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日別アーカイブ: 2015年2月27日

驚きと恐怖の人生(腎精)。

・「恐・驚は腎を傷る。」
恐がり過ぎると「気」が下がり、

驚き過ぎると「気」が乱れ、

共に「腎」を傷つけます。

 

 

東洋医学で「腎」の役割は、

泌尿器系の排泄機能だけ…ではありません。

 
生命エネルギーの根本「腎精と命門」を主る…

ものとされています。

 
「腎」には、生命力(エネルギー)が貯蔵されていて(「臓精」を主る。)

成長と老化、発育や生殖などに関与しています。

 

 

その為、腎が傷むと下半身の冷えや痛み、

排尿のトラブル、視力や聴力の低下、

体力や生殖機能の低下などの症状があらわれます。

 

 

よく恐ろしい思いをした時に、下半身に力が入らずに、

いわゆる「腰が抜ける」状態になったり、

ひどい時は「失禁」したりすることがあります。

 
恐怖で、腎の「気」が下がり、下にもれてしまう為です。

 

 

また、驚き過ぎると「気」が乱れ(気が動転する)、

パニックとなり正常な判断が出来なくなってしまいます。

 
その為、動悸や不眠、物忘れなどの症状があらわれます。

 

 

「恐」が過ぎると
・「気」が下がる。
「気が重い」、「気が沈む」などとも表現する。

 
「驚」が過ぎると
・「気」が乱れる。
「気が動転する」、頭から「血の気が引く」などとも表現する。

 
(エネルギー的には、重い感覚。
特に下部に偏る感じがある。何となく黒っぽい。)

 

 
・「腎を傷る」
腎の変調により、腎の気を貯蔵することが出来なくなり、

気を下降させてしまいます。
また、気が乱れることにより精神に混乱を生じさせます。

 

 

<症状>
・大小便の失禁
・白髪の増加
・下半身の冷え
・体力の低下
・生殖機能の低下
・動悸
・不眠
・物忘れ
・精神錯乱など
となります。

 

 

次回からは、「不内外因」について…です。