オフィシャルブログ

熱中症と筋肉

このところの連日、連夜の猛暑日に熱帯夜が続いて、

早くもお疲れ気味では?

 
今年は例年以上に熱中症に罹られる方が多くなっています。
場合によっては、重篤な症状や死に至るような

危険なケースも数多く報告されています。

 
このような例は、特にご高齢者の方の割合が高く、

30〜40%を占めるとも言われています。
ご高齢者の方が熱中症に罹りやすいのには、

さまざまな理由や原因が考えられますが、

最近特に着目されているのが、

その方の筋肉量の多少について…です。

 

 

人間の身体の約2/3は水分でできています。
赤ちゃんは約80%で、成人になると約60%ほどに。
年齢とともに少しずつ減少していきます。

 
熱中症というのは、実は脱水症と似たメカニズムがあります。
体内の水分量が減少すると熱中症になりやすいのです。

 
では、体内の水分は何処に蓄えられているのでしょうか?
まずは、血液中に。

 

 

そして、見落とされがちですが、

筋肉の中に多く含まれています。
筋肉の約80%は水分でできているのです。

 
つまり筋肉は、水分を蓄えるタンクの役割も果たしています。
その為に、大量に汗をかいて筋肉中の水分量が減少すると

筋肉が収縮して、つりやすくなります。

 
夏場に足がこむら返りする一因もここにあります。
マラソンランナーが水分補給をする理由も、

筋肉の痙攣を防ぐため…でもあります。

 

 

また、水は身体を冷やす役割もしていますので、

水分の保有量が少ない人は、熱が身体にこもり

熱中症にもなりやすいわけです。

 

 

つまり、筋肉量が多い人は水分の保有量が多く、

筋肉量の少ない人ほど水分の保有量が少なく

その結果、脱水症や熱中症になりやすい…というわけです。

 

 

その為に、ご高齢者や普段身体を鍛えていない方は

熱中症に罹る割合が高いのです。

 

 

では、その対策として考えられるのは…。

 
この死にそうに暑い真夏の日に、

今直ぐ筋肉をガンガンに鍛えていきましょう!
というわけでは、当然ありません。

 
続きます。