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身体が湿気る…つまり体内に余分な水が留まっている状態。
水分の循環を良くして、悪い老廃物の溜まった水分を排出し、
新しいキレイな水を取り入れることが重要です。
そのためには、
⑴汗をかき、代謝を良くすること。
適度な運動や、半身浴、サウナ、入浴などでしっかりと汗をかき、
そのうえで適度な水分を摂るように心がけましょう。
※お酒などのアルコール類は、体内の水分を奪うので注意。
⑵身体を温める。
冷えは、体内に水分を留めてしまう原因の一つです。
外湿により汗が排出されにくなり、
また汗をかいた状態でエアコンなどにあたり汗が乾き、
それが冷えの原因にもなります。
汗をこまめにふいたり、着替えたりも必要です。
温めること、そして冷やさないことが肝要です。
そのうえで、冷たい飲み物や生もの、甘いもの、油っこいもの、
味が濃いものは出来るだけ避けるようにして下さい。
胃腸の負担が少ないものを選びましょう。
食事や水分の摂りかたについては、次回に詳しく説明します。
湿気(湿度)は私たちの体調や、
生活における快適さに影響を及ぼします。
東洋医学では、人体に影響を及ぼす
湿気(湿邪)を大きく2つに分けて考えています。
⑴外湿(がいしつ)
⑵内湿(ないしつ)
外湿とは身体の外側、つまり大気中の湿気(湿度)のことを指します。
空気中の湿度が高いと人体にさまざまな影響を及ぼします。
内湿とは、体内の湿気(水分)。
水分の「量」だけで無く、その「質」も関係します。
体内の水分代謝の異常や低下によって
蓄積された余分な水…のことです。
「水毒」とも呼ばれます。
この外湿と内湿はお互いに無関係では無く、
空気中の高い湿度が内湿体質の方に影響を与えます。
大気中の湿度は、エアコンなどで調整するとして
(環境要因については次回に…。)、
まずは内湿=体内の水分代謝の改善について説明していきます。
体内の水の流れをよくする方法は、これも大きく分けて2つあります。
⑴水分量の調整
⑵水分の質の選択
水分量の調整は、取り入れる量(飲む、食べる)と、
排出する量(汗、オシッコ、ウンチ)のバランスのこと。
水分の質の選択とは、どんな水が身体にとって
負担の少ない優しいものか?ということです。
詳しくは、次回に続きます。
天候によって体調や症状が左右されることを気象病と呼び、
その原因として、
⑴気温(寒暖差)
⑵気圧(特に低気圧時)
⑶湿度(高、低共に)
の3つがあります。
⑴寒暖差と⑵低気圧時については、
すでに説明してきましたが、
今回は「湿度」について…です。
湿度は高過ぎても、逆に低過ぎても
身体に何らかの影響が表れます。
一般に40〜60%程度が快適な湿度とされています。
40%以下だと、乾燥して皮膚や粘膜が乾きやすくなり、
風邪などの感染症を引きやすくなります。
また、交感神経が優位となり
頭痛、肩こり、イライラなどの症状が表れやすくなります。
逆に70%以上になると、副交感神経が優位となります。
副交感神経優位だと、身体にとって良いのでは?と思われますが、
特に近年では晴れと雨を頻繁に繰り返すことが多く、
気圧の変化も激しいために
自律神経の乱れも急激なものとなりがちです。
その為に、副交感神経優位
つまりリラックスモードが極端になり、
無気力、身体がだるい、食欲不振などの症状として表れます。
日本は四方を海に囲まれ、湿度が高くなりがちな環境にあり、
その為に身体の内部環境もその影響を受けやすくなっています。
湿気の影響で汗腺が覆われ、汗が出にくくなり、
体内に水分が溜まりやすく、水分代謝が悪くなります。
その結果、血液の流れも悪くなってしまいます。
漢方では、このような体調に影響を及ぼす
過剰な湿気を「湿邪」と呼びます。
湿邪は「脾臓」を傷し、気の流れを阻害して、
胃腸の働きが悪くなり、老廃物を身体に溜め込ませます。
そして湿邪は重く、下に溜まり易い性質があり、
特に下半身に影響を及ぼします。
そのために、食欲不振、消化不良、下痢、胃が重苦しいなどの症状や、
身体がだるい、脚がむくむ、足先が冷えるなど、
またやる気が出ない、集中力が続かないなど…
さまざまな症状が表れます。
では、その対策としてはどうすれば良いのでしょうか?
