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1995年1月17日に起きた阪神大震災から20年目の今日、
芦屋市内は雨混じりの雪が降っています。
20年前の冬も、とにかく寒かったことを憶えています。
震災の年に産まれた次女も、夏に20歳(はたち)を迎えます。
今日の神戸新聞の朝刊に、被災地区の住民で、
震災以降に生まれた人口の割合が18%を越えている…
という記事が掲載されていました。
しかし実際には、あの悲惨な震災の体験を共有する
鮮明な「記憶」が無い方というのは、
何も「震災以降に生まれた子供達」に限ったわけではありません。
4人いる私の子供達でも、震災の時に
何となく「大変だった。」と憶えているのは、
当時幼稚園に通っていた長男だけです。
それ以前の小さな子供達には、その「記憶」がありません。
それに、解体され更地になったり、
区間整理されたりした土地に新しい家やマンションが建ち、
震災以降に新しく引っ越しされて来た方々も、
この20年の間に沢山居られます。
また、震災前後お仕事の関係やいろいろな事情で
「たまたま」この地を離れていて、
幸運にも被災されずにすんだ方も在ると思います。
(その逆もあったことでしょう。)
そんな方々も含めると、被災地である神戸市や芦屋市で
実際に震災を体験し、記憶している方の割合は
一体どれ位のものになるのでしょうか?
早朝5:46の黙祷や、ウオーキングラリー。
また、神戸市では10年ぶりとなる
天皇、皇后両陛下のご出席による追悼式典が執り行われたりと、
各地で様々な行事がありました。
また、あの震災の体験や記憶を風化させない為の取り組みが、
各自治体で実施されています。
ただ考え方を変えてみると、
こうやって、様々な行事や式典に参加する事が出来るのも、
今、生きているからこそ、健康で動くことが出来るからこそ…。
風化させない為の取り組みも、
震災があったことを忘れてさせてしまうほど、
街が復興している(見た目には)からこそ…と
言えるのかもしれません。
未曾有の大災害を目の当たりにした時、
私たち人間には何が出来るのでしょうか?
震災を体験した私たちは、そのことを教訓として、
知恵をしぼり防災意識を高めるとともに、
多くを失ったなかでも、
人は助け合い、分け合い、分かち合い、支えあって、
思いも掛けない力強さや生命力を発揮することが出来るんだよ…。と
子供達に伝えていく義務があるように思います。