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ストレスでお腹を壊す…という話をよく聞くことがあります。
実際、日本人の約10%〜15%が悩んでいる
「過敏性腸症候群」などが、その典型例と言えます。
神経質な性格だとストレスに弱い…なんてよく言われますが、
なぜ腸は、ストレスに弱いのでしょうか?
それは、腸自体が「神経」の固まりで、
まさに「神経質」そのもの…だからです。
って、ちょっとわかり難いので少しばかり説明します。
腸にはおよそ1億個もの神経細胞が集まり、
「第2の脳」とも呼ばれています。
脳以外でこれほどの神経細胞が集まる部位は他にはありません。
さらに、腸は独自に、脳からの指令無しに
独立して活動出来るのです。
脳から延びる神経は隅々までネットワークを拡げて、
全身の機能を一元的にコントロールしています。
例えば、筋肉を作る筋線維の一本一本には
運動神経の末端が延び、その指令で筋肉は伸縮しています。
しかしながら、脳と腸をつなぐ神経の束は
およそ2000本程度しかありません。
腸が行っている消化や吸収、
そして食べカスから便を作るといった複数な作業のすべては、
脳という、いわゆる中央のシステムによって
コントロールされているわけでは無く、
現場の判断、つまり腸に備わった神経細胞によって
細やかに制御されているのです。
腸ばかりが何故、こんなに特別扱いをされているのでしょうか?
それは…。
続きます。