次回に続きます。
雨が降り続き、じめじめしがちな梅雨どき。
長雨のせいで、外出も滞りがちに。
明るい晴れ間が少なく、湿気が多く、
気分までが何となく湿りがちに。
身体の方も、だるく重い感じになります。
6月初めの梅雨入り直後は雨足もさほど強くなく、
降ったりやんだりの時期が続いていたのですが、
7月に入ってこのところやっと梅雨らしい梅雨?になってきました。
梅雨の時期、長雨が続く場合は
反動として、日照時間が短くなります。
その為に、最高気温と最低気温の差があまりなく、
肌寒く感じることがあります。
「梅雨寒(つゆざむ)」、「梅雨冷(つゆびえ)」とも呼ばれて、
この時期結構、身体の冷え、
特に足先の冷えを感じやすくなっています。
また梅雨の間の晴れ間、
「梅雨の中休み」や「梅雨晴れ」の日は、
気温が上がり「高温多湿」になります。
その為、却って不快指数が上がり、ダルさが増します。
また、こんな日は「熱中症」にも注意が必要です。
梅雨時の体調不良の原因としては、
先ずは「湿気」が挙げられますが、それだけに留まりません。
雨が、降っている=低気圧であること。
そして、日照時間が極端に短いこと。
更に、湿気が多いために、
カビやダニが発生し易くなっていること。
高温多湿なため、汗をかきやすくなり身体の表面が冷えやすい、
またはアレルギーなどの皮膚疾患の症状が悪化しやすくなります。
その他、喘息などの呼吸器疾患、
身体のだるさ、むくみ、疲れやすさ、
頭痛、肩こり、胃腸障害などの自律神経症状も現れます。
また、この時期「食中毒」にも注意が必要となってきます。
そんな梅雨時の体調管理について、
次回からいろいろな観点から書いていきたいと思います。
今年も、芦屋さくらまつりが、
本日4日(土)・明日5日(日)に芦屋川畔に於いて開催されます。
心配されたお天気も、今日一杯は何とか持ちそうな気配です。
(明日はちょっとどうかな?)
二年前は荒天で、東北の震災のあった年は自粛で、
二日とも中止になった年もありましたが、
「さくらまつり」も今年で27回目を迎えることとなりました。
阪急から二号線までの芦屋川沿いに咲く桜の木も、
患者さんの話によると、もともとは松林だけの何も無い所に、
戦後芦屋市が植えたもの…なんだそうです。
今年、後期高齢者に為られたばかりの方が、
昔小学生のころの記憶ということなので、
きっと65年くらい前のことになるのでしょう。
多分その時からずっとある古木もたくさん残っていますが、
山手幹線の工事によって、かなりの桜が新しく植え帰られた為に、
若木も目立ち、少し寂しい感じにはなっています。
それでも、今年は「さくらまつり」に合わせるように
ちょうど今が満開の見頃を迎えています。
ルナホール前に露店や、特設ステージなども設置されて
賑やかになりますので、是非足をお運び下さい。
※住宅地でもありますので、バーベキュー等は禁止されています。
ご注意ください。
あ、それとゴミの後始末も宜しくお願いします。
「東風吹かせ、臭いともども、かえしたい、
黄砂PM、ついで花粉も」
これは、ある関西人の心の歌です。
日本海の海上に、超巨大強力扇風機を設置して、
送り返してあげますよ…というものです。
黄砂は、中国の黄河流域にある
砂漠地帯から飛んでくる砂で、
実際「黄色い」色をしています。
五行色体表によると、
木・火・土・金・水の順番に、
「五色」が青・赤・黄・白・黒で、
「方角」が、東・西・中央・南・北となります。
もともと、この「五色」は中国(大陸)の
それぞれの方角の土壌の色に基づいて決められた…
と言われています。
つまり、中央の砂地が「黄」、
東側の赤土、北側の黒土という具合です。
古代中国では、
漢民族の住む「中央」は、「黄帝」の位置を表し、
中央の華(はな)と自ら称していました。
そして、その他の四方にある地域に居住していた「異民族」を、
東夷(とうい)、西戎(せいじゅう)、南蛮(なんばん)、北狄(ほくてき)と
蔑称で呼び、区別していました。
つまり、中華(華の中)と華の外の世界があるという思想です。
これが所謂「中華思想」と呼ばれるもので、
漢民族(漢人)が世界の中心(天子)である…という考え方です。
そして、そんな世界の中心(天子)の国から、
毎年「春」になると贈り物が届きます。
偏西風に乗せて、「極東」の日出ずる国日本に、
位の高い色である「黄色い」砂のプレゼントです。
しかしこの届け物、受け取る側にとっては、
まったく持ってありがた迷惑な代物です。
黄砂だけなら「自然現象」となるのですが、
ついでに「化学物質」がトッピングされて来たり、
PM2.5までラインナップに加わったりすると、
