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「戦前までは、芦屋市内にだんじりが8基あったんやで。」
と患者さんに教えて戴きました。
8基のうち、打出と山芦屋の2基が現存していて、
あとは4基を再興し、津知と東芦屋の2基が
戦火で失われたまま現在に至る…とのこと。
長い歴史があるんですね。
明日16日に秋季大祭が催される芦屋神社の主祭神は
「天穂日命(あめのほひのみこと)」と言います。
あまり馴染みの無い名前の神様ですが、
「古事記」、「日本書記」によると
天照大神とスサノオノミコトが誓約をした際に生じた
五男神の一神で、天孫降臨に先立ち、国譲りの交渉役として
葦原の中つ国(あしはらのなかつくに)に遣わされたのですが、
大国主神を説得するうちに心服して地上に住み着き、
3年間高天原に戻らなかった…とされています。
つまり、交渉に失敗した上に懐柔されちゃったというわけです。
しかし、別の書物「出雲国造神賀詞」によると、
その後息子の天夷烏命と共に平定した…と記されています。
平定した後も大国主神の大神殿を築き、自ら祭主となって鎮め
今日もご子孫が祭主として出雲大社をお祀りしているということです。
平定された側からすればきっと寛大な良いお方だったのでしょう。
そんな天穂日命が出雲に向かう為に地上に降臨した
「磐座」とされるものが今も六甲山の中腹に現存しています。
六甲山カンツリーハウスというレジャー施設内に
そのままの形で保存されています。
近くには、祭祀跡と思われるストーンサークル状の石もあります。
昭和初期(多分)に、当時どういった経緯があったのかは分かりませんが、
開発に当たって貴重な遺産を
キチンと残されたことに敬意を表したいと思います。
六甲山にはその他にも、数多くの磐座が存在しています。
しかし、最近お隣の西宮市でその磐座を巡って
一騒動が起こっているのです。
続きます。