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光合成によって太陽光からエネルギーを得る「植物」と違い、
私たち「動物」は他の生物を食べて栄養にする必要があります。
そのために真っ先に発達したのが他ならぬ「腸」でした。
生き延びるためには、日々「腸」に食べ物を取り入れて、
そこから栄養素を消化吸収し、不要なものは排泄する。
この一連の流れをタイミング良くこなす為に、
情報を伝える神経細胞が現れ、
また腸の機能がアップグレードするにつれて、
神経細胞の数が増えてそのネットワークは
徐々に複雑化していきます。
そこから長い、長い時間を積み重ねて、
ようやく「脳」と「脊髄」を持つ「脊椎動物」が誕生したのです。
つまり、脳は腸から生まれたもの…と言えるのです。
進化的に言うと腸こそが「第二の脳」では無くて、
「第一の脳」と呼んでも過言ではないわけです。
生き延びる為、つまり捕食する為に、
情報を得る為の目や耳や鼻といった感覚器官が発達し、
食べ物がある場所まで移動する為、素早く行動する為に、
骨格系や筋肉などが発達していきました。
すべては「腸」という管(くだ)から始まったわけです。
人間をはじめとする哺乳類、
その他にも鳥類、両生類、爬虫類、魚類などの
いわゆる脊椎動物は皆んな同じ進化の過程をたどっています。
その為、腸には一億個もの神経細胞が集まり、
脳の指令無しに独立した活動が出来る…というわけです。
でも、いくら独立性が高いとはいえ、
腸だって脳の支配は受けています。
それが腸がストレスに弱い理由でもあるわけですが…。
続きます。