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月別アーカイブ: 2014年11月

自律神経を調える。

自律神経を失調することにより、

さまざまな症状が発症します。
そこで、自律神経を調えましょう…。
というのですが、

先ずそもそも自律神経ってどんな神経なのでしょうか?

 
自律神経の自律とは、

「自分でコントロールする」という意味です。
私たちが、自分の意志でコントロール出来る…ということでは無く、

神経そのものが自律しているという意味です。

 
つまり、自律神経は私たちが意識していなくても

働いてくれているのですが、逆に言えば

私たちの意志でコントロールすることは出来ない…という訳です。

 
つまり、自律神経は
自ら(みずから)律する(りっする)神(かみ)の経(みち)。
みたいな感じ…?ですかね。

 
自律神経が司っている部位は、沢山あります。
胃や腸などで消化したり、

腎臓で尿を作ったり、心臓を動かしたり…。
どれも私たちの意志とは無関係です。
心臓の鼓動は、私たちの意志では止められません。

(逆に止められたら、大変ですが。)

 
でも、そんな自律神経の中でひとつだけ、

自分の意志でコントロール出来るものがあります。
それは、「呼吸」です。

 
私たちは寝ている時も、意識すること無く「呼吸」をしています。

それは、自律神経がきちんとコントロールしてくれているからです。

 
しかし呼吸は、私たちが意識してコントロールすることも出来ます。
ゆっくり大きく吸ったり、我慢出来るまで息を止めてみたり…と。

 
無意識に働き、意識に上げることも出来る。
つまり呼吸は、「無意識」と「意識」をつなぐ働きをしてくれるもの…

とも言えます。

 
昔から、ヨガや坐禅、さまざまな瞑想法、

または潜在意識への働きかけなど。
多くの精神世界へのアプローチ法が「呼吸」法を説くのには、

そんな意味合いがあるからだと思われます。

 
「生きることは、息をすること」というブログを以前書きました。
息の仕方が、その人の生き方に繋がっている…。
深いか、浅いか?
息苦しくないか、息詰まっていないか?

 
「生きること」そのものは、

自分の意志では、コントロールすることは出来ません。
いつ、どこで生まれたか?
寿命はどれくらいか?
さしずめ、それは「神様の領域」=自律神経(自ら律する神の経)と言えます。

 
でも、「どう生きるのか」は
自分の意志でコントロールする自由が与えられている…。
ということを私たちは、呼吸を通じて「観ずる」という訳です。

 
ちょっと話があらぬ方向に逸れてしまいましたが、
「呼吸」→意志と自律神経をつなぐもの。

 
つまり自律神経は本来、自分でコントロール出来ないものですが、

自律神経がコントロールしている「呼吸」を介して、

逆に「自律神経」を自分でコントロールしましょう。
という訳です。

 
具体的な方法は、次回に。

自律神経を鍛える

温暖差アレルギーは、

気温の急激な変化に対応出来ずに、

自律神経が乱れてしまう為に起こります。

 
その為、その予防法は、
ずばり温度差を少なくすること…になります。

 
つまり、
・こまめに衣類の着脱をする。
・空調などで、室内外の気温差を出来るだけ少なくする。
・マスクをして鼻の粘膜を暖めつつ、潤す。
などです。

 
しかしここでは、対応出来ていない

その「温度差」を逆に活用して、

日頃から自律神経を「鍛えていこう」という方法をご紹介します。

 
それが、温冷浴(温冷交代浴)です。

 
温冷浴はまず、毛細血管の収縮に役立ちます。
温まって拡がった血管を冷たい水で収縮させることにより、

熱を逃すことなく閉じ込めて、保温効果が長続きします。

 
そして、温→冷を繰り返すことで、

血管を拡げたり、縮めたりさせて、全身の血流を促します。

 
また、
毛細血管の拡張→交感神経を刺激、
毛細血管の収縮→副交感神経を刺激、
というように、強制的に「鍛える」ことにより

自律神経の乱れを調える効果が期待できます。

 

 

温冷浴には色々なやり方がありますが、

次に簡単な方法を2つ紹介します。

 
①初めに40°c前後のお湯に3分ほど浸かる。
(熱めの半身浴でもOKです。)
次に1分、冷水に手足をつける。
(手足に冷水シャワーでもOKです。)
※お湯と水の温度差は、30°くらいが理想的です。
これを3〜4回繰り返し、最後は水で終わる。

 
②初めに冷水シャワーを1分ほど浴びる。
次に40°c前後の熱めのシャワーを1分。
これを3〜4回繰り返し、やはり最後は水で終わります。

 
本来、水で始まって水で終わるのが良いとさせていますが、

寒い冬場は①のほうが良いでしょう。

 
※高血圧や心臓疾患、体調不良等がある場合は無理をせずに。
※温度差は少しずつ、慣らしていきましょう。(まずはぬるま湯から)
※最初は体調の良い時に試してみましょう。

