ブログ|杏林堂鍼灸整骨院

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六甲銀座

今日から10月に。
早いもので、今年も残すところあと3ヶ月。

 
今日はあいにくのお天気ですが、

このところすっかり秋めいて来ましたね。
朝晩の気温は20度を下回り、

お昼間の最高気温でも25度前後となり、

本当に過ごしやすくなってきました。

 
まだまだ、その日によって寒暖の差が激しく

何を着たら良いのか悩ましいところですが、

それでも先日のように、雲一つ無い晴れ渡った日には、

外出して少し身体を動かしたくなってきます。

 
阪急芦屋川の駅から少し上がったところに

「芦屋ロックガーデン」という場所があります。
六甲山の登り口の一つで、とりわけ人気のスポットです。

 
風吹岩までの起伏と変化に富んだコースは、

初心者からベテランの方まで楽しめます。
わざわざロックガーデンの登り降りだけに来られる方もあるくらいです。

 
その芦屋ロックガーデンから風吹岩〜六甲山山頂。

そして、山頂から有馬温泉まで下って行くコースを

「六甲銀座」と呼びます。

 
数ある六甲登山のコースの中でも、

最も人気の高い「王道」のコースと言えます。

 
それだけに、登山客も多く途中渋滞することもしばしば。
先週のシルバーウィーク期間中なんかは、大変でした。

 
朝、登山前におにぎりとペットボトルの水を買おうと

駅前のローソンを覗いたら、リュックを担いだ人達で大混雑。
既にお弁当の棚も空っぽになっていて、

「これはマズイぞ。」というわけで
ロックガーデンを避けて、

会下山から迂回するルートに急遽変更。

 
風吹岩で休憩する集団を横目にそのまま山頂を目指します。
途中、3ケタほどの人達を抜き去って

最後の難関「七曲り」も駆け上がり、峠の一軒茶屋へ。
ここで何時もの如く「きつねうどん」で

お腹を満たしてから六甲山頂に向かいます。

 
山頂からは、有馬温泉まで一気に下って行きます。
大分修復されたとは言え、途中所々で

昨年の台風で受けた土砂災害の爪痕が…。
路肩が崩れていたり、倒れた木が道を塞いだままだったり…。

 
そんなこんなで有馬に着き、登山の疲れを癒そうと

お目当ての「金泉」に向かうと、

なんとそこには30分待ちの札が…。

 
諦めて、かりんとう饅頭と炭酸サイダーを買って、

この夏1年ぶりにようやく開通した

「芦有(ろゆう)バス」で芦屋川まで帰ることにしました。

 
バスに乗ると、予想通り?に大混雑。
饅頭は、そのまま家に持って帰りました。

 

 

さすがに「六甲銀座」です。
山登りをしながら、三ノ宮の商店街を歩いているのと

同じ感覚を味わえる事が出来た、

貴重な初秋の1日でした。

スーパームーン

昨夜は、スーパームーン。
皆さんは、いつもより約14%大きく、約30%明るくなった満月を

しっかり、じっくりと見ることが出来ましたか?

 

 

私は、治療が終了して夜8時過ぎに

月若橋の上から夜空を見上げてみると、

なんと厚い雲があたり一面にびっしりと…。
昼間はあんなに爽やかに晴れ渡っていたのに…。

 
残念ながら雲間から垣間見ることも叶いませんでした。

 

 

このスーパームーンは特別な天体現象というわけではありません。

もちろん、月の異常現象でもありません。

 
楕円軌道を描く月が、満月か新月のときに、

地球に最も接近したときの現象を指します。

 
今回は、皆既月食と同時に起きる

数十年に一度の珍しい現象だったので特に注目されたわけです。

(モットモ、日本では観測されないのですが…。)

 

 

このところ、私の周りの「スピリチュアル大好き」な人達からは、

必ずといっていいほどこう聞かれます。
「9月に入って何か体調に変化がなかった?」

 
2015年の9月は、何だか特別な時期らしく、

アセンションとか何とかが有るらしく、

「月」の動きがそれらに関係しているんだそうです。

 

 

