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「心頭滅却すれば火もまた涼し。」
何事も気持ちしだい。
集中してことを行えば、熱さも痛みも何も気にならない。
スポーツでも、その一球に集中している時は、
まわりの雑音が聞こえなくなり、
何かに熱中している時は時間も忘れ、
格闘技では、試合中の記憶さえ無い時もあります。
そんな集中して「気」を高めることが上手な人と、
逆に気が散漫なタイプの人がいます。
その差はいったい、どんな所からくるのでしょうか?
これもかなり以前に、
あるTV番組で変わった実験が行われていました。
それは、集中力が高いタイプの方と、
そうで無いどちらかと言うと落ち着きの無い方?の
2組数名を一室に集めて、静かに目をつぶって瞑想してもらうのです。
そしてある程度、落ち着いた時点でいろいろな刺激、
例えば、「子供達の話し声。」や「大きな物音。」
「光刺激。」「触れる。」「匂い。」などなどをランダムに与えて、
その際の反応と「脳波」を観察、記録するというものでした。
実験前の予想では、集中している組は、
「脳波の変化が少ない」のでは?と考えられていたのですが、
結果は意外なものでした。
落ち着きの無いグループは、
刺激によって変化に多少の差があったのですが、
集中組は刺激に関わらず、
その振れ幅がどれも無い組よりも大きいのです。
つまり、刺激(変化)に対して「敏感」なのです。
ただ、2組のその後の変化には、大きな違いがありました。
落ち着きの無いグループは、
一旦脳波が乱れると、なかなか収まりません。
しかし、集中組の方は大きく振れて、
すぐにまた安定した波形に戻るのでした。
これは、集中していれば「何も感じない。」のでは無くて、
かえって敏感になっているけれども
すぐにその影響下から離れることが出来る。
逆に無い組は、外部への反応も内部での対応も
散漫でコントロールが出来にくい状態だと言えます。
これは、1つには「情動」が関係していると思われます。
この実験結果も非常に興味深いもので、
「風鈴」の場合と同様にさまざまな分野に応用することが可能です。
それは…。
また、続きます。