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健康の為に始めたランニングが、
走るたびに力が入り過ぎるのか、
かえって肩が凝ってしまう…
何ていう人は意外に多いはずです。
走っていて上半身が凝ってくるのは、
下腿や腰の場合と同様に、
下半身や体幹の筋力低下や、
使い方のバランスが悪いことも多いに関係しています。
そのしわ寄せで上体が緊張してしまう…というわけです。
しかし、直接の原因としては、肩甲骨の使い方にあります。
前に進む推進力を得るために、
走る際に両肘を曲げて腕を前後に動かす動作を必ず行ないます。
しかし、その一連の動作は重力に逆らった動きです。
そのために、腕の筋肉(上腕二頭筋)だけでは保持出来ずに、
肩甲骨やその周囲の上半身の筋肉に頼ることとなります。
だからランナーの肩が凝るのはある意味当然なことと言えるのです。
さらに、タイムを狙えるフォームとして最近話題になっている
肩甲骨を使った走り方も、ランナーによっては、
逆に上半身の疲れを増幅させる結果につながる場合もあります。
肩まわりの筋肉が元々柔らかく、可動域の広い方なんかは、
走りながらでも肩甲骨を上下させたり、寄せたり引いたりして、
脚(下肢)を前に出すことも可能ですが、
多くの初心者ランナーは、
肩甲骨の挙上(押し上げること≒肩をすくめること)しか出来ない場合が多く、
かえって肩から背中にかけて固まってしまうのです。
無理に肩を動かすのでは無く、とりあえず猫背にならないように
少し胸を張るだけでも自然と腕が振りやすくなります。
肩に余計な力を入れずに走るコツです。
走っている最中にこってきたら
肩甲骨の回旋動作でまずほぐしましょう。
脇を締めて両手を肩の前に置き、
肩を上下前後に回しながら
肘を外→内へとリズミカルに動かします。