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軒先に吊るされた「風鈴」の涼しげな音色。
夏の風物詩です。
と言いたいところですが、最近はちょっと事情が違うようです。
一日中、クーラーを作動させている為に、
窓はずっと閉めっぱなしで、
風鈴そのものを目にする機会すら少なくなっています。
そんな風鈴に関して、
以前あるTV番組で興味深い実験がありました。
それは、人は「風鈴の音を聞いて本当に涼しくなるのか?」
というものでした。
被験者は事前に何の説明も受けずにある一定の室温の中、
目隠しをされた状態で風鈴の音を聞かされます。
そして、サーモスタットで体表面の温度の変化を観察します。
その結果は…。
涼しく「感じる」だけで無く、
実際にほとんどの方の体温が低下しました。
風鈴が鳴っている状態=風がある→涼しい。
という条件反射みたいなものです。
人によっては実際に「頬に風を感じた。」方もあります。
部屋の中は無風状態なのに…。
「風景が目に浮かぶ」人もいました。
考えてみれば、これは凄いことです。
ほとんどの方が…ですが、
体温に変化が無かった人もいました。
それは、風鈴をよく知らない?若者や子供達でした。
ならば、と言うわけで外国の方に同様の実験をしたら、
案の定?1人も変化が有りませんでした。
それどころか、涼しげなはずの風鈴の音色を、
ただ単なるノイズと感じて却って、
若干体温が上がる人さえいました。
番組的には、四季のある日本人の繊細な感覚や情緒という点に
スポットが当てられていましたが、
それだけでは無いと思います。
この実験結果には、
治療やある種の能力開発に応用出来るものが内包されている、
と言えます。
それは…。
続きます。