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カテゴリー別アーカイブ: アレルギーのこと

寒暖差アレルギー

風邪を引いている訳でもないのに、くしゃみや鼻水が出る。
秋の花粉症シーズンも、もう終わりかけているのに…。

 
その症状は、もしかしたら「寒暖差アレルギー」かもしれません。

 
特に朝晩、くしゃみが連発して止まらない。
お昼間でも、暖かい室内から出て、

急に冷たい風にあたると同様な症状が表れる。

 
極端に暑くも寒くも無いものの、

その「寒暖差」が激しいと、血管も膨張と収縮を繰り返し、

やがて血流をコントロールする自律神経が、

その変化についていけずにバランスを乱してしまいます。

 
寒暖差アレルギーは、

正式には「血管運動性鼻炎」と呼ばれます。

 
アレルギーと言っても、

何か特定の原因物質がある訳では無く、

極端な温度変化による自律神経症状の一つと言えます。

 
急激な気温の変動によって、

鼻の粘膜の血管が広がり、粘膜がむくみ、

鼻が詰まったり、鼻水が出たり、

くしゃみや咳、喉の痛みなどの症状がでます。

 
また、風邪などと違い自律神経の乱れから、

食欲不振、睡眠障害、疲労感やイライラする…
などの症状が伴う場合もあります。

 
風邪や、花粉症などの他のアレルギー症状などと見分けにくく、

寒暖差アレルギーだと気付かずに、

そのまま放っておくと自律神経失調症へと繋がるケースもあります。

 
この症状は、圧倒的に女性に多く、

また高齢者の方の罹患も多くなって来ています。

 
女性の場合は、筋肉が少ないために、

自分で熱を生み出す力が弱く、

一旦冷えてしまうとなかなか体温を上げにくいから…

と考えられています。

 
高齢者の場合は、それに加えて
汗をコントロールする神経の反応が鈍くなっていることも、

その要因となっています。

 
次回は、風邪や花粉症とのそれぞれの見分け方について…です。

花粉症と林業

お山の管理の問題は、「災害」だけでは無く、

私達の「健康」にも影響を及ぼしています。

 
日本の森林の4割を占める人工林では、

一定面積内に非常に多くの本数の苗木を植えて、

数年ごとに間伐を繰り返し、木の成長にあわせてその都度、

適正本数を保つように調整しています。

 
何故そんな事をするんでしょうか?
それは、林業を1つの「産業」として捉えれば理解出来ます。

 
杉や檜、松などの針葉樹は

密集して植える事で真っ直ぐに育ちます。
まばらに植えられた苗木は、

下の方が太く先端に行くに従って細くなります。

 
木としては健全な成長とも言えますが、

木材としての商品価値としては、

真っ直ぐな材の方が望ましいのです。

 
商品としての木を育てる為には、

先ず地ごしらえを行い、苗木を植え、

それから数年は下刈りという作業を続け、

10年を過ぎると枝打ちが必要となり、

これを30年近くの間に計5回。

 
そして、間伐です。

8〜10年頃から育ちの悪い木や、

育てようとする木の邪魔になる木を伐採し、

その後も5年おきに、10〜25%間引いて行きます。

そうして40~50年、或いは70年かけて主材となります。

 
膨大な作業、手間と費用と人手と年月をかけて育て上げた木。
それが…間伐材は勿論の事、主材ですら、

輸入材に圧されて原木市場で買い叩かれてしまうのが、

日本の林業の現状です。

 
その為に、植林された木材の手入れが侭ならなず

放置されてしまします。
日本国中、杉や檜だらけというわけです。

 
それが、花粉症が近年増加している原因の一端とも言えます。

 
アレルギー症状は、本人の体質改善や予防なども勿論、

大切な事柄では有ります。
しかし、それだけでは無く、環境問題や産業構造など、

国としての施策も非常に重要な課題でもある。と言えます。

 
以前のブログでも書きましたが、

再来年「山の日」を制定するのにあたり、

休みを増やすばっかりじゃ無くて、

もう少し「お山の管理」という問題も考えて欲しいと願います。

低気圧とアレルギー症状。

気圧が低下すると、血管が拡張する。だけではありません。

これに加えてヒスタミンという体内物質の分泌による追い打ちがあります。

 
ヒスタミンは外部からの刺激があると肥満細胞から分泌され、

免疫活動に指令を出す働きをします。
しかし、この働きも過剰になれば、

いわゆるアレルギー症状の原因となります。

 
最近の研究結果で、気圧とヒスタミンの分泌の関連性が

ある程度、解明されてきました。
それは、人間は低気圧に晒されると

ヒスタミンの分泌が増加するというものです。

 
低気圧時には、副交感神経の過剰な働きに加えて

ヒスタミンの過剰な作用も合間って「体調不良」がひどくなります。
・免疫の過剰反応→アレルギー症状

(鼻水、くしゃみ、痒み、喉の腫れ等。)

