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彼岸花

秋のお彼岸のこの時期に、
毎年忘れずに咲くのが、「彼岸花」です。

 

 

治療所の裏の庭にも、いつ誰が植えたのか?

今年も赤い華が咲き誇っています。

 

 

彼岸花は、妖艶で美しい反面、
何故か「不吉」なイメージが付きまといます。

 

 

別名「死人花」、「幽霊花」、「地獄花」なんて

怖い呼び方をされたりします。
秋のお彼岸と時を同じくするかのように

わずか1週間の間だけ咲くために、

あの世とこの世を繋げる…

そんなイメージが定着したのかもしれません。

 

 

あと、彼岸花にはアルカロイドという毒があるために、

「毒花」、「痺れ花」とも呼ばれたりします。

 

 

テレビ番組でやっていたのですが、

お墓の近くや田んぼのあぜ道などでよく見かけるのは、

その毒で昔は土葬していた亡き骸を

モグラや野ネズミから守るために、

わざわざ植えられたものなんだそうです。

 
田んぼの場合は、同じく害虫対策もあったのですが、

飢饉などの非常時に、水にさらして毒を抜き

貴重なタンパク源として、食用にする目的もあったそうです。

 

 

彼岸花は、球根です。
種子のように、風に乗って飛んで行き、

自然に繁殖するということはありません。

 

 

すべての彼岸花は、いつの頃か誰かが、

何らかの目的があって植えられたものなのです。

先人が、もの凄い数の球根を

せっせと植え付けていった様を想像すると、

感動すら覚えます。

 

 

彼岸花には、もう一つ呼び名があります。
それは、「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」です。
サンスクリット語で、天界に咲く花という意味だそうです。
おめでたい事が起こる兆しとして赤い花が天から降ってくる、

という仏教の経典に由来しています。
なんだか、こちらの方が良い感じですね。

 

 

ちなみに花言葉は、

「情熱」、「悲しい思い出」、「独立」、「再会」、「あきらめ」です。

 

 

お勤めの方は、今日19日(土)から5連休。
当、杏林堂鍼灸整骨院も

明日20日(日)からカレンダー通り、

お休みさせて頂きます。

 
今年は、5月のゴールデンウィークに対抗して?

9月のお彼岸のこの時期をシルバーウィークと呼ぶようですね。
でも個人的には、色のイメージで言うと、

「実りの秋」、「黄金色の秋」…で

このお休みこそ「ゴールデンウィーク」に相応しいように思うのですが…。