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自律神経にはご存知の通り、
活動時や緊張時に働く「交感神経」と、
休憩時や弛緩時に働く「副交感神経」とがあります。
交感神経の活動レベルは、
加齢の影響を受けることは、ほとんど無いのですが、
副交感神経は加齢の影響を受け、
男性は30歳以降、女性は40歳以降から活動レベルが、
徐々に低下していく…と言われています。
そしてストレスの多い現代では、
より交感神経優位となりがちで、
自律神経のバランスを崩しやすくなっています。
それだけでは無く、もともと自律神経症になりやすい
「自律神経タイプ」と呼ばれる方もあります。
・ちょっとしたことで疲れやすく、立っているのも辛くなりやすい。
・勉強や仕事、家事など何事に対しても集中出来にくい。
・夜ぐっすり眠れずに、一日中何となくだるくて眠い。
・周りから几帳面で生真面目な性格だと言われる。
・偏頭痛や慢性の肩こりに悩まされている。
・毎日不規則な生活をしていることが多い。
・自分でも働きすぎ、頑張りすぎだと思う。
上記の項目のほとんどに当てはまる、
あるいは思いあたることがある…という方は、
間違い無く「自律神経タイプ」と言えます。
いつも何かを抱えて、何かを背負って
頑張り過ぎていませんか?
ずっと緊張して、少しばかり
疲れが溜まってしまっているのかもしれません。
それでは、却って集中力を失ってしまいます。
ちょっと、心身ともにリフレッシュ、リラックスしましょう。
その方法というのが、このところ書いている「呼吸法」…です。
次回は、詳しい応用編のやり方について…です。
今年は、例年に比べて「手足の冷え」を強く感じる…
という患者さんの声を多く聞きます。
12月に入って実際に、気温も下がっているのですが、
この時期としてはかなり厳しい感じがします。
急激な気温の低下に身体がついて来れずに起こる、
いわゆる「自律神経の乱れ」が
強い「冷え性」を引き起こしている…と考えられます。
つまり、寒暖差による冷え性とも言えると思います。
冷え性を一言で言えば、
「身体の体温調整が上手くいかないこと」となります。
改善する為には、先ず当然のことながら、
身体を冷やさないこと。
その上で、生活のリズムを整えて、
出来るだけ身体を動かすようにすること。
そして、ライフスタイルそのものを
見直すことも必要な場合もあります。
それというのも、冷え性になりやすいタイプの方…
というのがあるからです。
・運動不足である。
・タバコを吸う。
・お酒をよく飲む。
・寝不足なことが多い。
・不規則な生活。
・ストレスや疲労が溜まっている。
・自己流のダイエットを繰り返している。
・偏った食生活。
・冷暖房の効いた室内にいることが多い。
・入浴はシャワーだけのことが多い。
・つい食べ過ぎてしまう。
・冷たい飲み物や食べ物をよく摂る。
・甘い物をよく食べる。
・薄着でいる。
・薬をよく飲む。
上記の項目に、当てはまる数が多ければ多いほど、
より「冷え性」のタイプである…と言えます。
次回は、そんな冷え性と密接に関連している
自律神経症になりやすい方のタイプについて…です。
自律神経のバランスを取る目的で行う腹式呼吸ですが、
これを更に深めたものに「丹田呼吸法」というものがあります。
意識的に行う呼吸法の効用については、遥か昔に、
お釈迦様も「大安般守意経」というお経の中で説かれています。
そのお釈迦様の説かれた呼吸法というのが、
丹田に圧力をかけて行う瞑想法のひとつ、
つまり「丹田呼吸法」だと言われています。
丹田とは、へそ下3寸(約9cm)の辺りを指します。
臍下丹田(せいかたんでん)とも言い、
昔からここに意識を集めることで、
精神的な安定や集中力を得ることが出来る場所だと言われています。
また、器量や胆力の大きな人のことを
「太っ腹」、「胆がすわっている」などと言いますが、
それもこの「丹田」が充実していることを表しています。
丹田呼吸法も、吐く息に意識を集中することは同じです。
座った姿勢で背筋を伸ばし、
下腹部に手を当てて、丹田に意識を集中します。
そして、鼻から息をゆっくり吐きながら、
身体を30〜45度くらいまで前方に傾けます。
