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春先に身体が冷えやすいのは、
服装の変化によるものだけでは、有りません。
この時期になると明るくなる時間が早くなり、
また暗くなる時間帯も少しづつ遅くなって来ます。
何より、日差しそのものが冬のそれとはまるで違います。
つまり、目に入る光の量と明るさが格段に増える訳です。
目から入る情報は、直接脳を刺激します。
光の量と質の変化によって、季節の変化を脳が判断します。
ただ、この時に脳にちょっとした勘違いが生じるのです。
それは、「光は常に熱を伴う」
という勘違いです。
日差しは明るいのに、外に出ると、意外に風はまだまだ冷たいね。
なんていう日は割と多かったりします。
いわば、「春は名のみの風の寒さよ。」ですね。
患者さんでもよく、真冬の寒い時よりも春先の今の方が足先が
冷える感じがする。と言われる方がいます。
これは、脳の勘違いによる自律神経の乱れから来る血管の収縮
、いわゆる血行不良が原因と言えます。
これを解消するには、冷やさない様にするのも一つの方法ですが、
何よりも光に対する勘違い…。に対して、
睡眠をしっかりと取って規則正しい生活をするという事が大切だと言えます。
夜更かしや、朝寝坊はよく有りません。
「春眠暁を覚えず」
とは、よく言ったものです。
朝日と夕暮れ。一日の光のリズムをしっかりと認識される事です。
しかし、現実は夜でも明るい照明。パソコンや、スマホ、LED。
光に溢れています。
自律神経の調整という点では、難しいものがあるかもしれません。
でもまあ、脳というのは結構勘違いを起こしてくれるものです。
しかし、その勘違いを利用するのが治療の極意?とも言えるのですが。
そのへんの話は、いずれまた。