寒暖差アレルギーの見分け方

この時期、くしゃみや鼻水、鼻詰まりなどの症状があっても、

それが「寒暖差アレルギー」だと気づかない方も、

多く見受けられます。

 
そこで、症状のよく似た

「風邪」、「花粉症」と比較してみましょう。

 

 

<発熱>
・風邪…熱がある。(ウイルス感染の為)
・花粉症…発熱は無い。
・寒暖差アレルギー…発熱は無い。

 

 

<鼻水の色>
・風邪…黄色い色がついていることが多い。(白血球の死骸)
・花粉症…透明でサラサラしている。
・寒暖差アレルギー…透明でサラサラしている。

 

 

<目の炎症>
・風邪…特に無い。
・花粉症…充血していることがある。(かゆみがある)
・寒暖差アレルギー…特に無い。

 

 

その他にも、花粉症や寒暖差アレルギーは

症状が長引く傾向があり、

良くなったり悪化したりを繰り返すことが特徴と言えます。

 

 

上記のように、風邪かどうかは、

発熱や鼻水の色などで分かりやすいのですが、

花粉症の場合は、目のかゆみも

ある人と全く無い人がいる為に、

なかなか見分けにくくなっています。

 

 

花粉症と寒暖差アレルギーの決定的な違いは、

原因となる物質(植物)が有るかどうか?です。

 

 

春先のスギやヒノキ、

秋になればヨモギ、ブタクサ、セイタカアワダチソウ、イラクサなど…。

 

 

秋の花粉症は、道端や空き地、河川敷などに

生えている「草花」の花粉が原因です。

 
このような植物は、背の低い草花が中心で、

花粉の飛散距離が長くありません。
したがって、原因となる植物に近付かないこと…が

一番の予防対策となります。

 
専門の医療機関で、

原因物質を特定してもらうことが大切です。

 

 

しかし、寒暖差アレルギーには特定の原因物質が無く、

根本的な治療薬というものがありません。

 

 

女性や高齢者に多く、

もともと体質的に冷え性(特に手足の)で、

急激な寒暖差に対応出来ない為に起こる

自律神経症状の一つとして発症します。

 
その為に、寒暖差アレルギーの場合は、

自律神経を調えることが一番の対策だと言えます。

 

 

では、その具体的な方法とは?

 

 

次回は、「自律神経を鍛える」です。

寒暖差アレルギー

風邪を引いている訳でもないのに、くしゃみや鼻水が出る。
秋の花粉症シーズンも、もう終わりかけているのに…。

 
その症状は、もしかしたら「寒暖差アレルギー」かもしれません。

 
特に朝晩、くしゃみが連発して止まらない。
お昼間でも、暖かい室内から出て、

急に冷たい風にあたると同様な症状が表れる。

 
極端に暑くも寒くも無いものの、

その「寒暖差」が激しいと、血管も膨張と収縮を繰り返し、

やがて血流をコントロールする自律神経が、

その変化についていけずにバランスを乱してしまいます。

 
寒暖差アレルギーは、

正式には「血管運動性鼻炎」と呼ばれます。

 
アレルギーと言っても、

何か特定の原因物質がある訳では無く、

極端な温度変化による自律神経症状の一つと言えます。

 
急激な気温の変動によって、

鼻の粘膜の血管が広がり、粘膜がむくみ、

鼻が詰まったり、鼻水が出たり、

くしゃみや咳、喉の痛みなどの症状がでます。

 
また、風邪などと違い自律神経の乱れから、

食欲不振、睡眠障害、疲労感やイライラする…
などの症状が伴う場合もあります。

 
風邪や、花粉症などの他のアレルギー症状などと見分けにくく、

寒暖差アレルギーだと気付かずに、

そのまま放っておくと自律神経失調症へと繋がるケースもあります。

 
この症状は、圧倒的に女性に多く、

また高齢者の方の罹患も多くなって来ています。

 
女性の場合は、筋肉が少ないために、

自分で熱を生み出す力が弱く、

一旦冷えてしまうとなかなか体温を上げにくいから…

と考えられています。

 
高齢者の場合は、それに加えて
汗をコントロールする神経の反応が鈍くなっていることも、

その要因となっています。

 
次回は、風邪や花粉症とのそれぞれの見分け方について…です。

寒暖差による脳血管への影響。

前日との気温差(日較差)が、5°c以上開いていたり、

一日の間でも朝晩と昼間が10°c前後、

上下するような日は、脳血管や心臓への影響が懸念されます。

 
暑さ、寒さも穏やかに徐々に移り変わっていけば、

身体の方も慣れて、なんとか対応出来るのですが、

気温が一気に上下動するような急激な変化は、

過度のストレスとなり、その結果、

脳血管や心臓の「発作症状」の引き金と為りかねません。

 

