ブログ|杏林堂鍼灸整骨院

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腸内環境と腸腰筋

腸内環境の改善には、

食事に気をつけることと共に、

日常のちょっとした運動を心がけることも大切です。

 
お腹が硬く緊張している人は、

腸の状態も健康とは言えない場合が多いからです。

 
また、腹筋が極端に弱すぎると、

便を外に押し出す力が弱くて便秘になりやすいのです。

 
ご自分ででも、お腹の硬さをチェックしてみて、

硬いところを温めたり、軽く押さえてみて下さい。
※あまり強く押さえたり、揉んだりすると

気分が悪くなったりするので、注意して下さい。

 
そして、次にお腹を大きく凹ませたり、

膨らませたりする動きを

交互に行う深い呼吸法を行ないます。
つまりは、腹式呼吸のことですね。

 
力まずにゆっくり大きく、そして深く行うことで、

日頃のストレスなどで興奮している交感神経の活動を抑えて、

腸の働きを活発にさせる副交感神経が優位となります。

 
椅子に腰掛けた状態でも構いませんが、

最初は仰向けで寝た状態で、

足は肩幅に開き膝を曲げて立てた状態にします。

 
両手をお腹に添えて、

先ずは口から息を吐き出してお腹を凹ませます。
吐く時は、出来るだけゆっくりと。
吐ききったら、鼻から息を吸ってお腹を膨らませます。
これを5〜10回繰り返します。

 
腹式呼吸が終わったら、

お腹のこわばりや骨盤まわりのストレッチをして筋肉を緩め、

簡単な筋トレをして適度に刺激をしていきます。

 
ターゲットとなるのは、体幹の深層にある筋肉、

いわゆるインナーマッスルです。

 
なかでも骨盤の中を通る

「腸腰筋」が重要なポイントとなります。

 

 

続きます。

食物繊維

乳酸菌と同じく食物繊維も

腸内環境の改善には欠かせない存在です。

 
食物繊維は、消化管の酵素量を増やして働きを活発にしたり、
大腸で便を軟らかくして「かさ」を増して蠕動運動を促し、
便を速やかに移動する効果があります。

 
即ち、腸内を常にクリーンな状態に保ってくれるのです。

 
食物繊維は穀類や野菜、豆類などに多く含まれています。

 
また、食物繊維には水に溶けずに、

水分を吸収して膨れる性質を持つ不溶性と、

食べた食品の水分を抱き込んでゲル化する

水溶性の2種類があります。

 
特に便秘の予防、改善に働くのが不溶性繊維で、

穀類や豆類、野菜などに多く含まれるのは、

このタイプに当たります。

 

 

具体的には、先ず豆類では

グリーンピース、小豆、アーモンド。

 
アーモンドは、ビタミンEやビタミンB2も豊富です。

 
そして、大豆。
大豆そのままだけで無く、搾りかすの「おから」や、

炒り大豆の皮を挽いた「きな粉」も。

 
同じ大豆製品でも、豆腐や豆乳は

「皮」が無いので、含有量は少なくなります。

 

 

あとは、干し椎茸や干し柿、

切り干し大根などの天日干しした食材。

 
以外なところでは、ポップコーン。

トウモロコシそのものなので、

当然と言えば当然なんですが…。

 
ニンジンやセロリ、ごぼうなどの野菜類は、

調理法などの工夫しだいで、

どれだけ「かさ」を減らして「量」を食べれるか?

が課題になると思います。

善玉菌を活発にする

腸内環境を整える方法の一つは、

腸内にある悪玉菌を増やさず、

善玉菌の働きを活発にしたり、

増やしたりする食材をしっかり摂ること…です。

 
具体的には、「乳酸菌」と「食物繊維」が

多く含まれている食品になります。

 
その中から、先ずは「乳酸菌」。
代表格としては、ヨーグルトをハジメとする乳製品ですよね。

 
ヨーグルトには、乳酸菌だけでなく、

各種ビタミンやカルシウム、タンパク質といった

身体を作るのに必要な栄養素が含まれています。

 
その中で、唯一足りないのがビタミンC。
ビタミンCが豊富な、生の果物類と一緒に摂ると尚、betterです。

 