(より息を吐き切る為)
息を吐き切ったら、
一旦そこで止めて、お尻を一瞬締めます。
(お尻に力を入れて、肛門の筋肉を締めます。)
次に、ゆっくりと背筋を伸ばしながら息を吸い込み、
身体を元の姿勢に戻していきます。
これを繰り返し、行います。
しだいに身体が熱くなってくるのを感じられます。
※試しに下腹部に手を当てて、お尻を一瞬締めてみて下さい。
下腹部が動く感じがするはずです。その場所が「丹田」です。
丹田は、生命エネルギーを司る部位だとも言われています。
この呼吸法をしばらく続けていると、
脳波がアルファ波へと移行しやすくなると言われています。
その為、いわゆるヒラメキや直感力といったものが
高まることも期待出来るかも?しれません。
ストレス社会に生きる私たち、
心身のリフレッシュを図る為にも、
応用編として丹田呼吸法で、
腹式呼吸と瞑想法とを組み合わせてみるのも
面白いのでは、と思います。
腹式呼吸は、お腹を膨らませたり、へこませたりして
腹圧を高め、横隔膜を上下動されることで、
肺の動きをより活動的にすることを目的とした呼吸法です。
呼吸法と言ってすぐに思い浮かぶのが、
ヨガや気功法、或いは歌唱法や発声法など…。
床や椅子に腰掛けていたり、立位であったり、
いずれにしても背筋を伸ばした、キチンとした姿勢で行う…
というイメージがあります。
実際、雑誌やネットなどで紹介されている方法のほとんどが、
椅子に座ってすることになっています。
しかし、中には腹式呼吸=腹圧を高める…
ことが難しいという方も居られます。
女性や高齢者などで、極端に「腹筋」の弱い方。
妊娠後期或いは、出産直後の妊婦さん。
病中病後、または開腹手術をした方。
更に「腹圧」だけで無く、「横隔膜」の上下動が
上手にコントロールできにくい場合もあります。
高齢者の方で筋力が低下している場合
→横隔膜が硬くなっている→呼吸が上手く出来無い。
また、パニック障害、過換気症候群など
→交感神経優位となり横隔膜の運動が
上手くコントロール出来無い。…など。
さまざまなケースが考えられます。
そこで、出来るだけ簡単に、リラックスした状態で
腹式呼吸を行うことが出来る方法を紹介したいと思います。
それは、寝たきりの高齢者の方や、
病中病後や術後で体力が低下している方の
リハビリを目的としたベッドサイドでの訓練法です。
いわば、腹筋運動がまだ出来無い方の
腹圧を高める方法=「プレ腹筋運動」的なものです。
やり方は、
・まず、ベッドに仰向けに寝ます。
そして、軽く両膝を曲げます。(お腹の緊張を緩める為)
両手を下腹部(おへその下)に軽く置きます。
・下腹部に置いた手を軽く押さえながら、
ゆっくりと息を吐いていきます。
※この際にお腹の中に「水の入った袋」、
あるいは「風船」が有る…とイメージします。
その袋や風船を下から押さえることによって
上部に「圧」が掛かり、その圧が「横隔膜」という膜を押し上げます。
その結果、「肺」が縮められ、空気が外へと排出される…という感じです。
ポイントは、出来るだけ「息」を吐き切ること…です。
吐き切る際に、自然と腹筋に力が入り、腹圧を高めてくれます。
吐き切ったら、力を脱いてリラックスしましょう。
そうすると、自然に空気を吸い込み、
その際にお腹が膨らんでくるのを
下腹部に置いた両手で感じることが出来ます。
※肺が膨らんで、横隔膜を押し下げ、
お腹の中の袋や風船を圧迫して、お腹が膨らんでくる…
という感じです。
これを数回繰り返します。
最初は秒数を意識する必要はありません。
要点をまとめます。
・まず吐くことから始める。
・出来るだけ吐き切ること。
・吸う息は、自然に任せる。
・出来るだけゆっくりと。
・吸う息よりも、吐く息を長くゆっくりとする。
・鼻呼吸が理想。
・慣れてくれば、曲げた両膝を
吸う時に軽く広げる。
吐く時に軽く閉じる。
と良いでしょう。
※腹式呼吸の苦手な方は、
先ずはこの方法で試してみて、
簡単に出来るようでしたら、座って、立って、
またヨガや坐禅や気功法など
いろいろチャレンジされたら良いと思います。
呼吸法を意識することによって自律神経を調えましょう。
呼吸を意識的にコントロール下に置くことで、
交感神経と副交感神経のバランスを取ることが可能になります。