スーパームーンという言葉自体、天文用語ではありません。
もともとは、占星術から来た言葉のようです。

 

 

月の満ち欠けは、潮の満ち干きに影響を与えますし、

女性の「月経」にも関連していると言われています。

 
また、出産や逝去など人間の「生と死」のリズムをも司っている…という話しも。

 

 

月が地球に近付いたり、離れたりで

多少、体調の変化が出たり、

動植物の生育に影響があったとしても、

其れは其れで不思議なことでは無いのかもしれません。

 

 

明日30日で特別な9月も終わりです。
また「月」が変わって、

新しい「ツキ=ラッキー」が訪れることを期待しています。

「敬老の日」を考える。②

一般に「高齢者」とされる年齢に

凡そ当てはまりそうな年代の方達自身は、

何歳ぐらいを境い目に「老人」かどうかを区分しているのか?

 
内閣府が2015年3月に発表した

「高齢者の日常生活に関する意識調査」というものがあります。

※60歳以上の方を対象として、各年代を5歳刻みで区分し、

85歳以上はすべてひっくるめて集計している。

 

 

それによると「一般的に何歳ごろからが高齢者だと思いますか?」

との問いに、最も多かったのが70歳以上で全体の29.1%、

次いで75歳以上の27.9%、さらに80歳以上が18.4%。

 
一般の方のイメージよりも、ちょっと高めですね。

 
興味深いのは、年齢を経るほど

高齢者の境界線が上昇している点です。
また、男性よりも女性の方が、より年をとってから

高齢者と見なす傾向が強くなっています。

 
この傾向は、御自身の意識、感覚に

比例しているところがあると思われます。
「まだまだ若い。年寄りと言われたくない。」という…。

 

 

一方では、どの世代でも1割ほどは

「年齢では判断できない」との回答を示しています。

 
「老い」の定義は人それぞれで、

身体的状況、心の変化、家族との関係など…。

 
また、自分が「若い」と想っていれば

いつまでも「年寄り」では無いはず…という方もおられます。
でも、おおよそ75歳前後が平均的に

「自分も高齢者だな」と自認できるようになる…

という統計結果が出ています。

 
また別の調査では、75%の方が

「老人」と呼ばれることに抵抗を感じ、「お年寄り」で65%、

「おじいちゃん、おばあちゃん」、「高齢者」など
年齢に直接結びつく表現には、

約半数の方が敬遠する傾向にあるという結果が出ています。

 
一方、「シルバー」が約3割弱、

「シニア」だと18%とあまり違和感が無く、

やや好意的に捉えられているようです。

 

 

杏林堂に来院される「シニア」の方々も、実際お若いです。
年齢では無く、その意識が…。

 

 

老いた人を敬う=敬老の日という名称は、

かえって失礼な感じさえします。

 

 

「シニアデー」或いは、「シルバーデー」

なんていう呼び方はどうでしょうか?
それとも、お彼岸の週をひっくるめて、

毎年「シルバーウィーク」としても良いのかも知れませんね。

「敬老の日」を考える。①

先日9月21日は、敬老の日でした。
各ご家庭で、お子さんやお孫さんが

おじいちゃん、おばあちゃんにと、電話やメール、贈り物。

一緒に食事をしたり、買い物に出掛けたり…。
さまざまな行事や催しが執り行われたことと思います。

 
そのこと自体は、大切で必要な事柄だと思うのですが、

では当の祝われる側のお年寄り

(この言葉は適当では無いかも)の方々は、

どう感じておられるのでしょうか?

 
ある宿泊予約サイトを提供する会社が

「敬老の日におめでとうと言われるとどういう気持ちになるか?」

というアンケートを行ったところ、

「うれしい」と回答した人が16.1%、

「うれしくない」と答えた人が43.2%という結果に。
また、心(気持ち)は実年齢に比べてどのくらいと思うか?に対して

「実年齢よりも若い(5〜20歳)」と回答した人が80.1%。
同じように「見た目は?」という質問では、

69.2%の人が実年齢よりも若い…と答えています。
皆さん、正直なところ年寄り扱いされたくない…

というのが本音なのかもしれません。

 

 

敬老の日は、文字通りの意味でいうと、

年老いた人を敬う日…ということになります。

 

 

では、世間一般から見るといったい何歳からが

「老人=高齢者」と呼ばれることになるのでしょうか?

