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月別アーカイブ: 2016年1月

腸の大掃除

腸の汚れの主たる原因は、便秘です。

 
便が停滞して腸を掃除できていないと、

腸に弱い炎症が起こります。

 
お通じが良くない、お腹が張りやすい…。
そんな人は腸の大掃除が必要です。

 
と言うわけで、そんな方は「乳酸菌」、「食物繊維」、

そして少量の「オイル」を摂りましょう…というお話しです。

 

 

先ずは、ヒトの腸内に住み着いて

腸内環境を整えてくれる乳酸菌からです。

 
乳酸菌が腸内に多く存在していると、

悪玉菌の増殖を抑えて、善玉菌を増やしてくれます。

 

 

乳酸菌が多く含まれる食品としては、

ヨーグルトなどの乳製品がよく知られていますが、

実は味噌や漬物などにも含まれているのです。

 
多くの味噌は麹菌の仕込み後に

乳酸発酵が行われています。
その為に麹菌との相乗効果も加わり、

より腸内環境を整えてくれます。

 
また、味噌を摂取すると腸内細菌叢で乳酸菌が増加した…

という動物実験での研究報告もあります。

 

 

ヨーグルトなどの乳製品だけで無く、

味噌、ぬか漬け、キムチ、タクアンなどの漬物等、

いろいろな食品から複数の菌を摂取することで、

マンネリ化した腸内細菌を刺激することによって、

腸の働きを活発にし、腸内環境を整えていきましょう。

 

 

次回は、食物繊維とオイルのお話しです。

出す、補う、流す。

冬場の気温や湿度の低下によって起こる

「血管の収縮」や、「交感神経の緊張」に伴う諸症状には、

「出す、補う、流す」ことが有効な手段です。

 

 

どういうことかと言うと、

前回説明したように、血管が収縮すると

血流が悪くなり手足が冷えやすくなります。

 
その結果、余分な水分や老廃物を

回収する力が低下します。

 
また、交感神経が優位になると

内臓の働きが鈍ってきます。

 
つまり、どちらも老廃物を外に出す力が弱まる…ということです。

 

 

その弱まった力を高めるのが、

出す、補う、流す…です。

 

 

先ず「出す」は、便と唾液。
そして「流す」は、静脈とリンパ。
最後の「補う」は、水分と油分です。

 

 

便は、身体にたまった老廃物を排出する最大の経路です。

 
便秘が良くないのは、便が長く居座ることで

腸の粘膜から老廃物が再吸収されて、

身体に悪影響を及ぼすからです。

 
腸に弱い炎症が起きると、

太りやすい、疲れやすい、肌荒れがする…

といった身体の不調が生じます。

 
腸の働きを高める必要があります。

 
また、唾液も重要です。
足りないと口の中の細菌が繁殖して

口臭や歯周病の原因となります。

 
それだけでは無く、唾液には消化を助けて

胃腸の負担を軽減させる作用もあるのです。

 
唾液もしっかり出すことが大切です。

 

 

次回からその具体的な方法を書いていきます。

冬のカラダの不調

この冬1番の「最強寒波」がやってきました。

 
各地で記録的な大雪や突風などの影響で

交通機関に大幅な乱れが生じています。
幸いなことに、この辺りの阪神間では、

雪などによる大きなトラブルは無かったようなです。

 

 

しかし、寒かったですね。
寒いと言うよりも、「冷たい」と久々に感じました。
昔は「冬」と言えばこんな感じだったように思うのですが…。

 

 

気温や湿度が低くなる「冬」は、

身体の熱を逃さないよう血管を収縮させるために、

交感神経の働きが高まります。

 
その結果、血圧が高くなりがちです。

 
また、血管が収縮すると

血流が悪くなってよどむ為に、

手足が冷えやすくなります。

 
交感神経が優位になると、

逆に「腸」などの内臓を動かす

副交感神経の働きが鈍ってきます。

 
その為、腸の働きが悪くなり、

便秘をしたり、反対に下痢気味になったり、

腸内で悪玉菌が繁殖したりし易くなります。

 

 

