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月別アーカイブ: 2014年3月

どっちやねん!

暑さ寒さも彼岸迄
とは、よく言われますが、関西ではもう一つ、

春の訪れを告げる風物詩として「お水取り」と言う行事が、

よく知られています。
火の粉を浴びて、一年間の無病息災を祈る「お松明」が有名ですが、

お水取りそのものは旧暦の二月一日から約半月間、

東大寺の二月堂で執り行われていて、
「修二会」とも言われています。

 
お水取りの最中は、冷え込む。
とか、お水取りが終わらないと暖かくならない。
などと言われます。
実際、今年も一旦緩んだ寒気が
また戻って小雪が舞ったり、

お水取りがあけるのを待っていたかの様に気温が上昇したり…と。

 
このまま春へと向かっていけば良いのですが、

また寒い日があれば皆さん、きっとこう言うでしょう。
「やっぱり、暑さ寒さも彼岸迄、やな〜。」って。
思わず「どっちやねん!」と軽くツッコミを入れたくなる時があります。
でもまあ、こんな適当に都合の良い関西人が、わたしは好きです。

 
さて、今年の春の訪れは「お水取り」まで、それとも「お彼岸」まで。
どっちやねん?

とりあえず分けてみました。

実質、二月四日から始まった杏林堂鍼灸整骨院院長ブログですが、

前回分で30回目と成りました。ご愛読有難うございます。
そこで、より見やすくする為にカテゴリを設けました。

「治療所のこと」「食事のこと」「季節のこと」「言葉のこと」「東洋医学のこと」の5つです。
今迄に書いてきた内容を大雑把に括るとこんな感じかな?と
とりあえず分けてみました。
もちろん、重複するものもあります。

また、今後カテゴリはもっと増える予定ですし、

既設のものも変更される場合も出てくると思います。

 
読み直してみて気付いたのですが、身体のこと(身体のしくみや、動かし方)や、

実際の治療法や、日常生活で気をつける事なんかは、

まだ一つも触れてなかったですね。
また、東洋医学系の話ばかりで
膝の関節とか筋肉、骨盤の調整法とか、

またスポーツ関係、外傷なんかの
いわゆる、整骨院関連の話も全然です。

 
そして、一番面白い?気(エネルギー)の話なんかも

少しづつ書いて行きたいなぁと考えています。

 
これからも、より見やすく、より面白く、より為になる

「院長ブログ」を目指してコツコツとしたためて参りますので、

今後ともよろしくお願い致します。

日本人には、日本人の…。②

もともと農耕民族であった日本では、

乳を原料にしたヨーグルトのような

酪農乳酸菌系の発酵食品は定着していませんでした。

 

 
では、発酵乳文化が伝わる以前の日本人は

どうやって乳酸菌を摂って来たのでしょうか?
ヨーロッパの酪農乳酸菌系に対して、

日本のそれは植物由来の乳酸菌=醸造乳酸菌系と言います。
具体的には、長期醸造した味噌や醤油、たくあん、ぬか漬けや納豆など

いわゆる和食の代名詞とも言える食品群です。

 

 
セロトニン関連での不飽和脂肪酸の多い青魚、

食物繊維の多い海藻や野菜、豆類、玄米などと共に、

乳酸菌の多い味噌、醤油、漬け物、納豆など全て合わせて

「THE和食」。

 

 
ストレスの多い現代社会。
さらに、夜型の生活で、朝食は抜き、お昼は外食、

夜は
ハンバーグなどの洋食、そして夜食にラーメン。
ますます伝統的な和食を食する機会が少なくなって来ています。

 

 
統計的にも、うつ病や自律神経の症状を訴える方の

食生活は乱れている場合が多いと言われています。
腸内環境という観点からも改めて、

日本人には、日本人の…。和食を見直してみては如何でしょうか?

