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今日は12月29日、
今年も残すところ、あとわずかになりました。
杏林堂鍼灸整骨院も、
今日が本年最後の施術となります。
一年の最後の最後、大晦日の夜になると、
あちらこちらのお寺から鐘の音が聞こえてきます。
年越しの風物詩である「除夜の鐘」です。
近年では、カウントダウンイベントが大流行りですが、
除夜の鐘の場合は、
ただ108の数を数えるだけの行事ではありません。
人間の煩悩の数だとされる108の数だけ鐘をつくことで、
欲望を断ち切り、罪を消してくれる効果があるとされています。
元々は、鎌倉時代に中国から伝わった風習で、
当初は毎朝夕に鐘を108回ずつ鳴らしていたようです。
108あると言われる人間の煩悩。
煩悩とは、人間の心が生み出す欲望や迷いのこと。
それなら、とても108じゃあ足りないのでは?
なんて思ったりもしますが、
仏教の教えでは先ず、
人間が持つ6つの感覚(六根)、
つまり「眼」(視覚)、「耳」(聴覚)、「鼻」(臭覚)、
「舌」(味覚)、「身」(触覚)、「意」(知覚)には、
それぞれ3つの状態(三不同)があり、
「好」(好き)、「平」(普通)、「嫌」(嫌い)
またその状態には、2つの程度(程度二種)があって、
「染」(穢れる)、「浄」(清める)
これらが3つの時空(三世)にわたって存在する。
「過去」、「現在」、「未来」
とされています。
つまりは、感覚、感情、程度、時空の
6×3×2×3=108 というわけです。
108の煩悩とは、正確に言えば
無限に存在する欲望や迷いを
108に分類してみました…ということになります。
人間生きていれば、様々な煩悩が生じて当然です。
欲望が全く無くなったら、生存することすら叶いません。
そんな煩悩を大晦日の除夜の鐘で
一旦リセットして、新しい一年に備えましょう。
来たる年こそは、
心も身体も健康で過ごすことが出来ますようにお祈りいたします。
今年も一年間ありがとうございました。
新年は、5日(火)より平常通り施術させていただきます。
では、皆様よいお年をお過ごし下さい。