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芸術家や天才と呼ばれるごく一部の人達のみが、
有していると言われるある特殊な、
そして共通した感覚があります。
それが、「共感覚」です。
これは、一つの感覚刺激が別の感覚を引き起こす。
と説明される現象です。
例えば、文字に色を感じたり、
音に色を感じたり、形に味を感じたり…。
数式を見て、その美しさに恍惚となる数学者や、
1つ1つの音が立体的に交差する図形の様に見える音楽家や、
1つ1つの色に音階があり、その色の組み合わせでメロディーを紡ぐ画家など…。
歴史的な素晴らしい作品や、世紀の大発見などは、
そんな能力「共感覚」が関係しているのでは…と言われたりします。
この共感覚を手がかりに主観的な心の世界と
客観的な脳との関係を探ろうとする研究が
継続的に行われています。
生まれたばかりの赤ちゃんは誰でも、
視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚等の
異なる感覚がまだまだ未分化なままです。
その後、成長による感覚の発達に伴い、
「共感覚」は失われていくのです。
しかし、中には何らかの理由で、
それが保持され続けている人達がいるのです。
そんな特殊な感覚を得たいが為に、
薬物に手を染めてしまうアーティスト達もいます。
特に、LSDなどは、音楽に光とさまざまな色彩が交錯し、
この世のものとは思えない鮮烈なイメージに浸れるのだそうです。
これなどは、完全に論外ですが、
では、私たち一般人が薬物に頼らずに、
そういった能力を得る方法は無いのでしょうか?
可能性としては、有ります。
それは「心」と「脳」の関係と、
実際の刷り込みとも言える行動…です。
続きます。