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骨で支える

「良い姿勢」とは、‘立派な姿勢’では無くて、楽な姿勢の事です。

楽な姿勢=身体への負担が少ない姿勢とも言えます。

 
よく、「良い姿勢をしてたら疲れるわ。」

なんて話を聞く事が有りますが、これは間違いです。

解剖学的肢位では無く、教育学的肢位を取っているからに他ありません。

 
人間の身体の運動器官を大雑把に分けると
骨と筋肉から出来ています。
(他にも色々ありますよ。)
骨の最大の役割は「支持機能」です。

つまり、重さを受け止めて身体を支える事です。

 
それに対して、筋肉は自ら収縮弛緩することで、

関節を動かし運動を生み出しています。

 
重さを骨で支えて、動きは筋肉が作る。

一見当たり前のようですが、私たちは日常、

これらの事を忘れて筋肉で重さを支えて、

筋肉や関節に多くの負担をかけています。

 
骨は硬く、頑丈で骨自体は疲労を感じません。

しかし筋肉は柔らかく、過剰に負担を掛けると筋疲労や、痛みが発生します。
人間、骨の形はほぼ皆、同じはずです。

その骨の形状が上手くかみ合い、

無駄無く上手に身体を支えらる姿勢の事を「解剖学的肢位」と呼んでいる訳です。

 
※解剖学的肢位については、「西村久代氏」の著書をご参照下さい。

 
解剖学的肢位からズレると、先ず重心が外側にかかり、

足関節がずれ(腓骨が開き、下がる)、膝蓋骨が外向きになり、

股関節が外旋し、お尻の外側の筋肉が緊張します。

それに伴って仙骨が傾き、仙腸関節に支障をきたします。
簡単に言えば、身体の歪みが生じてしまう。のです。

 
では、「良い姿勢」を如何やって意識すれば良いのでしょうか。
次回お伝えします。