ストレス社会に生きる私たちは、
どうしても交感神経が優位に成りがちです。
そこで、心身ともにリラックスする為に
副交感神経を刺激する必要があります。
・息を吸う→緊張⇒交感神経が優位となる。
・息を吐く→弛緩⇒副交感神経が優位となる。
つまり、吐く息に意識を置いた呼吸法を行うことで、
副交感神経の働きを高めましょう。という訳です。
ゆっくりと大きく吐く為には、「腹式呼吸」が有効です。
呼吸法には、「胸式」と「腹式」の2つの方法があり、
普段私たちは胸式呼吸をしています。
胸式の場合は、呼吸が浅く、短い為に交感神経を刺激します。
それに対して腹式の場合は、呼吸に合わせて、
お腹を膨らませたり、へこませたりして「腹圧」をかける為に、
胸式よりも自然とゆっくり大きなものになります。
腹式呼吸と言っても何も、
お腹に「空気をためる」呼吸法…という訳では、ありません。
胸式も腹式もどちらも、
「肺」で呼吸することに変わりはありません。
腹圧をかけることによって、
肺の下にある「横隔膜」を上、下動させて、
肺の動きをより活動的にさせよう。というものです。
この「横隔膜」に自律神経が密集している為に、
吐く息をゆっくりとすればする程、自律神経を刺激して、
副交感神経が優位となり、リラックスすることが出来るのです。
腹式呼吸の本当のポイントは、
「横隔膜」を意識すること。
そして、「吐く息」に意識を置くこと。
出来るだけ「ゆっくり」行うこと。
この3点…です。
腹式呼吸は健康の為に良いのは、
よく分かっていても、特に女性や高齢者の方などは、
なかなか上手く出来無い…という方も居られます。
次回は、その具体的なやり方と
応用編(進化バージョン?)について…です。
師走に入った途端に、昨晩あたりから
一気に気温が下がってきました。
冷たい木枯らしが吹き荒び、
街路樹の枝を揺すります。
私たちの目を楽しませてくれた紅葉も、
その殆どが落ち葉へと変容してしまいました。
先日から、「寒暖差」と「自律神経」について書いてきましたが、
ある方からピッタリのプレゼントを頂戴しましたので、
ご紹介させて頂きます。
それは、「ブレイクタイム」という名前の
ブレンドエッセンシャルオイル。
つまり、アロマなどで使う香油(精油)です。
施術所に「芳香」で癒しの空間を持たれては如何ですか?
ということで、わざわざ選んで送って下さったものです。
皆さんもご存知のように、良い香りを嗅ぐと
反射的にリラックスして安らぐことが出来ます。
それは、「嗅覚」が他の視覚や聴覚などと違い
本能にダイレクトに作用するからです。
どういうことかと言うと、
香りを嗅ぐと先ず、鼻の粘膜を刺激します。
それが電気信号に置き換えられて、脳に伝わります。
先ず最初に、快、不快などの情動に関する
古い脳の「大脳辺縁系」に伝わり、
そして少し遅れて「大脳皮質」の嗅覚野に伝わり
「におい」として認識します。
例えばバラの香りを嗅いだ時、
「良い香りだな。」と感じるのが、大脳辺縁系。
「これバラの香りだ。」と認識するのが大脳皮質です。
また、大脳辺縁系は自律神経系を司る
「視床下部」に連携しています。
つまり、
香りを嗅ぐ→嗅覚から大脳辺縁系→視床下部⇒自律神経を調える。
そして、
心地よい香り→大脳辺縁系(情動系)
⇒過去の楽しい記憶に結びつく=記憶と情動と五感を刺激。
ちょっとややこしい説明になりましたが、
とにかく良い香り(直感的に好きな香り)は、
脳が本能的に「気持ちいい。」と反応して自律神経を調えてくれる…
という訳です。
そこで早速、当施術所でも「ブレイクタイム」を使ってみました。
綿花に1〜2滴染み込ませて、
患者さんからは目立たない場所を選んで
3ヶ所ほどに置いています。
それだけでも、ほのかな良い香りが施術所内に拡がります。
気付くか気付かないかの本当に自然な香りです。
杏林堂に来られたら、なんと無く感じてみて下さい。
きっとリラックス出来ると思います。
まぁ、何より私自身が一番リラックスしていますが…。
※M様、本当に有難うございました。
自律神経を失調することにより、
さまざまな症状が発症します。
そこで、自律神経を調えましょう…。
というのですが、
先ずそもそも自律神経ってどんな神経なのでしょうか?
