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昔から、「風邪は万病のもと」とよく言われますが、
それは病気は風によって運ばれ、
「風邪」が年間を通してあらわれる外邪である…
と同時にほかの病邪(六淫)を伴って
あらわれることが多いからです。
例えば、「風邪」で起こりやすい鼻水、鼻づまりの症状と、
「寒邪」による吐き気の症状が同時に見られることがよくありますが、
それは邪気が重なって起きているからです。
この場合、2つを合わせて「風寒」のかぜと言います。
夏は高温多湿の気候のため、湿熱が発生しやすく
梅雨時は「風邪」、「寒邪」、「湿邪」の
3つの病邪が重なる場合もあります。
・寒邪…冬場や気温、が低い時期に多い病邪。
皮膚や呼吸器官などから侵入し「陽気」を衰えさせるため、
寒気や手足の冷えといった症状が起きる。
脾や胃に寒邪が入ると、下痢や吐き気などの症状が見られる。
<症状>
・寒気
・吐き気
・下痢
・腹痛
・手足の冷え
・頭痛
・関節の痛みなど。
その他の「暑邪」、「湿邪」、「燥邪」、「火邪」については
その時々にご紹介していきたいと思います。
次回は、「内因」について…です。