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六邪(六淫)のうち、
風邪(ふうじゃ)は一年中あらわれやすい外邪ですが、
特に春先に多い…とされています。
軽く高く舞う「風」の性質が人間の身体にも投影され、
顔面などの人体の上部に症状が現れます。
また「風」の性質として、急に吹き始めて
強くなったり弱まったり、また止んだり。
或いは、突然風向きが変わったり…と一定しません。
それと同様に、証(しょう)としては急速に発症し、
悪化したり落ち着いたりし、また患部も一定せず移動します。
身体のふらつきや眩暈(めまい)も風邪の特徴です。
主な症状としては、
・頭痛
・鼻づまり
・のどの痛み
・まぶたのむくみ
・めまい
などが挙げられます。
昨日まで何とも無かったのに、朝起きたら頭痛がして、
急に寒気がしたと思ったら熱が出て、
ちょっと良くなったかと思ったら、今度はのどが痛くなって…。
もう大丈夫と安心しても、次の日の朝、めまいで起きれない。
なんて感じです。
昔から、「風邪は万病のもと」と言われたりしますが、
風邪以外にも「通風」、「中風」、「風疹」、「破傷風」など
病気には「風」が付く名前が結構あります。
古来中国では、病気は「風」が運んで来る…と考えられ、
病気のことを「風病」とも称していました。
「風水術」なども、「風と人間」との
より良い関係性を探求した術だと言えます。