この時期「花粉」と合間ってまさにトリプルパンチ(三重苦)です。
本当に何とかして欲しいものです。
とは言え、現実的には自分達で予防し、
対策を講じるしか仕方ありません。
「もう結構ですから、これからはお気遣い無く。」
と言っても理解してもらえませんし、
かと言ってこちらから「東風」を吹かせてみても、
あちらにとってはきっと「馬耳東風」といったところでしょうから…。
「東風吹かば、匂ひおこせよ、梅の花、
主なしとて、春を忘るな(春な忘れそ)」
菅原道真が、京の都から太宰府に左遷される時に、
日ごろ愛していた「梅の木」に別れを告げる際に詠んだ、
有名な和歌です。
その後、この梅は太宰府の道真のもとへ
飛んでいったといいます。
これが、「飛び梅」の伝説と言われるものです。
梅の花が咲く、春先には東風(こち)が吹きます。
東風(こち)は、春の「季語」でもあります。
漢方(中医学)において、理論的な根拠とされるものに
「五行論」というものがあります。
これは「宇宙の万物は、すべて木・火・土・金・水という
5種類の物質の運動と変化によって生成されている」
という考え方で、この学説に基づいて、
自然界と人体のすべてを「五行」に分類しています。
例えば、「木(もく)」は、
・五臓で言えば、「肝」
・季節で言えば、「春」
・方角で言えば、「東」
・外気で言えば、「風」
・五色で言えば、「青」
・感情で言えば、「怒」
・感覚器で言えば、「目」
などとなっています。
このように分類した表(ひょう)を「五臓色体表」と呼び、
人体、五臓のこと、症状、食べ物などが細かく記載されています。
これによると、
梅の花の咲く季節を「肝木の春」と言い、
冬には北から吹いていた冷たい風が、
東からの生温かい風へと変わり、
木々が芽吹き「青葉」が「目」を楽しませ、
何となく浮き浮きとして落ち着かない感覚になります。
ちょっとイライラしたり、「怒り」っぽくなったり…。
この時期のことを「木の芽時」と呼びます。
また春は、「風」の性質の如くに、
気候がコロコロと目まぐるしく変化し、一定しません。
最近では、その風に乗って「梅の香」ならぬ、
「花粉」が飛んで来たりします。
きっと道真の時代には、
「花粉症」などと言う、厄介な代物は無かったでしょうね。
先週の土曜日、
関西に春の訪れを告げる風物詩でもある、
奈良東大寺二月堂のお松明、
いわゆる「お水取り」が無事執り行われました。
3月14日は、ホワイトデーでもありましたし、
今年は北陸新幹線の開通や、
トワイライトエクスプレスを始めとする
ブルートレインのラストランなどとちょうど重なった為に、
全国的な話題としては、
何だか影の薄い扱いとなってしまいました。
それでも、御多分に洩れずこの春も、
「お水取りの期間中は冷え込む。」とか
「お水取りが終わらないと暖かくならない。」
という言い伝え?通りの展開となりました。
先週は、雨や雪が降り、冷たい風が吹く日が続いていましたが、
週が開けると一転、
20°Cを超えて暖か過ぎるぐらいの陽気になっています。
春になって暖かくなるのは良いのですが、
問題は「花粉」です。
一年中で一番好きな季節は?という質問で、
今まで圧倒的に「春」と答えていた方が多かったのが、
ここ最近特に若い世代を中心に
「秋」に移行してきている傾向にある…という
アンケート結果をネットか何かで見かけました。
何でもその理由というのが、
「秋は花粉が少ないから。」だそうです。
これからが一年中で一番ウキウキする季節なのに、
花粉症のある方にとっては逆に、グズグズして
一年中で最もつらい時期を迎えることになってしまいます。
体質や生活習慣、治療や予防などの
対策を講じることも当然、必要なことでは有るのですが、
もう此処まで来れば、個々人の問題だけでは無く、
立派な社会問題だと言えると思います。
「お水取り」は、「天下泰安」、「五穀豊穣」を祈る法要行事です。
昔から各地で行なわれるお祭りや年中行事、
神事や法要行事などのほとんどが、
豊作を祈り、また感謝し、
国家や天下の安泰を祈願したり、
一年間の無事息災を願い厄除け、邪払いをしたり…
といったことになります。
つまり、祭事・政(まつりごと)の基本は、
「豊かで、健康で、安全、安心に暮らす。」ことを
祈り、感謝し、また、務めること…と言えるのではないでしょうか。
そして我々、庶民の願いも同じです。
4月には、全国で地方統一選挙が施行されます。
政治家の皆様方、
国民の健康、そして環境対策、国土の保全、
水や食品の問題、
地方創生や経済活動に与える影響…などの観点から
考えて頂いて「花粉症」の問題、
何とか為らないものでしょうか?
