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月別アーカイブ: 2014年4月

花粉症に効く食品

今年3月に、某「金スマ」という番組で、

花粉症に効く「じゃばら」という柑橘系の果物を取り上げていました。
何でも、和歌山県北山村にしか自生していない「幻の果実」だそうで、

いくら良く効くと言われても、「まぼろし」では中々、手に入れ様がありません。

 
そこでここでは、身近に手に入る花粉症に効く食品を紹介して行きたいと思います。

 
まず、ヒスタミンを抑える効果のある食品として
・甜茶(バラ科のもの)
・べにふうき茶
・刺草(イラクサ)…ハーブ
・グァバ茶
・凍頂烏龍茶(ドンディンウーロンチャ)
※コンビニのペットボトルで買えます。

 
粘膜の炎症を抑える食品として
・ショウガ
・赤シソ、青シソ(赤シソの方がより効果があります。)
・苦汁(にがり)
・黒酢…アミノ酸が炎症によって破壊された粘膜細胞を強い細胞にします。

 
アレルギー症状を抑える食品として
・青魚(DHA成分)
・ヨモギ
・ねばねば食材(山芋、レンコン、里芋など)
などなど…。
思いつくままに書いてみました。

 
春の花粉症も終わるこの時期じゃ無くて、もっと早くに知りたかった。
とお叱りを受けそうですが、何方にしても一朝一夕で

効果が期待出来るものでは、ありません。
秋のシーズンや、来年の春の花粉症の到来を見越して、

今から少しづつ試してみて下さい。

 
あと、人によっては上記の食品そのものがアレルゲンとなる可能性も有りますので

、少しでも違和感を感じたら、使用を控えて下さい。

ご参考までに。

体質改善

まずは、体質改善についてです。

が、その前にそもそも、改善すべき体質とは、

一体どんなものなのでしょうか?
アレルギー体質の方を漢方では、

強い「陰性体質」がある。と診ます。

 
陰性体質の方は、色白で冷え性で、睡眠が浅い。

どちらかと言うと「虚弱」なイメージになると思いますが、

実際は表面は陰性でも中心は陽性であったり、

見た目は陽性でも、芯は陰性である。
など、判断は難しい部分があります。

 
これを具体的な血液の成分で見てみると、

「中庸」=(陰陽のバランスが取れた状態)とは、

血液中のナトリウムとカリウムの割合が

1:5〜7の状態である。と判断します。

 
人が生きていく上で欠かせない

主たるミネラルのバランスが取れている状態を中庸。

 

 

これより(1:5〜7)
ナトリウムが多いと「陽性」。
カリウムが多いと「陰性」。との見立てをします。
この基準で食品を見ると、

陰性の代表と言えるのが、「白砂糖」です。

 
アレルギー体質の方が摂りすぎると良くないのが、

甘いもの、冷たいもの、身体を冷やすもの
(ジュース、ケーキなどスイーツや、フルーツ…。)、

刺激物、アルコール類。
それにインスタントや加工食品、添加物などの化学物質。

 
それにコーン油、大豆油、綿実油、ひまわり油などの

リノール酸が多いものは避けた方が良いと思います。

(古い酸化したものが良くない)。

 

 

逆に良い食品として油を選ぶならば、

オリーブ油が最適です。

 

 