・血管浸透性が増す。
血管から水分が滲み出る。→いっそうむくみが強くなる。

・血管拡張作用→いっそう血圧が下がる。
といった症状が表れます。

 

※低気圧によるヒスタミンの分泌促進に付いては、

まだ詳細な仕組みは解明されたわけではありませんが、

急激な気圧の変化を「外部刺激」と捉えているのでは…

と考えられています。

花粉症に効く食品

今年3月に、某「金スマ」という番組で、

花粉症に効く「じゃばら」という柑橘系の果物を取り上げていました。
何でも、和歌山県北山村にしか自生していない「幻の果実」だそうで、

いくら良く効くと言われても、「まぼろし」では中々、手に入れ様がありません。

 
そこでここでは、身近に手に入る花粉症に効く食品を紹介して行きたいと思います。

 
まず、ヒスタミンを抑える効果のある食品として
・甜茶(バラ科のもの)
・べにふうき茶
・刺草(イラクサ)…ハーブ
・グァバ茶
・凍頂烏龍茶(ドンディンウーロンチャ)
※コンビニのペットボトルで買えます。

 
粘膜の炎症を抑える食品として
・ショウガ
・赤シソ、青シソ(赤シソの方がより効果があります。)
・苦汁(にがり)
・黒酢…アミノ酸が炎症によって破壊された粘膜細胞を強い細胞にします。

 
アレルギー症状を抑える食品として
・青魚(DHA成分)
・ヨモギ
・ねばねば食材(山芋、レンコン、里芋など)
などなど…。
思いつくままに書いてみました。

 
春の花粉症も終わるこの時期じゃ無くて、もっと早くに知りたかった。
とお叱りを受けそうですが、何方にしても一朝一夕で

効果が期待出来るものでは、ありません。
秋のシーズンや、来年の春の花粉症の到来を見越して、

今から少しづつ試してみて下さい。

 
あと、人によっては上記の食品そのものがアレルゲンとなる可能性も有りますので

、少しでも違和感を感じたら、使用を控えて下さい。

ご参考までに。

体質改善

まずは、体質改善についてです。

が、その前にそもそも、改善すべき体質とは、

一体どんなものなのでしょうか?
アレルギー体質の方を漢方では、

強い「陰性体質」がある。と診ます。

 
陰性体質の方は、色白で冷え性で、睡眠が浅い。

どちらかと言うと「虚弱」なイメージになると思いますが、

実際は表面は陰性でも中心は陽性であったり、

見た目は陽性でも、芯は陰性である。
など、判断は難しい部分があります。

 
これを具体的な血液の成分で見てみると、

「中庸」=(陰陽のバランスが取れた状態)とは、

血液中のナトリウムとカリウムの割合が

1:5〜7の状態である。と判断します。

 
人が生きていく上で欠かせない

主たるミネラルのバランスが取れている状態を中庸。

 

 

これより(1:5〜7)
ナトリウムが多いと「陽性」。
カリウムが多いと「陰性」。との見立てをします。
この基準で食品を見ると、

陰性の代表と言えるのが、「白砂糖」です。

 
アレルギー体質の方が摂りすぎると良くないのが、

甘いもの、冷たいもの、身体を冷やすもの
(ジュース、ケーキなどスイーツや、フルーツ…。)、

刺激物、アルコール類。
それにインスタントや加工食品、添加物などの化学物質。

 
それにコーン油、大豆油、綿実油、ひまわり油などの

リノール酸が多いものは避けた方が良いと思います。

(古い酸化したものが良くない)。

 

 

逆に良い食品として油を選ぶならば、

オリーブ油が最適です。

 

 

その他、体質改善という点では、

味噌、醤油、タクアン、納豆、

ヨーグルトなどの乳酸菌、発酵食品など。

 
あと、免疫の活性化という点から、キノコ類。
ゴマ類や、マグネシウムは副腎の機能をアップし、

ステロイドを分泌させる働きがあります。

 
いずれも短期では無く、長いスパンで考える必要があります。

 
あと、アレルギー症状を「抑える」食品については、次回。

腸内環境と免疫

腸には食べ物とともに外部から様々な病原菌が侵入してくる為、

こうした外敵を防御する強固な仕組みが必要となります。

 
腸管は人体最大の免疫機関であると同時に

多数の免疫細胞が働く生体防御の最前線でもあります。
腸内環境が良好なら、免疫システムは正常に働き、

体外から入ってきた物質が有害か無害かを間違えて

判断する事は少ないと言えます。
無害な物質に必要以上に攻撃を加えるような

アレルギー反応を引き起こすケースも減ると思われます。

 
では、腸内環境を整えてアレルギーの改善に良いとされる食べ物は、

具体的にどんなものが有るのでしょうか?
まず、大きく2つに分けて考えてみましょう。
1つ目は、アレルギー体質そのものの改善。

この場合、長期的なスパンが必要となります。

 
2つ目は、アレルギー症状の改善、緩解です。
これも、抗アレルギー効果のあるものと、

ヒスタミンを抑える、粘膜の炎症を抑える、

などのいわゆる対症療法的な効果のあるものとに分けられます。

 
次回からは、具体的な食品名を列挙して行きます。

小腸の働き

最近、天気予報では「晴れ」なのに

すっきりとした青空にお目にかかった事が有りません。
曇り空のように何と無く白っぽく、空気もあまりきれいだとは言えません。
PM2.5なのか、黄砂なのか、どちらにしても有難くもない贈り物です。

