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前回、節分の邪気払いのお話をしましたが、
東洋医学(漢方)で言うところの「邪気」とは、
どのようなものを指すのでしょうか?
東洋医学では、
その人が健康であるかどうかを診るのに、
①陰陽
②五臓六腑と経絡
③気・血・津液(しんえき)
という三つの要素を指標としています。
つまり健康体とは、
「陰陽のバランスが保たれ、
身体を構成する気・血・津液の量が充分で、かつ淀みなく循環し、
五臓六腑が協調的に働いている状態。」を指します。
そして、これらの三つの要素のバランスが崩れて、
身体の抵抗力である正気(せいき)が弱まった状態を
「病気」になる…と言います。
また、病気が発生する原因=病因を「邪気」と見なします。
東洋医学では、陰陽のバランスが崩れて病気につながる、
その原因として大きく三つに分けて考えられています。
⑴外因
⑵内因
⑶不内外因
逆に言えば、これらの病因を特定し排除すること(邪気払い)が、
治療の基礎、基本となります。
三つの要因の内、
先ず外因とは、身体の外側から押し寄せる病邪のことで、
外邪とも呼ばれます。
次に内因は、身体の内側から起こり、
臓腑を痛める要素を言います。
そして不内外因は、外因にも内因にも分類されないもので、
主に生活習慣のことを指します。
以上、三つの病因について次回から
ちょっとだけ詳しく書いていきたいと思います。
※難しく書いても面白くありませんから…。