 

その特徴として、

 
[脳梗塞の場合]
(脳内の血管が詰まったり、細くなったりして血流が悪くなって起こる。

※脳血栓、脳塞栓)

 

 

・朝方は寒かったが、午後から急に気温が上昇するような日。

 
・高温多湿の日に多く発症。

 
・暖かい日に増加する。
雨の日は増減に関係無い。

 
・約40%が就寝中に発生する。

 

 

[脳溢血の場合]
(脳組織内に出血を起こすもの。
※脳内出血、くも膜下出血)

 

 

・最も発症の多いのは、
平均気温が0°c前後。
日較差が8〜10°cある日。

 
・寒い日に増加し、
雨の日に減少する。

 
・約60%が仕事中、食事中、
用便中、入浴中などの活動時
に発生する。

 
・好発時刻は、午前6時〜正午

 

 

もちろん、これらの気象変化だけが全ての要因ではありません。

 
その方の状態(血圧、睡眠の質、運動量やストレスの状況など)
や、環境(室内の温度、着ていたもの、暖房の使用状況など)

等々が大きく影響します。

 
気象の状況(特に寒暖差)と、生活行動との相互の関連によって
脳血管症状が増加すると考えられます。

 
よって、天気予報などで急激な寒暖差が予想される場合は、

上記のような状況の変化に注意し、

日常生活の行動と対応に留意されることをお勧めします。

 

 

※石川勝敏著
「天気を味方にして健康を作る本」参照。

寒暖差によるストレス。

気温の急激な変化は、私たちの身体にとって、

大きな負担やストレスを強いられます。

 
前日との差がはっきりと体感出来るほど、

気温が変化したり、
また朝夕の気温がぐっと下がり、

一日の最低、最高気温の差が大きくなったり…。

 
それに暖房を使用し始めたりすると、

ますます室内外の気温差も広がっていきます。

 

 

私たちの身体は本来、自律神経の働きによって、
寒い環境に居れば、「熱」を作り出し、

暑い環境では、「熱」を逃がそうとします。

 
しかし、その自律神経の働きも

正常に作動するのは、気温差が7〜8度までで、

10度以上の差がある場合は、

なんとか体温を一定に保とうとして

過度に働き過ぎてしまいます。

 
その為に、寒暖差の激しい環境に居ると、

頻繁に「熱」を作ったり逃がしたりする為に、

身体は必要以上にエネルギーを消費してしまいます。

 
そんな寒暖差による過度のストレスにより、

自律神経が乱れて疲労を感じるようになります。

 
そのために、
めまい、ふらつき、不眠症、肩凝り、

顔のほてり、食欲不振などのさまざまな不調、

いわゆる「自律神経症状」を引き起こします。

 
また、血管が収縮すると、

・血圧の変化(特に高血圧に)が、顕著になる。

 
・血流が悪くなり「冷え」の症状が

急速に進行する可能性がある。

 
・血液が濃縮されて、濃くなり
それが血栓へと繋がりやすい。

 

などの症状が表れたりします。

 

特に女性にとっては、「冷え性」など、

本格的に寒くなる前に対策を講じることが重要と言えます。

 

 

