風12号が気になるところですね。

湿気った身体に良い食材と水。

梅雨時、つまり湿度の高いこの時期に

摂ると良い食材を紹介してみます。

 

 

⑴利尿作用のある食材
小豆、冬瓜、緑茶、アサリ、キュウリ、トマトなど。

 

 

⑵発汗作用のある食材
生姜、ネギ、シソ、わさび、ペパーミントなど。
香味が外湿で塞がった毛穴を開く作用がある。
また身体を温め、食欲増進作用を期待出来る。

 

 

⑶気のめぐりを良くして、イライラやストレスを緩和する食材。
オクラ、ワカメ、セロリ、ニンニク、クラゲなど。

 

 

また、身体にとって良い「水」とは…。
それは、「体温に近い、ただの水」です。

 
体温に近いというのは、つまり「ぬるま湯」のことで、

飲みごたえという点ではもう一つかもしれませんが、

身体に負担をかけないことがベスト…なのです。

 
こんな冷たくも無く、熱くも無い水のことを
東洋医学では「陰陽水」と呼びます。

 

 

そして「ただの水」とは、無料の水のこと…ではありません。
無味無臭、何の味も、細工も加えられていない、

いわゆるただの水のことです。

 

 

甘い、辛い、味が濃い、刺激が強い、

或いはキンキンに冷えたジュースやビール、

お酒やアイスなどは、ただの水とは呼べません。

 

 

つまり、身体にとって良い水とは、体内環境に近い水。

 
違和感無く吸収できて、胃腸への負担が少ない…

そんな水を適度に補給するように心がけましょう。

内湿の対処法。

身体が湿気る…つまり体内に余分な水が留まっている状態。

 

 

水分の循環を良くして、悪い老廃物の溜まった水分を排出し、

新しいキレイな水を取り入れることが重要です。

 

 

そのためには、
⑴汗をかき、代謝を良くすること。
適度な運動や、半身浴、サウナ、入浴などでしっかりと汗をかき、

そのうえで適度な水分を摂るように心がけましょう。
※お酒などのアルコール類は、体内の水分を奪うので注意。

 

 

⑵身体を温める。
冷えは、体内に水分を留めてしまう原因の一つです。
外湿により汗が排出されにくなり、

また汗をかいた状態でエアコンなどにあたり汗が乾き、

それが冷えの原因にもなります。
汗をこまめにふいたり、着替えたりも必要です。

 
温めること、そして冷やさないことが肝要です。

 

 

そのうえで、冷たい飲み物や生もの、甘いもの、油っこいもの、

味が濃いものは出来るだけ避けるようにして下さい。

 
胃腸の負担が少ないものを選びましょう。

 

 

食事や水分の摂りかたについては、次回に詳しく説明します。

外湿と内湿

湿気(湿度)は私たちの体調や、

生活における快適さに影響を及ぼします。

 
東洋医学では、人体に影響を及ぼす

湿気(湿邪)を大きく2つに分けて考えています。

 
⑴外湿(がいしつ)
⑵内湿(ないしつ)

 

 

外湿とは身体の外側、つまり大気中の湿気(湿度)のことを指します。
空気中の湿度が高いと人体にさまざまな影響を及ぼします。

 

 

内湿とは、体内の湿気(水分)。
水分の「量」だけで無く、その「質」も関係します。
体内の水分代謝の異常や低下によって

蓄積された余分な水…のことです。
「水毒」とも呼ばれます。

 

 

この外湿と内湿はお互いに無関係では無く、

空気中の高い湿度が内湿体質の方に影響を与えます。

 

 

大気中の湿度は、エアコンなどで調整するとして

(環境要因については次回に…。)、

まずは内湿=体内の水分代謝の改善について説明していきます。

 

 

体内の水の流れをよくする方法は、これも大きく分けて2つあります。
⑴水分量の調整
⑵水分の質の選択

 

 

水分量の調整は、取り入れる量(飲む、食べる)と、

排出する量(汗、オシッコ、ウンチ)のバランスのこと。

 

 

水分の質の選択とは、どんな水が身体にとって

負担の少ない優しいものか?ということです。

 

 

詳しくは、次回に続きます。

湿度と体調の関係

天候によって体調や症状が左右されることを気象病と呼び、

 
その原因として、
⑴気温(寒暖差)
⑵気圧(特に低気圧時)
⑶湿度(高、低共に)
の3つがあります。

 
⑴寒暖差と⑵低気圧時については、

すでに説明してきましたが、

今回は「湿度」について…です。

 
湿度は高過ぎても、逆に低過ぎても

身体に何らかの影響が表れます。

 
一般に40〜60%程度が快適な湿度とされています。

 
40%以下だと、乾燥して皮膚や粘膜が乾きやすくなり、

風邪などの感染症を引きやすくなります。
また、交感神経が優位となり

頭痛、肩こり、イライラなどの症状が表れやすくなります。

 

 

逆に70%以上になると、副交感神経が優位となります。
副交感神経優位だと、身体にとって良いのでは?と思われますが、

特に近年では晴れと雨を頻繁に繰り返すことが多く、

気圧の変化も激しいために

自律神経の乱れも急激なものとなりがちです。

 
その為に、副交感神経優位

つまりリラックスモードが極端になり、

無気力、身体がだるい、食欲不振などの症状として表れます。

 
日本は四方を海に囲まれ、湿度が高くなりがちな環境にあり、

その為に身体の内部環境もその影響を受けやすくなっています。

 
湿気の影響で汗腺が覆われ、汗が出にくくなり、

体内に水分が溜まりやすく、水分代謝が悪くなります。

 
その結果、血液の流れも悪くなってしまいます。

 
漢方では、このような体調に影響を及ぼす

過剰な湿気を「湿邪」と呼びます。

 
湿邪は「脾臓」を傷し、気の流れを阻害して、

胃腸の働きが悪くなり、老廃物を身体に溜め込ませます。

 
そして湿邪は重く、下に溜まり易い性質があり、

特に下半身に影響を及ぼします。

 
そのために、食欲不振、消化不良、下痢、胃が重苦しいなどの症状や、

身体がだるい、脚がむくむ、足先が冷えるなど、

またやる気が出ない、集中力が続かないなど…

さまざまな症状が表れます。

 

 

では、その対策としてはどうすれば良いのでしょうか?

 
次回に続きます。