 

ヨーグルト以外の乳酸菌を含む食材を紹介していきます。

 
すべて発酵食品ですが、

乳酸菌の分野はまだ解明されていないことも多く、

それぞれの食材に含まれる乳酸菌の種類や量は

なかなか判別しづらい場合が多くあります。

 
そこで、ここではお手頃で使い易いものを選んでみました。

 

 

先ずは、キムチ。
乳酸菌は野菜の表面に多く付着しているので、

そのまま食べるのがベストです。

 

 

そして、納豆。
納豆菌は、市販の整腸剤に含まれているものもあります。

 

 

あとは、ぬか漬け。
浅漬けではダメです。

 

 

チーズ、味噌、醤油、酒粕、甘酒などなど…。

 

 

毎日の食生活に上手に取り入れることをオススメします。

 

 

次回は、食物繊維です。

腸内フローラ②

先週の土曜、日曜(5/16・5/17)にある勉強会の中で、
「腸内フローラ」に関するお話を、

お二人の方から伺う機会にめぐまれました。

 
詳細な内容については、

どちらもきちんと「許可」を頂いていないので、

こちらに記載することは出来ないのですが、

非常に興味深いものでした。

 

 

NHKスペシャルでは、

肥満を例に動物実験を紹介していました。

 
実験用のマウスに、

肥満した人間の腸内細菌を移植すると、そのマウスは肥満し、

逆に痩せている人の細菌を移植すれば、マウスも痩せてしまいます。

 

 

身体だけではありません。
性格にも影響します。

 

 

臆病で活動的とは言えないマウスと、

好奇心旺盛で活発なマウス、

それぞれのマウスの腸内細菌を入れ替えると、

性格が全く逆のものになる…というのです。

 

 

そうなると、なんだか人間は腸内細菌に操られている?

腸内細菌によって生かされている?
そんな感じさえします。

 

 

美容も、健康も、性格さえもが、「腸内細菌」しだい。
だとしたら、健康な人の腸内細菌を移植すれば、

同じように健康になるんじゃないの?

 

 

はい、その通りです。

番組ではその事例も紹介していました。

 

 

健康な人の糞便を水100ccぐらいで溶かして、

腸内に移植する治療法で、

欧米では既にガイドラインも確立されているそうです。

 

 

糞便移植って⁈
つまりは、「ウンチ」ですよね。
なかなかギョッとする話です。

 

 

まだ日本では研究が始まったばかりで、

よく分かっていないことも多いみたいです。

 

 

まあ、糞便移植は現実難しそうなので、

腸内環境を整えるには、やっぱり「食事」から…ですね。

腸内フローラ

「腸内フローラ」という言葉をご存知でしょうか?

 
イギリスの科学誌「Nature」で特集の増刊号が出版され、

そして2月22日には、NHKスペシャルでも特集され、

話題となりました。

 

 

最近では、健康雑誌で取り上げられたり、

関連商品(?)が発売さるたりと、

ちょっとしたブームの様相を呈しています。

 

 

では、そんな腸内フローラとはいったいどんなものなのでしょうか?

 

 

私たちの腸内には、たくさんの「細菌」が棲みついています。
その数は100種類以上、

個数にして約100兆個にもなると言われています。

 
人体の総細胞数が約60兆個であることと比べても、

その倍近い数が腸の中に生息していることになります。

 
総重量にして約1〜1.5kgで、

これは最大の臓器である肝臓とほぼ同じ重さです。

 

 

この腸内細菌が、

特に小腸の下部(回腸や空腸)から大腸にかけて、

多種多様な菌群が種類ごとにまとまりとなって、

ビッシリと腸内に壁面を作って生息しているのです。

 
その様相が、まるで植物が種類ごとに

集団を作って群生している、いわゆる「お花畑」に例えられ、

「腸内フローラ」と呼ばれているのです。
(※腸内細菌叢とも呼ばれる)
※「叢(そう)」=草むら

 

 

もともとフローラ(Flora)は、

分類学上の用語で、「植物群集」を指します。
かつては、細菌が植物の中に分類されていたために

そう呼ばれています。

 
また、ギリシャ神話の「花の女神」の意味もあります。

 

