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日別アーカイブ: 2014年8月4日

蝶形骨

頭蓋骨の1つに、「蝶形骨」という骨が有ります。
頭蓋底の中央部に位置し、

その中央に脳の受け皿の役割をしている「体」と、
それから出る左右各一対の「大翼」、「小翼」及び「翼状突起」から成り、

ちょうど蝶が羽を広げた形に似ていることから、

この名前が付けられました。

 
そしてこの蝶形骨は、ほとんどの頭蓋骨と接合し、

中央部で楔(くさび)の様な役割を果たしています。

 
その為に、さまざまな理由で頭蓋にストレスが加わると

中心に位置する「蝶形骨」は、骨自体が圧縮されたり、

後頭骨との関節部分(蝶形後頭底結合)を支点として、

傾いたり、捻じれたり、ずれたりすることが有ります。

医学的には、成人の頭蓋骨は動かないと為れていますが、

実際はそうでは有りません。

 
蝶形骨という骨自体は、頭蓋内に在り、

全体を直接外側から触れることは出来ません。
しかし唯一、大翼の一部が触れる場所が有ります。
それが、目の外側の上、いわゆる「こめかみ」の部分です。

 
こめかみに人差し指をそっと当てて、

この大きな骨の「動き」を感じてみて下さい。
左右への膨張、収縮はかなり小さなものですが、

上下(前後?)に何と無く動いているのを実感出来ます。

呼吸に合わせてロールしているようです。

 
と言うよりも、この「くさび」のような骨そのものが静かに、

しかし休むこと無く、「呼吸」しているかの如き

「息吹」のように僅かずつ動いています。

 
理想的な蝶形骨は、左右、前後、上下方向に柔軟で、

ちょうど「脳下垂体」という赤ちゃんを乗せた

「ゆりかご」のような働きをしています。

 
その「ゆりかご」の動きが悪くなったら?

 
続きます。