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蝶形骨という骨は中々に個性的で、面白い骨でもあります。
他には無い複雑な形状をしている上に、
頭蓋の中央でくさびのように頭蓋全体をまとめる働きも担っています。
その為に、調整もやっかいで
蝶形骨だけを単独で動かす事は不可能です。
また、蝶形骨は他の頭蓋骨の例に洩れず、
軽量化の為に?含気(エアーイン)状態で、
いわゆる軽石のようにスカスカです。
なおかつ、脳神経などのいろいろな神経が通る
小さな孔(あな)が空いています。
その為、強い刺激での調整は禁忌です。
よく小顔矯正などで、こめかみ辺りをグリグリしたり、
強く圧迫したりする映像をTV等で見かけたりしますが、
あれなどはちょっと考えものです。
痛みが残るだけで無く、めまいや吐き気、頭重などの
自律神経症状を発症させる可能性もあります。
前回の「耳ひっぱり」も直接、蝶形骨を触ってする調整法では無い為、
負担が少ないと思い、紹介させて頂きました。
また、蝶形骨のズレや歪みは、
身体のいろいろな部分の不具合が、
結果的に頭蓋骨のひずみと為って表れたものです。
それ故、蝶形骨を調整する為には
まず身体全体のバランスを整える必要があります。
以上を踏まえた上で、
蝶形骨の調整の概要をキーワードで記します。
⑴手首、足首、がん首
⑵尾骨から皿回し
⑶呼吸を合わせる
何がなんだか、よく分からない事と思います。
その詳細については、また日を改めて…。