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東洋医学では、
父母から受け継いだ体質を「先天の精」と呼び、
「腎」に宿るとされています。
そして、長じてからの体質を左右するのが
「後天の精」と呼ばれるもので、
飲食物が「脾胃」の働きで化成したものを指します。
つまり、持って生まれた体質は
「何を食べるか」によって変化する…と言えます。
そして、その飲食物を消化吸収する「腸」の働きが、
健全かどうかが、大きなポイントとなります。
「腸は第二の脳」と呼ばれるくらいに多様な働きを持ちます。
免疫は、「病気から身を守る生体防御の仕組み」と
定義されていますが、その仕組みの一端を担う
白血球(免疫細胞)の約70%が
小腸の内壁に集結していると言われています。
また、病気の原因の多くが、
「ストレス」に起因している…とされていますが、
このストレスの解消に有効と言われているのが、
「セロトニン」という脳内の神経伝達物質です。
このセロトニンの95%が、実は
腸のぜん動運動とともに分泌されています。
つまり、腸の働きは単に消化吸収し、
便を排出する…というだけで無く、
腸管は人体最大の免疫機関であると同時に
多数の免疫細胞が働く生体防御の最前線とも言えるのです。
その為、花粉症やアトピーなどのアレルギー症状や、
ストレスが原因の様々な症状、
うつ病などのいわゆる「心の病」など…が
腸内環境を整えることによって
改善される可能性が期待出来ます。
では、その腸内環境を整えてくれる食べ物とは、何でしょうか?
代表的なものが、「食物繊維」と
乳酸菌を主体とする「発酵食品」、
「熟成食品」など…になります。
続きます。