日本人には、日本人の…。①

私たち日本人は、牛乳を飲んだらお腹をこわしたり、

乳製品でアレルギー症状がでる割合が

比較的多いかもしれません。

 

 
個人差は有りますが

、乳製品に長く親しんで来た民族に比べて

消化、吸収する能力が弱いと言えます。
では、日本人は乳製品を摂っても意味が無いのでしょうか?
決してそういう訳では有りません。
長い歴史のある民族と全く同じとは言えない。
というだけです。

 

 
ただ、明治以降にヨーロッパから伝わった

発酵乳の文化ですが、

今では日本は世界トップレベルの乳酸菌王国と言えます。

 
1917(大正6)年にビオフェルミンが誕生。

1919(大正8)年にカルピスが、

1935(昭和10)年にはヤクルトが発売され、

その後も数多くのメードインジャパンの発酵乳製品が

世に送りだされています。
今ではさらに進化したナノ型乳酸菌が誕生し、

日本人の腸にも効率良く

消化、吸収出来る様になって来ています。

 

 

*メディカル出版研究所
「腸内解体新書」 参照

酪農乳酸菌と醸造乳酸菌

前回の健ちゃんと康子さんの会話、どう思われましたか?

 
我々、哺乳類はおっぱいを飲んで大きくなります。

でも、それは赤ちゃんの間だけで、

長ずればそれぞれにカラダに合った食物を口にします。

それは、どの種も同じです。

そう、おっぱいは赤ちゃんの身体を作る為にのみ必要な成分なのです。

そして、それはその種ごとに特有のもので、

牛のおっぱいは牛の赤ちゃんの身体にとってのみ必要な栄養分なのです。
人間は、人間の。クジラはクジラの…。

 

 
人間のように他の種のおっぱいを口にしている動物は居ません。
人間は、生きて行く為に長い歴史の中で他の種の乳を消化し、

吸収して栄養分とする仕組みを
自分の身体の中で作り上げて行ったのです。
DNAに組み込んでいったと言っても良いと思います。

 

 
しかし、農耕民族である日本では

乳を原料にしたヨーグルトのような

酪農乳酸菌系の発酵食品は定着していませんでした。

 

DNAに取り込まれるという行為は、
何年間摂り続けたから、獲得するというものでは無く、

何世代も掛けて
というレベルのものなのです。

 
では、農耕民族である我々日本人にとって

乳製品は有益なものでは無いのでしょうか?

素朴な疑問

これは、何にでも「どうして?」と疑問に思ってしまう

ある男の子(健ちゃん)とお母さん(康子さん)の会話です。
気楽に読んでみて下さい。
「健ちゃん、ちゃんとヨーグルト食べてる?」

 
「まだだけど、どうしてヨーグルト食べなきゃいけないの?」

 
「それは、お腹に良いからよ。」

 
「そうなんだ。でもヨーグルトって何で出来てるの?」

 
「それはね、牛さんのおっぱいから作られてるのよ。」

 
「ええ!牛さんのおっぱい?
じゃあ、僕は牛さんの赤ちゃんなの?」

 
「何を馬鹿な事を言っているの。健ちゃんは人間の子供に決まってるでしょ。」

 
「でも、どうして人間なのに牛さんのおっぱい飲むの?それに
おっぱいって赤ちゃんのものでしょ?僕、もう幼稚園に行ってるよ。」

 
「あのね、健ちゃん。昔から、
ブルガリアヨーグルトって言ってヨーロッパなんかの色んな国の大人の人達が

ずっーと飲んでてみーんな長生きしてる良いものなのよ。」

 
「ええー。じゃあ、お父さんかお母さんか、ブルガリア人なの?」

 
「健ちゃん、笑わせないでよ。そんなはず無いでしょう。二人共、れっきとした日本人よ。」

 
「じゃあ、どうして日本人なのに…、」

 
「健ちゃん、怒るわよ。
あのね、何人とか関係無いの。
みんな同じ人間なの。身体に良いものは、みんな良いのよ。
分かった?分かったら早く食べてしまいなさい。」

食物繊維と乳酸菌

TVを点けるとちょうど、うつ病とセロトニンの関係を

ある大学の先生が説明していました。
そのお医者さんの話では、うつ病の方は朝、

太陽の光を浴びて散歩するのが良い。との事でした。
太陽の光には、セロトニンの分泌を促す作用があると言われています。
また、散歩などの有酸素運動にも同様の作用が期待されているからです。
でもまあ、引き籠っている患者さんが、

