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40代からは、意識して筋肉を鍛えていく必要があります。
しかし、急激に、またやみくもに鍛えたのでは、
却って「故障」や「痛み」を引き起こしかねません。
膝や腰などの関節の痛みの原因は、
急激に強い刺激を受けて、
関節を支持する筋肉が壊されてしまう為。
と考えられています。
実は、一口に筋肉と言っても
壊れやすいものと、そうでないものの2種類があります。
一つは太くて大きな筋肉=速筋
もう一つは、ゆっくりと収縮する小さな筋肉=遅筋
速筋は、
・筋線維は大きい
・筋肉はすばやく収縮する
・身体の表面近くに多い
・瞬発力に優れている
・疲れやすい
・ケガをしやすい
・筋肉がモリモリになりやすい
遅筋は、
・筋線維は小さい
・筋肉はゆっくり収縮する
・身体の奥に多い
・持久力に優れている
・疲れにくい
・ケガしにくい
・筋肉がモリモリになりにくい
といった特徴があります。
また2つの筋肉は、その主なエネルギー源も異なります。
速筋は内部に元々、糖質を蓄えていて、
これを瞬間的にエネルギーに変えて使います。
重い物を一気に持ち上げる時などに、
このエネルギー回路が使われます。
一方の遅筋は、酸素を取り込みながら糖質や脂質を
エネルギーに変えて利用している筋肉です。
ウォーキングやジョギングなどのエネルギー回路がこれです。
これだけだと一見、速筋のほうが効率が良さそうに感じられます。
ところが、速筋には糖質をエネルギーに変換する際に、
同時に作られる乳酸という「疲労物質」が溜まりやすいのです。
また、柔軟性も遅筋に比べて劣るために、
疲れやすくケガをしやすい…というデメリットもあります。
以上、それぞれの筋肉の特性を踏まえた上で、
次回から具体的な中高年からの筋肉の鍛え方を
書いていきたいと思います。