次回は、心臓や脳血管への負担について

考えていきたいと思います。

寒暖差にご注意を。

全国的に昨晩から、一気に気温が下がってきました。

 
兵庫県でも、神戸や芦屋市内で
前日との差が、約マイナス6度に。

 
内陸部や日本海側の豊岡市などでは、

前日に比べて10度以上、下がった地域も有ったようです。

 
また、この時期は一日の間でも、

日中と朝晩の寒暖差が大きく、

服装も何を着て出掛けたら良いのか?
なかなか悩ましいところです。

 
今年は特に、一日の寒暖差が大きく、

また急激に冷え込む日が多いようです。

 
こんな年は、もみじの色づきが良く、

紅葉の発色がより鮮やかになります。

 
また、昼夜の寒暖差が大きければ大きいほど、

「りんご」の実は、より引き締まり、

糖度の高い甘くて美味しいものになります。

 
植物にとっては、そんな恵みを与えてくれる

「寒暖差」ですが、こと私たち、人間にとっては、

そんな良い事ばかりではありません。

 
気温差が5度(7〜8度※個人差有り)以上は、

身体にとっては危険サイン…とも言われています。

 
もともと、高血圧の方などは室内においても、

トイレや浴室などの温度差の大きい場所では、

脳梗塞や、心臓発作などのリスクが、高くなります。

 
また、寒暖差は自律神経の働きにも影響を及ぼし、

さまざまな症状を発症させる原因ともなり得ます。

 
近年では、「寒暖差アレルギー」と呼ばれる症状も、

よく耳にするようになりました。

 
次回からは、数回に分けて「気象病」の一つでもある

「気温の変化」が、もたらす症状の特徴や機序、

また、それに対する対処法、

食事や東洋医学的な考え方…などを

出来るだけわかり易く、書いていきたいと思います。

大胸筋と広背筋

大胸筋は、文字どおりに乳房の土台となる筋肉。

男性の場合は、胸板の厚さに繋がります。

 
腕を手前に引くときに主に使われる、

比較的大きな筋肉です。

 
この筋肉も年齢とともに縮んで弱くなりやすいものです。

 
日常生活において、家事やデスクワークなど、

ほとんどの作業が前屈みの姿勢でおこなうことが多くなっています。

 
そんな姿勢の悪さや、

背中、肩のコリなどにも関係しているので、

気を抜くと直ぐに背中が丸くなってしまう、

また肩凝りがひどくなって来たという人は、
大胸筋のトレーニングを是非、

積極的に始めて下さい。

左図  筋トレ

両足を肩幅に開いて立ち、両手を

胸の前で合わせて肩の高さに。

両手に力を入れて押しあう。

 

右図  ストレッチ

壁の横に立ち、片手を壁につける。

肩の角度は斜め上30度ぐらいに。

胸を張って30秒キープ。

 

 

※対になる筋肉……広背筋

 

広背筋  ストレッチ

上図

四つん這いになる。

膝の角度は直角、両手はやや前方につく。

視線は斜め前に。

 

下図

そのまま手の位置を動かさずに、

身体を後に移動する。

おでこが床についた姿勢で30秒キープ。

 

ヒラメ筋と前脛骨筋

ヒラメ筋は、「ふくらはぎ」の深部にある筋肉です。

 
歩くときに、最後に地面を蹴って押し出したり、

階段を上がるときに、身体を持ち上げるときなどに使われます。

 
この筋肉が衰えてくると、歩いているときに、

「膝の裏」が痛くなってくることが有ります。

 
これは、他のふくらはぎの筋肉である

「腓腹筋(ひふくきん)」などが、

 

弱ったヒラメ筋のサポートに回って、

過度の負担を強いられる為です。

 
ヒラメ筋は、その9割が「遅筋」で構成されています。
いわば、遅筋の代表格。

 
また、ふくらはぎは、「第二の心臓」とも呼ばれて、

血液循環に大きな役割を果たしています。
下肢静脈瘤などにも、ある程度関連しています。

 
最近、「ふくらはぎマッサージ」などで、

ふくらはぎを柔らかくすれば、

健康に良い。と盛んに言われています。
しかし、筋肉がフニャフニャの状態で

柔らかくても、意味が有りません。

 
ここは、しっかり鍛えた上でストレッチをしていきましょう。

左図  筋トレ

両足を肩幅の広さに開き

大きくつま先立ちで、3秒間キープ。

これを5回繰り返す。

 

右図  ストレッチ

正座の姿勢で、片脚の膝を立てる。

立てた膝に両手を置き重心を前方にかける。

 

 

※対になる筋肉……前脛骨筋。

前脛骨筋  ストレッチ

1.正座をして、両手を身体の後方

10cmくらいの床につける。

2.そのまま、ゆっくりと両膝を持ち上げる。

すねの部分が、伸びているのを意識する。

内転筋と大腿筋膜張筋

脚を内側に引き寄せるときに、働くのが内転筋です。

 
片足で立ったときに、骨盤をしっかり安定させて、

グラグラしないのも、この筋肉のおかげです。

 
太ももの内側にある大きな筋肉で、

弱ってくると骨盤が不安定になり、

膝に負担が掛かりやすくなります。

 
また、姿勢が崩れることによって

歩きにくくなったりします。
無意識に歩いているときに、

チョコチョコと歩幅が狭くなっている人は、

内転筋が衰えているのかもしれません。

 
また、40代以降、内股の筋肉が

タルんだ感じで脚が細くなって、

いわゆる「ガニ股」になって来たという場合も、

内転筋が衰えてきた証拠です。

 
将来、いくつになっても杖に頼らずに歩けるかどうかは、

この筋肉にかかっている…と言っても過言では有りません。
しっかり鍛えていきましょう。

左図  筋トレ

両脚の膝頭の間にクッションを挟んで立つ。

両側からクッションを押す。

*内またにならないよう注意する。

 

右図  ストレッチ

あぐらをかいて座る。

両足の裏を合わせて、上半身を前傾させ、

両手でつま先を持つ。

できるだけ踵を、おしりに近付ける。

 

※対になる筋肉……大腿筋膜張筋。

大腿筋膜張筋   ストレッチ

仰向けになり膝を立てる。片方の足を反対側の膝の上に乗せる。

両手は立てたほうの脚の付け根に。

立てた膝を身体の内側に向かって倒していく。

太ももの外側が伸びている感覚。