 

腸内フローラの様相、

つまり腸内に生息している細菌群の種類は、

人間がそれぞれ顔や個性が違うように、

1人1人まったく異なる「お花畑」となっています。

 

 

また腸内フローラの状態は、

生活習慣や年齢、ストレスなどによって変化します。

 

 

腸内細菌それぞれが、

互いに必要な物質を供給し合い、共生している様は、

まるで完成されたエコシステム、

あるいは1つの「小宇宙」とも言える空間を作り出している…。

 

 

それが「腸内フローラ」なのだそうです。

腸内環境を整える

腸の働きは、

食べ物を消化・吸収して便を作るだけでなく、

腸内でさまざまなホルモンを分泌するなど、

多様な働きを持つことから、

「第二の脳」と呼ばれたりします。

 
食べたものを消化・吸収して、

栄養分を全身に供給する腸は、

いわば「健康の大元(おおもと)」とも言えます。

 

 

その為、免疫力も、血流も、体温の問題も

腸内環境を整えることによって

改善される可能性があります。

 

 

そんな腸内環境の良し悪しを

左右する(影響を与える)ものが、

「腸内細菌」です。

 

 

腸の中には常在菌と呼ばれる細菌が

約1000兆個、棲みついています。

 

 

腸内細菌には、

身体に良い活動をする「善玉菌」と、

悪い影響を与える「悪玉菌」とが有って

食生活の乱れやストレスなどで

善玉菌が減少してしまい

腸内細菌のバランスが崩れて、
いろいろな病気のもとになっている…

ということは良く知られています。

 
だから、「善玉菌を増やしましょう」と言うわけですが、
腸内細菌は何も「善玉菌」と「悪玉菌」だけ…

というわけではありません。

 

 

特に良い働きをするわけでは無いけれど、

悪い影響も与えない

「日和見菌」と言われる細菌があるのです。

 

 
割合でいうと「善玉菌」が全体の約20%、

「悪玉菌」が約10%で、

残りの約70%が「日和見菌」だとされています。

 

 

近年、この「日和見菌」が腸内環境にとって重要である…

と言われるようになってきました。

 
その中でも、特に注目されているのが、

「腸内フローラ」の存在です。

 

 

続きます。

免疫力を高める

アレルギー体質を改善する為には先ず、

原因となる物質(化学物質)をできる限り

取り込まないような日常生活を送ることと共に、

副交感神経を優位にして、

原因物質の分解や排泄が「進む」

身体作りをしていく必要があります。

 

 

化学物質は、肝臓の働きなどによって、

ある程度分解することが出来ます。
しかし、完全に…とは言えません。

 

 

アレルギー疾患は、基本的(理論上)には

免疫力を高めていけば、最終的には

IgE抗体の産生が少なくなる(あるいは無くなる)為に、

治癒する…ということになっています。

 

 

しかし、現実ではそれは不可能なこと…とは言いませんが、

かなり難しい話です。

 

 

では、どうすれば良いのでしょうか?

 

 

アレルギー疾患に限らず、

あらゆる(ほとんどの)病気の治療に共通する、
ある考え方があります。

 

 

それは、
・免疫力を高めること
・血流を良くすること
・低体温にならないこと
の3点です。

 

 

「免疫」、「血流」、「低体温」のそれぞれの項目については、

またぼちぼちと書いていきたいと思いますが、

改善するに当たり、3つに共通するものが少なからず有ります。

 

 

それは、
・ストレスをコントロールすること
・質の良い睡眠を取ること
・自律神経を鍛えること
・筋肉を鍛えること
・朝食をしっかり摂ること

などなどの生活習慣です。

 

 

中でも重要なのが、「腸内環境」を整えることです。

 

 

続きます。

化学物質を排出する

連休前、4月30日のブログ「根本療法」の続きです。

 

 

アレルギー疾患を根本的に改善させるには、

先ずは原因となる物質を取り込まないようにすること。

 
そして、取り込んでしまった物質は体外に排出すること。

 
そしてその上で、その原因物質に過剰に反応しないように

「体質改善」をする…ということになります。

 

 

文章にしてしまえば、簡単なことのように思えますが、

では実際の所、体内の化学物質は

完全に排出することは出来るのでしょうか?

