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・「悲・憂は肺を傷る」
悲しみが過ぎると「気」が消え、
憂いが過ぎると「気」は縮み、
ともに「肺」を傷つけます。
深い悲しみや憂いに長く囚われていると、
肺の気を消耗し「意気消沈」させて気力が無くなります。
また、「心(胸)が痛む」ことから、
咳、息切れ、ため息、胸苦しさなどの症状があらわれます。
「肺」には、「気を主る(つかさどる)」作用があり、
呼気・吸気の「呼吸の気」を以って、
「一身の気」の気機(気の働き)に関与しています。
つまり、各臓腑の「気」を呼吸によって
調節する役割を担っているのです。
その為、深い悲しみや憂いは
「生きる(息をする)気力」を奪うことになります。
そして、「肺」は呼吸を通して鼻や皮毛と関連する臓器で、
五臓六腑の中で「外邪」の影響を真っ先に受けます。
その為、「悲」や「憂」によって「肺」のバリアが傷られると
「外邪」の侵入を許しやすくなります。
また、「肺」は「脾」によって運ばれた水(津)液を
全身に巡らせる働きがありますが、
憂いが過ぎるとそれを妨げます。
「悲」が過ぎると
・「気」が消える(不足する)
「憂」が過ぎると
・「気」が縮む(気を揉む)
(エネルギー的には、小さく軽く、希薄な感じ。
時に、ひんやりと感じる。)
※気が不足することを「けがれ」(気枯れ)と呼びます。
・「肺」を傷つける。
肺の変調は気と津液の巡りを妨げるようになり、
やがて脾も傷つけます。
<症状>
・咳
・息切れ
・ため息
・胸悶感
(胸苦しさ)など
となります。
次回は、「恐」・「驚」について…です。