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天候によって体調や症状が左右されることを気象病と呼び、
その原因として、
⑴気温(寒暖差)
⑵気圧(特に低気圧時)
⑶湿度(高、低共に)
の3つがあります。
⑴寒暖差と⑵低気圧時については、
すでに説明してきましたが、
今回は「湿度」について…です。
湿度は高過ぎても、逆に低過ぎても
身体に何らかの影響が表れます。
一般に40〜60%程度が快適な湿度とされています。
40%以下だと、乾燥して皮膚や粘膜が乾きやすくなり、
風邪などの感染症を引きやすくなります。
また、交感神経が優位となり
頭痛、肩こり、イライラなどの症状が表れやすくなります。
逆に70%以上になると、副交感神経が優位となります。
副交感神経優位だと、身体にとって良いのでは?と思われますが、
特に近年では晴れと雨を頻繁に繰り返すことが多く、
気圧の変化も激しいために
自律神経の乱れも急激なものとなりがちです。
その為に、副交感神経優位
つまりリラックスモードが極端になり、
無気力、身体がだるい、食欲不振などの症状として表れます。
日本は四方を海に囲まれ、湿度が高くなりがちな環境にあり、
その為に身体の内部環境もその影響を受けやすくなっています。
湿気の影響で汗腺が覆われ、汗が出にくくなり、
体内に水分が溜まりやすく、水分代謝が悪くなります。
その結果、血液の流れも悪くなってしまいます。
漢方では、このような体調に影響を及ぼす
過剰な湿気を「湿邪」と呼びます。
湿邪は「脾臓」を傷し、気の流れを阻害して、
胃腸の働きが悪くなり、老廃物を身体に溜め込ませます。
そして湿邪は重く、下に溜まり易い性質があり、
特に下半身に影響を及ぼします。
そのために、食欲不振、消化不良、下痢、胃が重苦しいなどの症状や、
身体がだるい、脚がむくむ、足先が冷えるなど、
またやる気が出ない、集中力が続かないなど…
さまざまな症状が表れます。
では、その対策としてはどうすれば良いのでしょうか?
次回に続きます。