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先週末から温かい日が続いていたと思ったら、
一転してまたまた冬の寒さに逆戻りです。
先日は、温かいどころの話では無く、
20度を超えて4月下旬並みの
ちょっと動けば汗ばむくらいの陽気でした。
それが今日なんかは10度を下回る
風の冷たい一日となりました。
春先のこの時期、季節の変わり目は
気温の変化も大きく、体調管理も難しくなります。
外出するとマスク姿の方をよく見かけますが、
あれも「花粉症」対策なのか、
風邪かインフルエンザなのか?
分かりにくいところもあります。
「三寒四温」
季節を表す季語にもなっていて
春先のこの時期、よく耳にする言葉です。
今年は三寒四温じゃなくて
「0寒7温」と「7寒0温」の二段構え?
といった感じですよね。
でもこの三寒四温という言葉、
本来は春先では無く、
冬に使う言葉なんだそうです。
冬季に寒い日が3日ほど続くと、
そのあと4日ほど温暖な日が続き、
また寒くなるというように
7日周期で寒暖が繰り返される現象で
もともとは中国北東部や朝鮮半島のことわざなんだそうです。
シベリア高気圧の勢力がほぼ7日の周期で
強くなったり、弱くなったりするからと考えられています。
しかし、日本の場合はシベリア高気圧以外にも、
太平洋の高気圧の影響も受けるので、
冬場に三寒四温がはっきりと現れることは稀なこと…。
そのため近年では本来の意味から外れて、
低気圧と高気圧が交互にやってきて、
周期的に寒さと温かさを繰り返す、
寒暖の差が激しい春先に使われることが多くなった…
ということです。
まぁ、いずれにしてもこの寒暖差は
自律神経に大いに影響があります。
アレルギー症状もそうですが、
衣類の調整を上手にして
体調の管理にくれぐれも留意して下さい。
今日、3月3日は「桃の節句」、ひな祭りです。
ひな人形を飾るときに男雛(お内裏様)と女雛(お雛様)を
左右、どちらに置くか迷ったことはありませんか?
現在一般的に広く売られているひな人形は関東雛と言って、
向かって左側にお内裏様が座っています。
その逆に向かって右側に
お内裏様が座っているのは京雛と言われます。
つまり、関東と京都では並べ方は左右逆になっています。
古来の日本文化では、男性は向かって右、
女性は向かって左とされてきました。
これは「左上座」の考え方で
1番偉いお殿様が向かって右側に座るのが慣わしで、
京都では御所における玉座の位置に基づいています。
そして、この左上座はもともと
「陰陽説」の考え方が影響しています。
陰陽説は、世の中を構成するすべての物は、
陰と陽の2つの気の作用や性質が
発現したものだと考えます。
例えば、
太陽は陽で、月は陰。
季節で言えば、春と夏は陽で、秋と冬は陰。
東と南は陽で、西と北は陰。
上下では、上は陽で、下は陰。
左右では、左は陽で、右は陰。
男女では、男は陽で、女は陰。
といった具合です。
陰と陽は、それぞれ物質を構成する要素で、
どちらが欠けてもバランスがとれない「等価」のもので、
本来は善悪や優劣などの価値判断とは
関係の無いものです。
この陰陽説に基づいて、
左上座(向かって右側)の陽の位置に
男性であるお内裏様を、
陰の位置の右(向かって左側)に
女性であるお雛様を配するわけです。
では、何故現在では関東風の
向かって左側が一般的になったのでしょうか?
一説によると、明治の時代になって
西洋の流れを受けて国際儀礼である
「右が上位」の考え方が取り入れられて、
大正天皇の即位の礼で、
洋装の天皇陛下が西洋のスタイルに倣って
皇后陛下の右側に立たれたことから
この風習が広まったとされています。
明治時代、皇居は江戸城に移っておりましたから
関東を中心にそのスタイルが主流になったようです。
今では、結婚式でも男性が向かって左側、
女性が向かって右側に立つのが一般的です。
しかし、神式で和装の挙式ではその逆の並びになっています。