 

 

一般に高齢者の定義はまちまちで、

国の雇用安定法における定義では、55歳以上となります。
医療保険に於いては、65歳〜74歳までを前期高齢者。

75歳以上を後期高齢者と区分しています。
※この「後期」って、どういうことなん?とは、常々思っているのですが…。

 

 

ちなみに国連の規定では、60歳以上、

世界保健機関(WHO)では65歳以上となっています。

 

 

今や、日本は世界一の長寿国。
お国によって高齢者を取り巻く事情はさまざまだと思います。

 

 

日本では、国民の8人に1人は後期高齢者(つまり、75歳以上)で、

家族に高齢者がおられる世帯が4割を超えています。
その中で高齢者の一人暮らしと御夫婦のみの世帯が

その約半数以上になっています。

 

 

そういった状況の中で迎える「敬老の日」。

 

 

逆に高齢者と呼ばれる立場の方達は、

何歳からを高齢者と認識し、

実際いつ頃から「老い」を感じ始めるのでしょうか?

 

 

続きます。

彼岸花

秋のお彼岸のこの時期に、
毎年忘れずに咲くのが、「彼岸花」です。

 

 

治療所の裏の庭にも、いつ誰が植えたのか?

今年も赤い華が咲き誇っています。

 

 

彼岸花は、妖艶で美しい反面、
何故か「不吉」なイメージが付きまといます。

 

 

別名「死人花」、「幽霊花」、「地獄花」なんて

怖い呼び方をされたりします。
秋のお彼岸と時を同じくするかのように

わずか1週間の間だけ咲くために、

あの世とこの世を繋げる…

そんなイメージが定着したのかもしれません。

 

 

あと、彼岸花にはアルカロイドという毒があるために、

「毒花」、「痺れ花」とも呼ばれたりします。

 

 

テレビ番組でやっていたのですが、

お墓の近くや田んぼのあぜ道などでよく見かけるのは、

その毒で昔は土葬していた亡き骸を

モグラや野ネズミから守るために、

わざわざ植えられたものなんだそうです。

 
田んぼの場合は、同じく害虫対策もあったのですが、

飢饉などの非常時に、水にさらして毒を抜き

貴重なタンパク源として、食用にする目的もあったそうです。

 

 

彼岸花は、球根です。
種子のように、風に乗って飛んで行き、

自然に繁殖するということはありません。

 

 

すべての彼岸花は、いつの頃か誰かが、

何らかの目的があって植えられたものなのです。

先人が、もの凄い数の球根を

せっせと植え付けていった様を想像すると、

感動すら覚えます。

 

 

彼岸花には、もう一つ呼び名があります。
それは、「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」です。
サンスクリット語で、天界に咲く花という意味だそうです。
おめでたい事が起こる兆しとして赤い花が天から降ってくる、

という仏教の経典に由来しています。
なんだか、こちらの方が良い感じですね。

 

 

ちなみに花言葉は、

「情熱」、「悲しい思い出」、「独立」、「再会」、「あきらめ」です。

 

 

お勤めの方は、今日19日(土)から5連休。
当、杏林堂鍼灸整骨院も

明日20日(日)からカレンダー通り、

お休みさせて頂きます。

 
今年は、5月のゴールデンウィークに対抗して?

9月のお彼岸のこの時期をシルバーウィークと呼ぶようですね。
でも個人的には、色のイメージで言うと、

「実りの秋」、「黄金色の秋」…で

このお休みこそ「ゴールデンウィーク」に相応しいように思うのですが…。

内臓を温める。

腰から下が冷える、

深部温度が低いタイプの冷え性の原因としては、

先ずは生活習慣の乱れ、

食生活の偏り等が考えられます。

 
それと同時に、内臓を支持するいわゆる

インナーマッスルの衰え…も無視することは出来ません。

 

 