自律神経の自律とは、
「自分でコントロールする」という意味です。
私たちが、自分の意志でコントロール出来る…ということでは無く、
神経そのものが自律しているという意味です。
つまり、自律神経は私たちが意識していなくても
働いてくれているのですが、逆に言えば
私たちの意志でコントロールすることは出来ない…という訳です。
つまり、自律神経は
自ら(みずから)律する(りっする)神(かみ)の経(みち)。
みたいな感じ…?ですかね。
自律神経が司っている部位は、沢山あります。
胃や腸などで消化したり、
腎臓で尿を作ったり、心臓を動かしたり…。
どれも私たちの意志とは無関係です。
心臓の鼓動は、私たちの意志では止められません。
(逆に止められたら、大変ですが。)
でも、そんな自律神経の中でひとつだけ、
自分の意志でコントロール出来るものがあります。
それは、「呼吸」です。
私たちは寝ている時も、意識すること無く「呼吸」をしています。
それは、自律神経がきちんとコントロールしてくれているからです。
しかし呼吸は、私たちが意識してコントロールすることも出来ます。
ゆっくり大きく吸ったり、我慢出来るまで息を止めてみたり…と。
無意識に働き、意識に上げることも出来る。
つまり呼吸は、「無意識」と「意識」をつなぐ働きをしてくれるもの…
とも言えます。
昔から、ヨガや坐禅、さまざまな瞑想法、
または潜在意識への働きかけなど。
多くの精神世界へのアプローチ法が「呼吸」法を説くのには、
そんな意味合いがあるからだと思われます。
「生きることは、息をすること」というブログを以前書きました。
息の仕方が、その人の生き方に繋がっている…。
深いか、浅いか?
息苦しくないか、息詰まっていないか?
「生きること」そのものは、
自分の意志では、コントロールすることは出来ません。
いつ、どこで生まれたか?
寿命はどれくらいか?
さしずめ、それは「神様の領域」=自律神経(自ら律する神の経)と言えます。
でも、「どう生きるのか」は
自分の意志でコントロールする自由が与えられている…。
ということを私たちは、呼吸を通じて「観ずる」という訳です。
ちょっと話があらぬ方向に逸れてしまいましたが、
「呼吸」→意志と自律神経をつなぐもの。
つまり自律神経は本来、自分でコントロール出来ないものですが、
自律神経がコントロールしている「呼吸」を介して、
逆に「自律神経」を自分でコントロールしましょう。
という訳です。
具体的な方法は、次回に。
温暖差アレルギーは、
気温の急激な変化に対応出来ずに、
自律神経が乱れてしまう為に起こります。
その為、その予防法は、
ずばり温度差を少なくすること…になります。
つまり、
・こまめに衣類の着脱をする。
・空調などで、室内外の気温差を出来るだけ少なくする。
・マスクをして鼻の粘膜を暖めつつ、潤す。
などです。
しかしここでは、対応出来ていない
その「温度差」を逆に活用して、
日頃から自律神経を「鍛えていこう」という方法をご紹介します。
それが、温冷浴(温冷交代浴)です。
温冷浴はまず、毛細血管の収縮に役立ちます。
温まって拡がった血管を冷たい水で収縮させることにより、
熱を逃すことなく閉じ込めて、保温効果が長続きします。
そして、温→冷を繰り返すことで、
血管を拡げたり、縮めたりさせて、全身の血流を促します。
また、
毛細血管の拡張→交感神経を刺激、
毛細血管の収縮→副交感神経を刺激、
というように、強制的に「鍛える」ことにより
自律神経の乱れを調える効果が期待できます。
温冷浴には色々なやり方がありますが、
次に簡単な方法を2つ紹介します。
①初めに40°c前後のお湯に3分ほど浸かる。
(熱めの半身浴でもOKです。)
次に1分、冷水に手足をつける。
(手足に冷水シャワーでもOKです。)
※お湯と水の温度差は、30°くらいが理想的です。
これを3〜4回繰り返し、最後は水で終わる。
②初めに冷水シャワーを1分ほど浴びる。
次に40°c前後の熱めのシャワーを1分。
これを3〜4回繰り返し、やはり最後は水で終わります。