 
花粉のシーズンもピークを過ぎてヒノキの飛散も

そろそろ終わろうかと言うこの時期になっても、

却って鼻炎や喘息、目が痒いといった

アレルギー症状を訴える患者さんが多い様に思います。
実際、気管支喘息の患者さんの数は年々、増えています。

 
以前のブログでも書きましたが、アレルギーとは、原因物質が体内に侵入して、

それに抵抗する抗体が作られ、その際に、化学物質が放出される事により、

身体に不都合な症状が出てしまっている状態を言います。

 
つまり、アレルギー=防御作用。
アレルギー=免疫作用とも言えます。

 
免疫は「病気から身を守る生体防御の仕組み」と定義されていますが、

その仕組みの一端を担う白血球(免疫細胞)のじつに70%が小腸の内壁に

集結していると言われています。
つまり、免疫作用やアレルギーを考える上でも

小腸の働きというものが大きく関わっていると言えます。

 
次回からは、腸の状態に直結する「食べ物」について考えていきたいと思います。

昨日、気づきました。

今週から、数回に分けて花粉症
(アレルギーのこと)について書いて行きます。という事で、

2回ほどしたためた時点で、気づきました。
こりゃ、無理だ…。と。

 
春先の花粉症のこの時期に、と
思っていたのですが、書きたい事が有り過ぎて、数回では無理です。
そこで、「アレルギーのこと」というカテゴリを新たに設けて、

シリーズ化?する事にしました。

 
お医者さんなどで、一般的に言われている事。
東洋医学的な考え方や、また実際の治療の仕方や、改善法。
鼻炎症である自分自身が、実際に試してみて、効果が有ったもの。
実生活で応用出来ること。
等々、少しづつ披露できれば…。と考えています。

 
前回も述べましたが、アレルギーを引き起こす原因として、
外的な要因と内的な要因が有り、

その中でも自分自身で何とか出来ることと、

自分自身の力だけでは、如何ともし難いこと。

体質改善のように時間が掛かるものや、直ぐに対処出来るもの。

など色々なケースが考えられます。

 
そんな事や、あんな事もひっくるめて、

少々お時間を頂ければ有り難く思います。

アレルギー=防御作用

アレルギーとは?
詳しい話をすると、本当にややこしく為ってしまうので、

簡単にと言うか、ちょっと乱暴に説明してしまうと、

「アレルギー反応とは、過剰な防御作用である。」と言えるかもしれません。

 

 

 
つまり、ある特定の物質に対して身体が過剰に

反応して引き起こされる症状=過敏症と言い換えて良いと思います。
しかし本来、アレルギー反応は外部から入ってきた

有害物質に対する防御作用ですから、

ある意味、免疫作用の一つでもあるはずです。
免疫力=抵抗力ならば、身体にとって有益であるべきものが、

何故不都合な症状を引き起こすのでしょうか?
過剰な反応には、二つの理由が考えられます。

 
一つ目は、外的な理由です。

つまり、反応を引き起こす特定の物質そのものが過剰に存在する。

あるいは、その有害性が過剰である。というものです。

 
二つ目は、内的な理由。
過敏に反応を引き起こしてしまう身体の免疫システムの異常。
これも、二つ有って先天的な、いわゆる体質と言われるものと、

後天的な生活環境に起因するものとに分かれます。

 
具体的なお話は、次回に。

花粉症=アレルギー症状

花粉症に為られる患者さんの数が、年々増えています。
花粉症とは、いわゆる植物の花粉が原因で起こる

アレルギー症状全般を指す俗称です。
正式には、アレルギー性鼻炎と呼ばれ、

ハウスダストやカビなどに反応する通年性(一年を通して起こる)のものと、

花粉症のような季節性のものとに分類されます。

 

 
つまり、花粉症とはアレルギーの一種なのです。
何をいまさら、そんなの良く知ってるよ。
と言われそうですが、この事実をしっかりと理解する事が、

花粉症を治療し、改善していく上で非常に大切なことなのです。

 

 
では、アレルギーとは何ぞや?
これも、既に皆さんご存知の事と思いますが、

次回簡単に説明させて下さいね。

 
その後、原因、予防、対策等々と続きます。