当ブログの「自覚症状の無い「かくれ冷え」」の中で、

おヘソより上が冷たい…をチェック項目として挙げていました。
本来、胃や肝臓、小腸や大腸の上部といった内臓が

たくさん収納されている上腹部は温かいはずです。
下腹部の方が温かいという場合は、

そこが鬱血しているということです。

 
この状態を改善するために、先ず行うべきことは、

コアのインナーマッスルを鍛えることです。

 
腹横筋や腹斜筋、

骨盤底筋、腸腰筋、脊柱起立筋といった

インナーユニットによって

「腹圧」をしっかりと保持することです。

 
腹圧が上がれば、下腹部に滞っている

血流を押し流すことができるのです。
※インナーユニットの鍛え方は、また後日に。

 

 

また食事の面では、基本
・内臓を冷やすものは出来るだけ控える。
・内臓を温めるものを摂るように心掛ける。
となります。

 

 

ダイエットと称してサラダやスムージーなどを

積極的に取り入れるのは、かえって逆効果です。

 
生野菜のほとんどを占めるのは「水分」。
食べ過ぎは冷えた内臓をますます冷やしてしまいます。

 
同じ野菜なら、温野菜として摂りましょう。
大根、にんじん、ゴボウといった根菜類がお勧めです。

 
冷たい飲み物の摂り過ぎはもちろんNGですが、

特にビールなどのアルコール類は

急激に内臓温度を低下させます。

 
紅茶、ほうじ茶、ウーロン茶、

シナモンティーなどは身体を温めます。
紅茶や味噌汁に、生姜を入れると尚、ベターです。

深部(内臓)から、冷える。

内臓温度が低下すると、

身体の内部の血液の循環が悪くなり、

結果、すべての臓器の働きが低下してしまいます。

 

 

例えば、胃腸の機能が悪くなれば

消化吸収が上手くいかなくなり、

胃もたれや便秘、下痢といった症状が表れます。

 
腎臓の働きが弱まればむくみが生じますし、

肝臓の機能が低下すると、

だるさを感じたり顔色が黒っぽくくすんできたりします。

 

 

さらに厄介なのは、免疫力が低下してしまうことです。
内臓温度が1度下がると、

免疫力は30%低下すると言われています。

 

 

血液循環が悪いということは、

血管が常に収縮して狭くなっている状態です。
血管が収縮しているのは、

自律神経のうちの交感神経が

優位に働いていることを示します。

 
交感神経優位の状態では、

体内の免疫を主に司るリンパ球の量が減少してしまいます。

 
また、免疫細胞の約7割は小腸に集中していて、

外から取り入れた飲食物と一緒に入ってくる

有害物質を退治してくれています。
ところが、その小腸に十分な血液が行き渡らなければ、

そのシステムも作動しにくくなります。

 
二重の意味で免疫力がダウすることになります。

 

 

何度も風邪をひき、しかも治りにくい。
傷の治りが遅い。
突然アレルギー疾患に罹ってしまった。
胃腸の働きが悪かったり、

お肌のツヤや色、調子が悪かったり…。

 
もしかしたらその原因は

「内臓の冷え」にあることは十分に考えられます。

 

 

内臓の冷えは「老化」にも繋がります。
アンチエイジングの為にも、

内臓の冷えは見逃すことの出来ない大きなファクターです。

 

 

続きます。

腰から下が冷える

前回の「足先が冷える」タイプは、

末端の体表面温度そのものが極端に下がっています。
実際に触ってみると「冷たい」のが分かります。

 
これに対して、深部温度が低いのが、

腰から下が冷える「低体温型」の冷え性です。
日本人に最も多いタイプです。

 

 

深部温度とは身体の内部の温度のことで、

直腸などの「内臓温度」と言い換えることもできます。

 

 

身体が冷えている自覚はあるのに、

体表面の温度を測ってみると、平熱と同じで36度台。
しかし、朝に測ると体温が低い。
そして、改めて内臓温度(直腸計)を計測すると、

体温よりも低い数字が…。

 

 

内臓温度は、体表面の温度よりも高い

37.2〜38度が理想的と言われています。

 

 