血流が悪くなれば、

細胞から出た余分な水分の回収や、

老廃物の排出する力が低下してしまいます。

 
最大の排出器官である腸が詰まれば「便秘」になり、

老廃物を回収する静脈やリンパの流れが悪くなれば「冷え」を招き、

また皮膚や細胞に十分に酸素や栄養が届かないと

角質がたまり、肌荒れの原因となります。

 
冬は特に湿度も低く、冷たい風で

より肌が乾燥しやすくなっています。

 

 

冬は、血管の収縮と自律神経の問題が発生します。
脳血管障害や、急性の心疾患などもそうです。

 

 

そんな冬の身体の不調やトラブルについて、

次回から少しずつ書いていきたいと思います。

今日は、大寒です。

今日1月21日は、24節気の一つ「大寒」にあたります。
大寒は、読んで字の如く

「冷気が極まって最も寒さがつのる時期」、

簡単に言えば一年中で1番寒い日…。
暦上ではそうなります。

 

 

今年は、実際その通りになりましたね。

 
小寒の1月6日から「寒の入り」で

その真ん中の今日が大寒。

 
この日から15日後が「立春」となり、

春のはじまりが訪れます…ということですが、

今年に限って言えばやっと冬が始まったという感じです。

 

 

寒の内に汲んだ水を「寒の水」と呼び、

水に雑菌が少なく腐りにくいとされています。

 
大寒の時期に、その寒さを利用して

味噌や醤油、日本酒などの仕込みを始めるのですが、

その際に長期保存に向いているとされる寒の水を使います。

 

 

最近では、大寒の日に産み落とされた卵は「寒たまご」と呼び、

風水的には金運をアップさせる効果があるとのこと。
今日、大寒の日には卵を食べましょう…と。
これは何だか、ビジネスの臭いがしないでも無いが…。

 

 

また、この時期必ずと言っていいほど

ニュースで紹介されるのが「寒稽古」。

 
氷点下の気温の中、上半身裸の道着姿や、

ふんどし一枚で川や海に入って気合いを入れる。

 
「寒稽古」「寒中水泳」「寒中みそぎ」。
これらは全て神様に捧げる神事です。

 
極寒に耐えうる強靭な肉体を養うと同時に、

己を限界まで追い込むことで如何なる苦境にも耐えうる

強い精神力も養う為に行っています。

 

 

くれぐれも何の準備も無く、

自分一人で試してみたりしないようにしましょう。
※良い子は真似をしないように。

 
まぁ、この寒さでそんな人はいないでしょうが…。

寒さ対策は十分に

寒くなってきました。
今年は暖冬の影響で、

比較的暖かい日が続いていたのですが、

ここに来てようやく本格的な「冬到来」といった感じです。

 

 

本来ならばこの時期としては普通の、

言わば平年並みの気温なんでしょうが、

一気に下がった為に、

暖冬に慣らされた身体には思いの外、こたえます。

 

 

夕方頃には、JRの駅前でも

雪らしきものがチラチラしていました。
雪乞いの神事をしていた神鍋高原のスキー場にも

今晩あたり、新雪が期待出来そうです。

 

 

スキー場のように雪が降らないと困る所もあるのですが、

都市部ではできれば積もって欲しく無い…というのが本音です。

 

 

昨日は、東京が大変なことでした。
と言っても、ニュースで知った情報ですが…。

 
朝の通勤、通学の時間帯に雪が降ったというだけで

交通機関が大混乱をきたしていました。
安全の為に、間引き運転や徐行運転を行った結果、

乗客が駅の外まで行列を作って何時間も待ち続ける…。

 
靴の中もグチョグチョで、身体も冷え切って、

あれは風邪を引いてしまいますよ。

 

 

たった1回雪が降っただけで、あんな混乱をきたすとは…。
東京の都市機能の脆弱さが改めて露呈した形になりました。

 
想定外と言えるほどのものでも無く、

普段からある程度予想出来ていたはずだと思うのですが。
何とかならなかっのでしょうか?