その他、体質改善という点では、

味噌、醤油、タクアン、納豆、

ヨーグルトなどの乳酸菌、発酵食品など。

 
あと、免疫の活性化という点から、キノコ類。
ゴマ類や、マグネシウムは副腎の機能をアップし、

ステロイドを分泌させる働きがあります。

 
いずれも短期では無く、長いスパンで考える必要があります。

 
あと、アレルギー症状を「抑える」食品については、次回。

腸内環境と免疫

腸には食べ物とともに外部から様々な病原菌が侵入してくる為、

こうした外敵を防御する強固な仕組みが必要となります。

 
腸管は人体最大の免疫機関であると同時に

多数の免疫細胞が働く生体防御の最前線でもあります。
腸内環境が良好なら、免疫システムは正常に働き、

体外から入ってきた物質が有害か無害かを間違えて

判断する事は少ないと言えます。
無害な物質に必要以上に攻撃を加えるような

アレルギー反応を引き起こすケースも減ると思われます。

 
では、腸内環境を整えてアレルギーの改善に良いとされる食べ物は、

具体的にどんなものが有るのでしょうか?
まず、大きく2つに分けて考えてみましょう。
1つ目は、アレルギー体質そのものの改善。

この場合、長期的なスパンが必要となります。

 
2つ目は、アレルギー症状の改善、緩解です。
これも、抗アレルギー効果のあるものと、

ヒスタミンを抑える、粘膜の炎症を抑える、

などのいわゆる対症療法的な効果のあるものとに分けられます。

 
次回からは、具体的な食品名を列挙して行きます。

小腸の働き

最近、天気予報では「晴れ」なのに

すっきりとした青空にお目にかかった事が有りません。
曇り空のように何と無く白っぽく、空気もあまりきれいだとは言えません。
PM2.5なのか、黄砂なのか、どちらにしても有難くもない贈り物です。

 
花粉のシーズンもピークを過ぎてヒノキの飛散も

そろそろ終わろうかと言うこの時期になっても、

却って鼻炎や喘息、目が痒いといった

アレルギー症状を訴える患者さんが多い様に思います。
実際、気管支喘息の患者さんの数は年々、増えています。

 
以前のブログでも書きましたが、アレルギーとは、原因物質が体内に侵入して、

それに抵抗する抗体が作られ、その際に、化学物質が放出される事により、

身体に不都合な症状が出てしまっている状態を言います。

 
つまり、アレルギー=防御作用。
アレルギー=免疫作用とも言えます。

 
免疫は「病気から身を守る生体防御の仕組み」と定義されていますが、

その仕組みの一端を担う白血球(免疫細胞)のじつに70%が小腸の内壁に

集結していると言われています。
つまり、免疫作用やアレルギーを考える上でも

小腸の働きというものが大きく関わっていると言えます。

 
次回からは、腸の状態に直結する「食べ物」について考えていきたいと思います。

軸を整える

自律神経の問題を東洋医学とは、別の観点から考えてみましょう。

 
自律神経というのは、脊椎(背骨)を通り各内臓に分布しています。
その点から考えても脊椎の調整は非常に大切な治療ポイントです。
特に、頸椎と仙骨は必ず確認する重要な部位です。

 
仙骨の場合は、上中下と左右の3×2=6つに分けて見ていくのですが、

この時期、右上の傾きが左中や左下にまで、

影響を及ぼしている場合が多い様に思います。

 
頸椎に於いても、ズレの角度が普段以上に大きいように見受けられます。
特に、上部頸椎(頸椎1、2番)は脳や脊髄と直結する

非常に重要な部位でも有りますので、慎重の上にも慎重に、

尚かつ、強い意志を持って調整する必要があります。

触診によって、それこそ、1ミリ単位の微調整をするのですが、

それにより症状の緩解具合が、まるで違ってきます。

 
ここからは、長年施術して来て自分なりに感じた

全くのオリジナルの考え方を書きますが、良かったらお読よみ下さい。

 
私の場合、施術する際、全体の「軸」というものを先ず、意識します。

その上で、仙骨、胸骨、環椎(頸椎1番)、軸椎(頸椎2番)の「軸」を整えます。

 
私的には、環、軸椎=「天」、仙骨=「地」、胸骨=「人」という
感覚があります。
つまり、その人を貫く「天、地、人」の軸を整える。
といったイメージです。
(エネルギー的に。)

 
なんのこっちゃ!と言う声が聞こえて来そうな所なので、詳しくはまたいずれ…。

という事で今日はここまで。

肝血不足と肝気鬱結

木の芽時の体調の変化は、男女の関係無く起き得るものですが、

特に女性の場合は、季節の移り変わり、身体の衣替え、生理、

生活環境の変化などが同時期に起こると、

肝に蓄えられている血液が急激に不足した

「肝血不足」の状態を引き起こしやすくなります。

 

