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よく人間の意識は氷山に例えられます。
普段、私達が意識している部分を「顕在意識」と言い、
ほんのちょっとだけ海の上に出ている部分を指します。
そして目にすることが出来ない海中に沈んでいる部分、
つまり意識の大部分を占めるのが、「潜在意識」=無意識です。
表層に表れるている意識は、社会的文化的な欲求、
つまり「より人間として」「より自分らしく」といった願望。
深層にある無意識は、ずばり「生存の欲求」です。
さらに、この無意識の部分は、
個人的無意識と更に深奥に広がる
集合的無意識によって構成されています。
さしずめ、個人的無意識を「細胞」の意識、
集合的無意識を「種(しゅ)」の意識と呼ぶことが出来るかと思います。
そして、その無意識の最大の目的は
「安全、安定、安心」を得ることです。
生命維持(種の保存)にとって一番避けるべきは、「変化」です。
無意識それ自体には、夢も希望も、
また善悪も損得もありません。
ただ望むことは、現状維持=変わらないこと。
それが1番安全なのです。
「自分らしく生きる」ことを意識は望み、
「安全に生きのびる」ことを無意識は求め、
「ありのまま」に生きたいとつぶやく意識に、
「今のまま」が一番よ!と無意識はささやきます。
「生命を維持すること。」
この根源的な欲求は非常に強大です。
「安全、安定、安心」を脅かす「変化」に対しては、
全力で阻止しようとします。
(いや、無意識にとって一番の脅威は「変化そのもの」よりも、
変化に対する「恐れ」と、
変化へと誘う(いざなう)存在への「疑い」なのですが…。)
それこそが、潜在意識にアプローチする事を
困難にしている理由です。
では、どうすれば良いのでしょうか?
その方法が、恐れや疑いといった
「記憶」と「情動」が結びついたものが
「五感」を刺激して生ずる、
脳の「錯覚」を利用して「情報の書き換え」を行う…。
というものです。
※具体的なことは、さまざまな事象と共に
また改めて紹介して行きたいと思います。
次回は、ある種の能力開発について…です。