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日別アーカイブ: 2015年2月10日

病気の原因を知る

前回、節分の邪気払いのお話をしましたが、

東洋医学(漢方)で言うところの「邪気」とは、

どのようなものを指すのでしょうか?

 
東洋医学では、

その人が健康であるかどうかを診るのに、

 
①陰陽

 
②五臓六腑と経絡

 
③気・血・津液(しんえき)

 
という三つの要素を指標としています。

 
つまり健康体とは、
「陰陽のバランスが保たれ、

身体を構成する気・血・津液の量が充分で、かつ淀みなく循環し、

五臓六腑が協調的に働いている状態。」を指します。

 
そして、これらの三つの要素のバランスが崩れて、

身体の抵抗力である正気(せいき)が弱まった状態を

「病気」になる…と言います。

 
また、病気が発生する原因=病因を「邪気」と見なします。

 
東洋医学では、陰陽のバランスが崩れて病気につながる、

その原因として大きく三つに分けて考えられています。

 
⑴外因

 
⑵内因

 
⑶不内外因

 
逆に言えば、これらの病因を特定し排除すること(邪気払い)が、

治療の基礎、基本となります。

 

三つの要因の内、

先ず外因とは、身体の外側から押し寄せる病邪のことで、

外邪とも呼ばれます。

 
次に内因は、身体の内側から起こり、

臓腑を痛める要素を言います。

 
そして不内外因は、外因にも内因にも分類されないもので、

主に生活習慣のことを指します。

 
以上、三つの病因について次回から

ちょっとだけ詳しく書いていきたいと思います。
※難しく書いても面白くありませんから…。