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先日、アトピー性皮膚炎についての
新しい、そして革新的なある研究結果が発表され、
各方面で話題となっていました。
それは、アトピー性皮膚炎は従来考えられてきたような
「アレルギー疾患」では無い…というものです。
アメリカの国立衛生研究所と、
慶応大学などのグループが発表した内容によると、
アトピー性皮膚炎は、
皮膚の表面で複数の「細菌」が、
異常に増殖することで起こるものである…というのです。
アトピー性皮膚炎を発症する特殊なマウスを使って、
皮膚の表面を調べたところ、
症状が出てくると同時に、
「黄色ブドウ球菌」と「コリネバクテリウム」という
2種類の細菌が、異常に増えてくるのを突き止めました。
このため抗生物質を投与して、
細菌が増えないようにしたところ、
マウスはアトピー性皮膚炎を発症しなくなり、
逆に抗生物質の投与を中止すると、
2週間ほどでまた、アトピー性皮膚炎を発症したというのです。
つまり、これまでアレルギー疾患だと考えられていた
アトピーの原因が、実は「細菌」だった…という
従来の認識を根底から覆すような研究結果が得られた…というのです。
この結果は、
長年アトピー性皮膚炎に悩む方々にとっては、朗報であり、
またアトピー性皮膚炎の根本的な治療法の開発に繋がると
大いに期待される…と記事にはそう記載されていました。
が、果たしてそのまま額面通り受け取っても、
大丈夫なものでしょうか?
少なからず疑問は、残るような気がします。
本当に細菌がアトピー性皮膚炎の「原因」と言えるのか?
他の何らかの原因の「結果」とは考えられないのか?
そもそも何故、細菌が異常繁殖するのか?
その「原因」は?
はたまた、抗生物質で抑える治療法が、
「根本治療」と呼べるのか?
などなど…。
続きます。