ところが、内臓温度が35度台という方もけっこうあります。
35度台でも前半だと、雪山で遭難して、

命の危険にさらされているときの体温レベルになります。

 
逆に、これだけ内臓が冷えていても

「冷え」の自覚が無い「かくれ冷え」の方も多いのです。

 

 

内臓温度が1度低下すると、基礎代謝量は

約12〜15%低下すると言われています。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015版)」によれば、

1日の基礎代謝基準値は

30〜40代男性で1530kcal、

女性で1150kcalとなっています。

 
つまり、内臓温度が1度下がると

男性なら183〜229kcal(おにぎり1個分)、

女性なら138〜172kcal(まんじゅう1個分)の

余分なエネルギーが毎日カラダに蓄積されてしまう計算になります。

 
夏場に内臓温度が低下して、秋口にドーンと太ってしまう。
ダイエットに取り組んでも、なかなか痩せない。
または直ぐにリバウンドしてしまう。

 
こんな場合は、内臓温度が低くなっている可能性が大です。

 

 

続きます。

足先の冷えと骨格

前回の続きです。

 

 

骨盤から下、下肢にかけての骨格の問題が

足先の冷えを引き起こす原因の一つである…と考えられます。

 

 

具体的な例で言うと、「女の子座り」の姿勢。
正座の状態で足を崩して、

膝から下を外側に出してべったり床に座る…

あの時の下肢の形です。

 
男性はこの姿勢をとること自体が苦手な方が多いのですが

女性の場合はいとも簡単にぺたんと座れます。
関節が柔らかいというのもありますが、

逆の見方をすれば支持する筋力が弱い、

解剖学的肢位から逸脱している…と言えなくもありません。

 
「女の子座り」は、座っている状態で無理にしているわけですが、

普段立っている時にでも同じように

下肢に無理な歪みや捻れを生じている場合があります。

 

 

それは骨盤が前傾して、大腿が内側に内旋し、

逆に膝から下の下腿部分が外旋している肢位。
いわゆるX脚の状態です。

 

 

この姿勢では足の甲、くるぶし、

膝の裏などの血管が圧迫されます。
血管が圧迫させると当然、血流が悪くなります。

 
足関節が外反して小指が反りやすくなり、

くるぶしが圧迫されて更に血流が悪くなり

足先は冷える一方です。

 
パンプスやハイヒール、さきの尖った靴などを

履く習慣があると、ますます血行が悪くなります。
外反母趾、内反小趾の方にこのタイプが多いです。

 

 

このタイプの骨格の問題から来る足先の冷えの場合、

矯正する必要があります。

 
特に、足首と仙骨の傾き、そして筋膜を診ます。

末端型冷え性

手や足の先端が氷のように冷える。
真夏でも靴下なしには眠れない。

 
こういうタイプの人は抹消の血管が収縮して、

血流が悪くなっていることが原因の

「末端型冷え性」といえます。

 

 

体表面の温度が最も高いのは、身体の中心、体幹部。
お腹、腋の下、ソケイ部、いずれも温かいのですが、

そこから身体の末端に向かっていくほど温度が低くなっていきます。

 

 

足の甲の温度は、腋の下のマイナス10度くらいがノーマルな状態です。
体温が36度の平熱ならだいたい26度くらい。

さらに足の甲から足の指先との温度差がマイナス1〜2度くらい。

 
しかし、末端型冷え性の場合は5〜7度も

低くなっている方もあります。
足の甲から足先までわずか10cmほどの短いキョリで

これだけ差があるのは異常とも言えます。

 
体幹は温かいのに指先だけが冷たい。
その原因は、いろいろ考えられるのですが先ずは、筋力です。

 

 

全身の血液は心臓のポンプ作用によって循環しています。
心臓の拍動で押し出された動脈血は

重力に従って末端まで届きますが、

逆に毛細血管から静脈に入って心臓に戻ってくるときは

下肢の筋肉の力を借りることになります。
血管の周りの筋肉を収縮、弛緩させることで

血管を刺激し、血液を心臓へと戻します。

 
つまり、下肢の筋力が重要なわけです。
普段運動する習慣が無く、

もともとの筋力が弱い高齢者や女性など。
そして、後は骨格の問題…も関係します。

 

 

続きます。