 

これに日頃からの精神的ストレス

「肝気鬱結」状態が重なると様々な不快症状を発症します。

 
・怒りっぽい、イライラしやすい
・めまい、耳鳴り、頭痛、肩こり
・生理不順、生理痛、更年期障害
・胃痛、不快感、食欲不振、便通の異常
・寝つきが悪い、目がさめる、寝た気がしない
・抑うつ感、やる気がでない、全身の疲労
・手足のしびれ、筋肉のひきつり
・目の疲れ、充血、乾き目
・抜け毛 など

 

 

単純に肉体疲労から来る場合などは、

栄養補給、クエン酸、アミノ酸の補給、

あるいはマッサージ等で筋肉を緩める…。などが良いと思います。

 
これに強いストレスが重なった場合は、

自律神経のバランスを正常化する為に漢方治療によって
五臓のバランスを調節したり、
養生する事→睡眠や休憩、入浴や気分転換などリフレッシュする。

または、運動などカラダを動かしてみる。

なども取り入れてみると良いと思います。

 
それでも中々、改善の兆しが現れない様な場合は、

専門家のカウンセリング等が必要なケースもあります。

ご参考までに。

肝木の春

<どしゃ降りの天岩戸神社>

 

漢方の考え方では、春は、五臓(肝心脾肺腎)の中の

「肝」の季節だと考えられています。
また、身体の衣替えが始まるこの時期の事を「肝木の春」とも呼びます。

 
ご存知の通り、肝臓は血液を貯蔵する働きが有るのですが、

漢方的にはそれだけで無く、

自律神経のバランスを調える働きも担っている臓器とされています。

 
「肝は疏泄(そせつ)を司る」と言い、胃腸を始めとした五臓全体の維持や、

感情調整、血液保存などの大切な役割を担っています。
その為、身体の衣替えや生理などで多くの血液が必要とされる時には、

肝に溜めてあった血液が使われるのですが、

普段から貧血気味の方や、冬の間に病気や過労、

ストレスなどで十分に血液を蓄えられなかった場合、
肝気が弱くなり、さまざまな症状が現れます。
この状態を「肝血不足」と言います。

 
また、精神的なストレスが続き体調維持や感情調節のコントロールが

出来にくくなった状態を「肝気鬱結」と呼び、

肝の疏泄機能が滞っている、と捉えます。

 
ちょっと長くなりましたが、次回「肝血不足」と「肝気鬱結」のお話をします。

木の芽時

<一願成就 日室岳遙拝所>

 

芦屋さくら祭りが終わった先週辺りから、

ぎっくり腰やぎっくり背中?、

こむら返りなんかの

筋肉が引き攣って起こす症状で来院される患者さんが、

目に見えて増えた様に思います。
数日来の朝晩とお昼間の気温差に

身体がついて来れていないのが原因だと思われます。

 
気温の寒暖差の激しい春先は、昔から「木の芽時」と呼ばれ、

木の芽が一斉に生えるこの時期が、

体調や精神状態が一番不安定になりやすい時だと言われていました。

 
冬から春に変わる過程で、人間の身体もある種の冬眠状態から醒めて、

活動的になる準備を始めるのですが、

中には生活習慣などの影響でそのバランスが上手く取れずに

体調を崩してしまう方も出てきます。
気温差は身体にとって大きなストレスとなります。

 
それだけで無く日本の場合、春という季節は、

進級、進学、異動、転居などの新しい環境への適応など、

社会的なストレスにも晒される時期でも有ります。

 
木の芽時のこの時期、自律神経の乱れや、

また女性の場合などは特に、

ホルモンのバランスも崩れやすくなっています。

 
次回から、具体的な症状やその対処法(特に漢方の考え方)

について書いて行きたいと思います。

神鏡(かがみ)

<皇大神社 樹齢二千年の龍灯の杉>

 

神社にお詣りに行くと、神殿の中央正面に神鏡(かがみ)が据えらているのをよく見ます。

大きな社や、扉が閉められていて中を伺い知る事ができない場合も有りますが、

多くの神社は鏡そのものが御神体と為っています。
神道の場合は、仏教に置ける仏像の様な偶像(シンボル)は、存在しません。
唯一、其れらしきものがあるとすれば、それは神鏡(かがみ)です。
では何故、鏡なのでしょうか?

