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「山の日」を考える。

昨日は、祝日「海の日」でお休みを頂きました。
近年は、祝日を月曜日にして連休を増やす取り組み?

が為されていますが、再来年の2016年の8月11日を「山の日」と制定し、

またまた休日が増える運びとなりました。

 
「海の日」が有るのに、「山の日」が無いのはおかしいと、

日本山岳会や自然保護団体の働きかけで制定に到った訳ですが、

その趣旨はこうなっています。
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。」

 
確かに国土の2/3を森林で覆われている日本の国民としては、

その恩恵に感謝し、思いを馳せる日を設ける事は、

必要では有ると思いますが、それが何故8月11日なのかは、判然としません。

 

 
5月のゴールデンウィークに「WOOD JOB!(ウッジョブ)」という映画を観ました。
「スウィングガールズ」や「ウォーターボーイズ」などの作品を手がけた

矢口史靖監督の最新作で、「林業」をテーマにした

笑いと感動の青春エンターテイメント…。という謳い文句でしたが、ナンノナンノ。

 
日本の林業の現状や、山を管理する事、一本の木を育てる大変さなどが、

さり気なく描かれていて勉強にもなりました。
何よりも、雨上がりの木漏れ日や、

大木の上から見渡す風景の美しさは感動ものでした。

 

 
富士山の世界遺産登録や、

山ガールと呼ばれる若い女性や、
中高年の方による登山ブームなど、

山に親しむ機運は高まっているのは、確かです。

 
しかし、それだけでは無く
山を考えることは、森を考えること。
山を考えることは、治水を考えること。
山を考えることは、里の暮らしを考えること。

 
そしてそれは、日本の国土保全と

産業としての「林業」をもう一度見直すこと。

 
「山の日」がそんなきっかけとなれば、良いなぁ。と

巨木マニア?の私は密かに考えています。