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「蝶形骨」は頭蓋の多くの骨と接合し、
脳を支える頭蓋内の膜、
それに12対ある脳神経(視神経、三叉神経、副神経など)の多くと
直接、間接的にかかわり、
また内分泌系(ホルモンバランス)を司る
「脳下垂体」の受け皿(トルコ鞍)でもあります。
また、生命活動維持に重要な役割を果たしている
自律神経機能や体温、血圧、睡眠、歩行反射、
水分、食欲その他の調整機能を司っている
間脳、視床下部を含めた「視床」ともかかわりが有ります。
その為、蝶形骨の歪みは、
硬膜、脳脊髄液の循環、脳神経、内分泌系、自律神経系、
脳幹の働きに少なからず影響を及ぼす可能性が有ります。
そしてそれとは別に、
蝶形骨についている筋膜は、
ラップのように気管、食道、心臓を包み込みながら
身体の中心にある「横隔膜」まで繋がっています。
その為、深い呼吸にも関係し、
また横隔膜に接する腹腔内の各臓器にも
影響を及ぼすことが考えられます。
また、蝶形骨は顔面の中心、
目の奥にある大きな骨ですから、
顔や目のゆがみ、
鼻の症状(副鼻腔)等にも関連してきます。
身体の各所に間接、直接的に
さまざまな影響を与える蝶形骨ですが、
前回書いたように外側から全体を直接触れることが出来ません。
ではどうやって調整すれば良いのでしょうか?
続きます。