 
何か根本的な対策が必要な気がします。

 

 

とは言っても、このあたりでも急に雪が降ったり、

何かあったら同じことかもしれません。

 
自分自身で考えてみても、

雪用の靴は持っていないし、

タイヤも準備出来ていないし…。

 
備えあれば憂い無し。

 
これから寒さ対策は十分に

考えていった方が良いのかもしれません。

小正月

お正月と言えば、1月1日からの数日間を指す…

というイメージがありますが、正確には正月は2回あります。

 
大晦日から3が日にかけての「大正月」と、

今日1月15日の「小正月」です。

 
昔(江戸時代以前)は、月の満ち欠けに合わせた暦である

「太陰太陽暦」というものが使われていました。
この太陰太陽暦では1日が必ず「新月」となり、

15日目の夜が十五夜、つまり満月になります。

 

 

1月1日から数日間の、

いわば一般的なお正月を指す大正月が、

お祓いや招福などの行事が多いのに対して、

小正月はどちらかと言えば

豊穣祈願の行事が多くなっています。

 

 

これは、旧暦と女性とに深い関わりがあります。

 
「月」の字が入っていることからもわかるように、

女性の月経の周期と天体の月の満ち欠けは
ほぼ等しい期間に当たります。

 
1日をついたち(つきたち・月立ち)と言い、

月経が訪れる日と考えると、

ほぼ15日は排卵日にあたり、

妊娠、出産、そして豊穣が約束された

豊かな日だと考えられたのです。

 

 

昔の人にとって、新年の初満月が

いかに豊かにものが実る日と考えられていたのか、

小正月を別名「女正月」と言って、

正月の間忙しかった女性を労る日としたことでも

窺い知ることが出来ます。

 

 

また、小正月の行事の一つに「どんど焼き」があります。
14日の夜もしくは15日の朝から火を焚いて、

前の年の御札や注連飾り、門松、書き初めなどを燃やして、

無病息災と五穀豊穣を祈ります。

 

 

満月に近い「すす払い」なら始まって、

新月の日である大正月を挟んで、

満月の小正月て終わる…。

 
今日1月15日の小正月を迎えて、

ようやくお正月も終わります。

災い転じて福と為す。

昨日、1月11日は成人の日。

 
市町村によっては10日の日曜日に

執り行われた所もあったようですが、

芦屋市の場合は暦通りの第2月曜日に。

 

 

我が家の次女も晴れて二十歳を迎えることが出来ました。
阪神大震災のあった年の夏に産まれた娘は、

母親のお腹の中に居たので、

もちろん震災の記憶はありません。

 

 

今年の新成人は全員、初めて

震災後に産まれた子供達ばかりになったわけです。

 

 

しかし、うちの子もそうですが

震災の際にお母さんのお腹の中に入っていた子供達…

ということで学校では、

「その時の様子を家族の方(特に母親)から聞きましょう。」とか、

震災について学びましょう…等々、

様々な機会が与えられたせいか?
当時大変だったことや、防災に対する意識なんかは、

却ってしっかりしたものがあるように感じられます。

 

 

天変地異などの自然の脅威がもたらす災害。
昔から日本人は、

災害で多くの被害を受け、人の命が奪われると、

「祟り」として神様を祀ったりしてきました。

 
「祀る」という行為は、

気持ちの整理や自然に対しての

敬意の気持ちを生み出します。
自然をよく見て、謙虚に生きなければならない

という戒めの意味もあります。

 

 

10日は、えびす様のお祭りの日でもありました。

 
えびす様は、記紀神話では、

元々は不完全なものとして

海に捨てられた蛭子(ひるこ)でした。

 
そんな蛭子が「祟り神」として復讐する為に戻ってくると、

何故か「神様」としてもてなされて、

なんだか祟るのもバカバカしいと、

とっても良い「福の神」に転じてしまった…というお話があります。

 
なんともチャーミングな神様ですよね。
えびす様が特に関西地方で人気があるのは、

そんな人間くさい性格のせいもあるのかもしれません。

 
文字通り「災い転じて福となす。」
タダでは起き上がらない…
関西人気質が垣間見えます。

出雲大社と美保神社

出雲大社に参拝した翌日、

早朝から美保神社に行って来ました。

 
島根半島の西側と東側の両端に位置する

出雲大社と美保神社。

 
両方の神様をお参りすることを
「えびすだいこく両参り」と呼び、

より良いご縁に恵まれると云われています。

 