本来、水で始まって水で終わるのが良いとさせていますが、
寒い冬場は①のほうが良いでしょう。
※高血圧や心臓疾患、体調不良等がある場合は無理をせずに。
※温度差は少しずつ、慣らしていきましょう。(まずはぬるま湯から)
※最初は体調の良い時に試してみましょう。
この時期、くしゃみや鼻水、鼻詰まりなどの症状があっても、
それが「寒暖差アレルギー」だと気づかない方も、
多く見受けられます。
そこで、症状のよく似た
「風邪」、「花粉症」と比較してみましょう。
<発熱>
・風邪…熱がある。(ウイルス感染の為)
・花粉症…発熱は無い。
・寒暖差アレルギー…発熱は無い。
<鼻水の色>
・風邪…黄色い色がついていることが多い。(白血球の死骸)
・花粉症…透明でサラサラしている。
・寒暖差アレルギー…透明でサラサラしている。
<目の炎症>
・風邪…特に無い。
・花粉症…充血していることがある。(かゆみがある)
・寒暖差アレルギー…特に無い。
その他にも、花粉症や寒暖差アレルギーは
症状が長引く傾向があり、
良くなったり悪化したりを繰り返すことが特徴と言えます。
上記のように、風邪かどうかは、
発熱や鼻水の色などで分かりやすいのですが、
花粉症の場合は、目のかゆみも
ある人と全く無い人がいる為に、
なかなか見分けにくくなっています。
花粉症と寒暖差アレルギーの決定的な違いは、
原因となる物質(植物)が有るかどうか?です。
春先のスギやヒノキ、
秋になればヨモギ、ブタクサ、セイタカアワダチソウ、イラクサなど…。
秋の花粉症は、道端や空き地、河川敷などに
生えている「草花」の花粉が原因です。
このような植物は、背の低い草花が中心で、
花粉の飛散距離が長くありません。
したがって、原因となる植物に近付かないこと…が
一番の予防対策となります。
専門の医療機関で、
原因物質を特定してもらうことが大切です。
しかし、寒暖差アレルギーには特定の原因物質が無く、
根本的な治療薬というものがありません。
女性や高齢者に多く、
もともと体質的に冷え性(特に手足の)で、
急激な寒暖差に対応出来ない為に起こる
自律神経症状の一つとして発症します。
その為に、寒暖差アレルギーの場合は、
自律神経を調えることが一番の対策だと言えます。
では、その具体的な方法とは?
次回は、「自律神経を鍛える」です。
風邪を引いている訳でもないのに、くしゃみや鼻水が出る。
秋の花粉症シーズンも、もう終わりかけているのに…。
その症状は、もしかしたら「寒暖差アレルギー」かもしれません。
特に朝晩、くしゃみが連発して止まらない。
お昼間でも、暖かい室内から出て、
急に冷たい風にあたると同様な症状が表れる。
極端に暑くも寒くも無いものの、
その「寒暖差」が激しいと、血管も膨張と収縮を繰り返し、
やがて血流をコントロールする自律神経が、
その変化についていけずにバランスを乱してしまいます。
寒暖差アレルギーは、
正式には「血管運動性鼻炎」と呼ばれます。
アレルギーと言っても、
何か特定の原因物質がある訳では無く、
極端な温度変化による自律神経症状の一つと言えます。
急激な気温の変動によって、
鼻の粘膜の血管が広がり、粘膜がむくみ、
鼻が詰まったり、鼻水が出たり、
くしゃみや咳、喉の痛みなどの症状がでます。
また、風邪などと違い自律神経の乱れから、
食欲不振、睡眠障害、疲労感やイライラする…
などの症状が伴う場合もあります。
風邪や、花粉症などの他のアレルギー症状などと見分けにくく、
寒暖差アレルギーだと気付かずに、
そのまま放っておくと自律神経失調症へと繋がるケースもあります。
この症状は、圧倒的に女性に多く、
また高齢者の方の罹患も多くなって来ています。
女性の場合は、筋肉が少ないために、
自分で熱を生み出す力が弱く、
一旦冷えてしまうとなかなか体温を上げにくいから…
と考えられています。
高齢者の場合は、それに加えて
汗をコントロールする神経の反応が鈍くなっていることも、
その要因となっています。
次回は、風邪や花粉症とのそれぞれの見分け方について…です。