 
残念ながら入ってくる化学物質は、

どんなに注意してもゼロにすることは出来ません。

 
化学物質は日々蓄積し、増えていく一方です。

 

 

昔は、ほおっておいても自然に

アレルギーが治る場合が多くありました。

 
実際、私が子供のころは今みたいに

アレルギー体質の方はそう多くは無かったように思います。

 
せいぜい、クラスに1人ぐらいの割合で

「青魚」でジンマシンが出る子がいる…

みたいな感じだったはずです。

 

 

しかし、現在は体内に入ってくる化学物質の量が、

かつて日本人が経験したことがないほどのものになっている

と言っても過言ではありません。

 

 

では、どう対処していけば良いのでしょうか?

 

 

続きます。

姫路神社 奉納演武

姫路神社は、姫路藩の後半を統治した

酒井家の歴代藩主と酒井正親を祀った県社です。

 
明治時代の廃藩置県に伴い創建され、

昭和2年に現在地の姫路城内の官有地に移設された、

まだ比較的新しい神社です。

 
同じ姫路城内にある「英霊」をお祀りしている

姫路護国神社とは、また別になります。

 

 

その姫路神社で5月3日に姫路古武道連盟による

奉納演武が開かれました。


「糸東流空手」や、「本體楊心流柔術」など6団体が参加し、

神前にて演武(演舞)を披露する…というものです。

 
当日は、城内外でさまざまなイベントが催されていたのと、

あまり知られていなかったせいもあってか、

境内はひっそりとしていました。

 
私もそのうちの1つ、黒田藩御留流、

夢想権之助創始の「神道夢想流杖術(道)」に

参加させて頂きました。
(まだ入門したてで見学で…ですが。)


夢想権之助は、伊藤一刀斎、佐々木小次郎と共に

漫画「バガボンド」の17〜19巻にチラッとだけ登場しています。

 
この時は、田舎から出て来たばかりの「若造」ですが、

後に宮本武蔵と闘い、破れ、

筑前宝満山の竈門(かまど)神社に篭り、

神託を得て「杖術」を開眼し、武蔵と再びまみえ、

ついには破った(引き分けた?)と言われています。

 
江戸時代の初めの頃の話ですね。

 

神前での演武は、見ていても身が引き締まる思いがしました。

 

 

次回は8月に、書写山圓教寺にて執り行われる予定です。
また見学での参加になると思います。

 
何年後になるか分かりませんが、

いつかは、見る側では無くて、

 

演じる側として参加したいものだ…と思います。

姫路城下を「ブラタモリ」?

G.W期間中の5月3日に、姫路城に行ってきました。


平成の大改修を終えて、

3月27日にグランドオープンしてから初めての大型連休。

 
当然、かなりの混雑を見越して出かけたのですが、

朝の9時前に大手門前に行ってみると、

既に「整理券番号」が、8950番で3時間半待ちという表示が…。

 
「まさか、そこまでとは…。」

 
その上に城内に入って、ひと通り見終わるのに、

そこから2時間〜2時間半かかるとのこと。

 
さっさと諦めて、城外を探索(散策)して

色々な角度から、写真を撮ることにしました。


古い地図を見ながら、町歩き。

 
新しく補修された川岸のつなぎ目から、

多分この辺りに以前はお濠にかかる

「橋」があったんだろう…と想像したり、

木々が繁った土手を歩きながら、

船着き場らしきものを見つけたり…と

ちょっとした「ブラタモリ」状態に。

男山の登り口

男山八幡宮(姫路城の鎮守社)

狛犬では無く、青馬です。

男山から姫路城をのぞむ。

 
大天守に登らなくても、結構楽しめました。

 
お昼過ぎまで、ぶらぶらしてから、

混雑が予想されるこのG.Wに、

わざわざ姫路城まで出かけてきた、

本来の目的地である「姫路神社」に向かいました。

 
※写真が多いので、続きは明日に。