 

島根半島の東の突端、

美保関に鎮座まします美保神社は、

全国3385社ある恵比寿様の総本宮とされています。

 
かたや、島根半島の西側に位置する

出雲大社の御祭神は「大国主命」。

 

 

そして、美保神社の御祭神は

大国主命の妻の「三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)」と、

長男の「事代主命(コトシロヌシノミコト)」の2人の神様です。

 

 

大国主命がだいこく様、

息子の事代主命がえびす様。

 

 

出雲大社(父親)→美保神社(妻と子供)の順番で

両方の神社にお参りすることを両参りと呼び、

縁結びの効果が倍増する…というわけです。

 

 

まあ、そんな御利益も去る事ながら、

美保神社はお勧めのスポットです。

 

 

島根県と鳥取県の境、

美保関港の奥に佇む美保神社。
優しい潮風に身も心も癒される感じがします。

 

 

出雲大社が父親の強い大きなエネルギーだとすると、

美保神社は、母なるエネルギー。
優しくて、清々しい空気が包み込んでくれます。

 

 

電車も境港までしか無く、

そこから先はコミュニティバスを乗り継いで行くか、

松江から一畑バスを50分ほど乗り継くか…。

 

 

アクセスはなかなか不便なんですが、

道中の風景は心落ち着かせるものがあります。

 

 

何よりも露天の七輪で焼いてくれるイカの姿焼き、絶品です。

 

 

芦屋神社と出雲大社

今年は、お正月の3が日とも穏やかで良いお天気でした。

 

 

我が家は、2日の日に毎年の恒例行事、

氏神様でもある芦屋神社へ初詣に行って来ました。

 

 

そして、翌日3日には芦屋神社とご縁の深い

出雲大社に参拝に出かけました。

 
芦屋神社の御祭神は「天穂日命(アメノホヒノミコト)」。
この天穂日命は、高天原族つまり天皇家の祖である、

天照大御神(アマテラスオオミカミ)の第2子とされています。

 
高天原から地上に降り立ちこの地を統治しようとする天孫降臨に先立ち、

すでにこの地を支配していた出雲の大国主命(オオクニヌシノミコト)に

国を譲るようにと交渉役に選ばれたのが、天穂日命。

 
ところが、大国主命の元へ行くとその人柄に惹かれて、

ついには使命を忘れてその地に住みついてしまいます。

 

 

天照大御神は、次の使者として

経津主命(フツヌシノミコト)と建御雷神(タケミカズチノカミ)を

出雲に派遣します。

 
その後、色々なやりとりがあって

無事、国譲りが成立するわけですが、

2度目に交渉役になったフツヌシは香取神宮、

タテミカズチは鹿島神宮の御祭神になり、

国譲りの際に敗れた建御名方命(タテミナカタノミコト)は、

信濃に逃れ諏訪大社の御祭神になっています。

 
では、そのまま残った天穂日命はどうなったのでしょうか?

 
国譲りが成立した後、大国主命の大神殿を築き、

自ら祭主となって鎮めた…とされています。

 
つまり、その大神殿が今の出雲大社で、

宮司である出雲国造家(千家)がその子孫にあたるというわけです。

 
芦屋神社は、高天原から出雲に向かう途中この地、

天神山に天降った場所に建てられた神社とされています。

 
天神さんである菅原道真も天穂日命の子孫とされていて、

同じく芦屋神社に祀られています。

 

 

芦屋神社と出雲大社の深〜いご縁を感じながら、

二拝四拍手一拝させていただきました。

<旧大社駅>

施術始めです。

本年も、遅ればせながら、

明けましておめでとうございます。

 

 

本日1月5日(火)が、

杏林堂鍼灸整骨院の仕事(施術)始めとなります。

 

 

昨年のお正月3が日は、雪の降る寒い年初でしたが、

今年は3日とも有難い事に、穏やかな暖かいお正月となりました。

 

 

今年一年間ずっとこうだと良いですね。

 

 

2016年が皆様にとって、

平和で、豊かで、幸せで、健康な一年となります様に

お祈り申し上げます。

 

 

本年もよろしくお願い致します。