 
ちょっと思い浮かべてみて下さい。
私たちが正面にある鏡に向かって拝んでいる姿を。
神様に手を合わせているつもりが、実は鏡に映っている自分自身を拝んでいるのです。
鏡という文字を一文字ずつ、見て行くと、「か 我 み」となります。

つまり、「神(かみ)」の中に「我(われ)」がある。
我の中に神がまします。
とも言えますし、自分は大宇宙を構成する一部である。

また自分の中に小宇宙が存在する。
とも言えるかも知れません。

 
神鏡が御神体であるのは、そう言う意味合いが有るのでは?と思います。
鏡に映る自分自身の中に本来有る神性なる部分に手を合わせる。
これが、本当の意味での信仰なのではないでしょうか?

 
施術に於いても然りで、患者さんの持っている自然治癒力を信じて、

本来有るその方の最高の状態を引き出す(その姿をイメージする)。
これが、本当の意味での治療なんだと思います。

 
もし、神社に行って手を合わせる機会があれば、

神鏡に映る自分自身の姿を心静かにじっと見つめてみて下さい。

もしかしたら、本来有るべき我(われ)の素形(すがた)が

ぼんやりと写しだされる事がある?かも知れません。

 
※あくまでも精神的なお話であって、

宗教云々は関係有りません。あしからず。

エネ交換のすすめ

<やさしいエネルギーの真名井神社>

 

現象やはたらき≒エネルギー
と言う捉え方は鍼灸(東洋医学)の考え方と共通する部分が有ります。
鍼のツボの並び、流れを経絡と呼ぶのですが、

それが体表上に6×2(陰と陽)=12有ると言われています。
それぞれに肝や、腎などの各臓器の名前が当てはめられています。
その流れは夫々の臓器をまとい、全身へと分布しています。

 

 
例えば、肝経の経絡であれば肝臓をまとっている訳ですが、

肝臓の臓器そのものを表すだけでは無くて、

肝気と言って気(エネルギー)の流れや働きなんかも
ひっくるめて、そう呼ばれています。
肝気が滞っている、流れているとか虚か、実か。
みたいな感覚です。
その為、施術をする際にも気(エネルギー)の流れを感じる必要が生じます。

 

 
では、感覚を養うのにはどうしたら良いのでしょうか?
簡単に言えば、感じようとする事です。
すごく曖昧な表現ですが、これしか有りません。
人間の身体のセンサーは、受信器であると同時に発信器でも有ります。
どういう事かと言えば、何かを感じようと感受性を高めている時は、

知らず知らずに自分からもエネルギーを発信しているのです。

この事から考えると、つまり、感受性を高めようとするのであれば、

出力を上げたほうが良い。と言えます。
出した方が入りやすい。と言う訳です。

 

 

では、どうやって出力を上げるのか?
それは、リラックスして開放する事です。
そうすると、出やすいし、感じやすいのです。
いわば、エネルギーの受け渡し、エネルギー交換と言えるかも知れません。

 

 
エネルギー交換と言うと難しい事のように感じますが、

自然の中では、森林の木と人間とは、空気中の酸素と二酸化炭素を交換していますし、

滝場に行けば、+とーのイオン交換を行っています。
これも立派なエネルギー交換ですよね。
リラックスした状態で、無意識にふと感じること。
ああ、気持ち良いなぁ。
温かいなぁ。
自分と相手の差、違い。

 

 
エネルギー(気)交換を通して何かを感じる事を

「気づき」と呼ぶのかもしれません。