自ら早起きをして朝の光り輝く陽光の中を散歩出来るように為っていれば、

かなり快復に向かっていると言えるのでは、ないでしょうか。

 
食事についても言及されていて、

お魚類、特にイワシやサバなどの青魚に含まれる

不飽和脂肪酸やDHAが良いとの事でした。
それとは別に、腸内環境を整える為には、

食物繊維と乳酸菌が有効と言えます。
食物繊維は、悪玉菌によって生み出される腐敗物質を

便と一緒に押し出す事で、結果的に腸内環境を改善してくれます。
豆類、野菜、海藻類、また玄米なんかにも特に多く含まれています。

 
そして、善玉菌の代表であるビフィズス菌や乳酸菌ですが、

乳酸菌=ヨーグルトのような乳製品と言うのが、

一般的なイメージになっていますが、果たしてそれは…。

 

 

また、次回。

病は気(ストレス?)から

昔からよく、病は気から
と言いますが、

現代社会に於いてはそのほとんどが、

ストレスに起因しているとも言えます。

 
ストレスの要因も多種多様で、
ライフスタイルの変化に伴う夜型生活への移行や、運動不足、
パソコン、スマホ等の電磁波の影響、化学物質や大気汚染など
以前では考えられ無かったものの影響も無視する事は、出来ません。
もちろん、仕事や健康上の悩み、人間関係のトラブルなど
数え上げればキリが有りません。

 
また、食事を見直す事だけで現実に存在するストレスが

すべて消えて無くなると言っている訳では有りません。
上司がイヤミをいわなくなったりとか、

子供の成績が突然上がったりとか…。

 
腸の状態を整える事によって、

ストレスが軽減したり、ストレスに強くなる
神経伝達物質が分泌されやすくなり、

ひいては病気に対する抵抗力が増して、罹りにくくなります。
と言う訳です。

 
その片はお間違え無い様に…。
何を食べるかについては、次こそ。

医療費控除

二月の中頃から、三月の中旬過ぎ迄のこの時期は、

毎年花粉が到来する(近年は、黄砂やPM2.5も)

何とも困った季節ですが、

また確定申告の時期でもあります。

 
どちらも頭を悩ましている方が多いと思いますが、

医療費控除の方はもうお済みでしょうか?
毎年、どこまでが認められるのか悩まれている事と思います。

 
風邪の治療の為に薬店で買った市販の風邪薬はOKで、

お医者さんで打って貰ったインフルエンザの予防接種は認められ無い
と言われると、何が何だか分からなく成ります。

 
簡単に説明すれば、実際に病気や怪我をして、

それを治す為に掛かった費用は、OKです。
実際には、罹患していないけれど、

罹らない様に予防したり、
対策を講じたものは、認められませんよ。
という訳です。

 
花粉症などの鼻炎の為のお薬はOKですが、

予防の為のマスク代や
花粉が服に着きにくくするスプレーとか、

部屋の空気清浄器なんかは、駄目でしょうね。
目をカバーする眼鏡なんかもそうでしょうし、

ぜんそくを改善させる為に、体力をつけようと思ってプールに通ってます。
なんていう費用は、認められ無いでしょう。

 
医療費として認められないと言うことは、

つまり予防法は医療の範疇に含まれていない。
と言うことを表しいると言えます。

 

 
一方、東洋医学では、「未病」と言う考え方があり、

症状が現れる前に治療する。
病気に罹りにくい体質に改善して行く。
と言うことが、実際に症状が現れてから治療することよりも重要である。
と考えられています。

 

 

未病の考え方や、実際の体質改善法については、

また日を改めて少しづつお話していきたいと思います。