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大腰筋のスイッチを入れる

今日は腸腰筋のトレーニング方法…

ということでしたが、ちょっとその前に。

 
こんな考え方もあるんだなぁ〜ぐらいの

軽いノリで読んでみて下さい。

 

 

私たち人間は、直立2足歩行をしています。
同じように2足歩行をするお猿さんや、

いわゆる原始人と言われる類人猿との違いは、

「直立」していることです。

 
地面に垂直に、

真っ直ぐ良い姿勢で立つことが出来ること…です。

 
垂直に立つことにより、より視野が広くなり、

多くの情報を得ることが可能となりました。
また、真っ直ぐに立つことが出来ることで、

両手が自由に使えるようになり、様々な作業を通して「脳」を刺激し、

より高度な知能を獲得することが出来るようになりました。

 

 

直立2足歩行が出来ること…。
これが、他の生物との決定的な違い…と言えます。

 

 

しかし、私たちは誰でも生まれたばかりの

「赤ちゃん」の時は歩くことは出来ません。

 
首も据わって無いので、じっ〜と上を向いたままで、

寝返りを打つことも出来ません。

 
少しずつ成長していって、自分でゴロンとして、

腹這いをして、ズリバイ、四つん這いになってハイハイ、

顔を上げて掴まり立ちが出来て、ようやく1歳で立って、

よちよち歩きが何とか出来るようになります。

 

 

人間は、生まれてから

(受精してお腹のなかで成長する期間も含めて)

歩けるようになるまでに、

生物が今までにたどった進化の過程を

すべて体現すると言われています。

 
精子と卵子が受精して、着床した「細胞」の状態から、

徐々に細胞分裂を繰り返して、

「羊水」に浮かぶ水中生物の状態から、両生類に、

生まれ出ると、爬虫類のようにズリバイをして、

ハイハイで4足歩行、掴まり立ちの類人猿の状態から、

ようやく直立2足歩行の「一人前」の人間になります。

 

 

その際に、骨盤と背骨をしっかりと繋ぎ、

支えるのが「腸腰筋(特に大腰筋)」です。

 
腸腰筋が弱くなると姿勢が悪くなります。
年齢と共に背中が丸くなり、段々と歩きにくくなり、

遂には立てなくなり、寝たきりになってしまう。

 
言葉は悪いのですが、

逆の進化の過程をたどっていく…と言えるのです。

 

 

それほど、腸腰筋は大事な筋肉なのです。

 

 

人間の生命活動に非常に重要な役割を持った筋肉、

地球上に掛かる1Gという重力から

生命体としての身体を守る唯一の筋肉、
それが腸腰筋…です。

 

 

そして、その筋肉量は人種によって「差」が見られます。
私たち日本人と、黒人とでは

その筋肉の断面積に3倍以上の差があるそうです。

 
黒人の方の、あの生命力溢れる、

躍動感や跳躍力、スプリント能力は

腸腰筋がもたらしてくれていたわけです。

 

 

大地に根差して、スックと立つ。
人間を、より人間たらしめている…。
それが、腸腰筋(大腰筋)なのです。

 

 

さあ、大腰筋のスイッチをONにして颯爽と歩きましょう。

 

 

ということで次回こそ、

腸腰筋のトレーニング方法について…です。