節分の話題をもう一つ。
節分とは、本来「季節を分ける」という意味があり、
それぞれの季節が移り変わる節目の日を指します。
つまり、「立春・立夏・立秋・立冬」のそれぞれの前日に、
一年に4回あります。
しかし、日本では立春は一年の始まりとしてとくに尊重され、
しだいに節分と言えば、立春の前日のみを指すようになりました。
立春を一年の始まりとするならば、
さしずめ節分は大晦日(おおみそか)にあたります。
大晦日の宮中の年中行事で平安時代から行われている
鬼払いの儀式(鬼やらいとも呼ばれる)がありました。
「追儺(ついな)」と呼ばれるもので、
陰陽師らによって旧年の厄や災難を払い清めるもの…
とされていました。
節分の日の「鬼は外、福はうち。」の豆まきも、
この「追儺」が由来であると言われています。
節分、つまり季節の変わり目には
邪気(鬼)が生じると考えられていました。
そこで、鬼に豆をぶつけることによって邪気を追い払い、
一年の「無病息災」を願ったわけです。
豆は、「魔滅(まめ)」…魔を滅する。
に通じるというわけです。
邪気払い≒健康を害するものを取り除くこと。
と考えてみても間違いでは無いと思います。
節分が各季節ごと「春、夏、秋、冬」にあって、
それぞれの季節の変わり目に邪気が生じるとしたら、
どのような「邪気」で、どのように対処すれば良いのでしょか?
東洋医学(漢方)でいうところの「五行相関」で考えてみましょう。
今日、2月4日は24節気の一つ「立春」です。
暦の上では「春」なのに、まだまだ寒いよね…。
何てよく言われますが、それもその筈。
立春とは本来、「寒さが増すことが無くなる日」とされ、
これ以上寒くなることは無い、
つまり寒さが底を打った…ということを報せる日だからです。
逆に言えば、今が寒さのピーク。
本格的に暖かくなるには、まだまだ時間が必要です。
そんな訳で、これからしばらくは寒さ対策や
「冷え」などについて書いていきたいと思います。
でもその前に、昨日の続きを…。
節分の日に、恵方巻きを食べるという風習について…ですが、
いろいろ調べてみると、その起源は諸説有って、
またそのどれもが真偽の程は、定かでは無いようです。
ただ、大正時代から戦前、戦後を通して、
前述の大阪の商人たちの「幸運巻きずし」を根拠に、
繰り返し同様のキャンペーンは行われていたそうです。
土用の丑の日の「鰻」に対抗して、
節分の日に「巻きずし」をみたいな感じで…。
そのいずれもが、やはり大阪の鮓商組合さんと海苔組合さんが
中心となっての催しだったそうです。
戦後には、あのタコ焼きの「たこ昌」の社長さんが
海苔組合の組合長を兼務されていた時に、
大々的に宣伝されたことがあったようです。
しかし残念ながら、いずれの場合も
一般に浸透して、定着するまでには到らずに、
戦後一旦廃れてしまい、
70年代に何度目かのチャレンジ(リベンジ)で
ようやく「日の目を見る」ことが出来た…というわけです。
本当、恐るべし「浪花の商人(あきんど)」の執念…
といったところでしょうか?
戦前まで一般に定着しなかった
「巻きずしの丸かぶり」ですが、
ある意外な場所で人気を博していたそうです。
それは、「花街」です。
船場の旦那衆のお座敷での「お遊び」としてです。
一気飲み為らぬ、一気食い。
恵方を向いて、一言も発せずに太巻を丸かぶりしてみせる、
ちょっと粋がった若旦那を囃し立てる芸者衆。
そんな感じだったのかもしれません。
もし、そんなところが本来の起源?ならば、
「縁起物」や、「邪気払い」なんて難しく考えずに、
「節分の日の楽しいイベント」…ぐらいに
軽〜く考えて良いんじゃないでしょうか?
(のり巻きだけに、軽い「ノリ」で…。)
次の日に「立春」を迎えるにあたって、
太巻を一本、丸かぶりすることが出来る…ことを喜ぶ。
そして感謝する。
そんな行事として、全国に広まってくれたら良いのになぁと
関西人としては密かに願うのであります。
(その方が、高級食材が売れやすい?ってか。)