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カテゴリー別アーカイブ: エネルギー(気)のこと

災い転じて福と為す。

昨日、1月11日は成人の日。

 
市町村によっては10日の日曜日に

執り行われた所もあったようですが、

芦屋市の場合は暦通りの第2月曜日に。

 

 

我が家の次女も晴れて二十歳を迎えることが出来ました。
阪神大震災のあった年の夏に産まれた娘は、

母親のお腹の中に居たので、

もちろん震災の記憶はありません。

 

 

今年の新成人は全員、初めて

震災後に産まれた子供達ばかりになったわけです。

 

 

しかし、うちの子もそうですが

震災の際にお母さんのお腹の中に入っていた子供達…

ということで学校では、

「その時の様子を家族の方(特に母親)から聞きましょう。」とか、

震災について学びましょう…等々、

様々な機会が与えられたせいか?
当時大変だったことや、防災に対する意識なんかは、

却ってしっかりしたものがあるように感じられます。

 

 

天変地異などの自然の脅威がもたらす災害。
昔から日本人は、

災害で多くの被害を受け、人の命が奪われると、

「祟り」として神様を祀ったりしてきました。

 
「祀る」という行為は、

気持ちの整理や自然に対しての

敬意の気持ちを生み出します。
自然をよく見て、謙虚に生きなければならない

という戒めの意味もあります。

 

 

10日は、えびす様のお祭りの日でもありました。

 
えびす様は、記紀神話では、

元々は不完全なものとして

海に捨てられた蛭子(ひるこ)でした。

 
そんな蛭子が「祟り神」として復讐する為に戻ってくると、

何故か「神様」としてもてなされて、

なんだか祟るのもバカバカしいと、

とっても良い「福の神」に転じてしまった…というお話があります。

 
なんともチャーミングな神様ですよね。
えびす様が特に関西地方で人気があるのは、

そんな人間くさい性格のせいもあるのかもしれません。

 
文字通り「災い転じて福となす。」
タダでは起き上がらない…
関西人気質が垣間見えます。

出雲大社と美保神社

出雲大社に参拝した翌日、

早朝から美保神社に行って来ました。

 
島根半島の西側と東側の両端に位置する

出雲大社と美保神社。

 
両方の神様をお参りすることを
「えびすだいこく両参り」と呼び、

より良いご縁に恵まれると云われています。

 

 

島根半島の東の突端、

美保関に鎮座まします美保神社は、

全国3385社ある恵比寿様の総本宮とされています。

 
かたや、島根半島の西側に位置する

出雲大社の御祭神は「大国主命」。

 

 

そして、美保神社の御祭神は

大国主命の妻の「三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)」と、

長男の「事代主命(コトシロヌシノミコト)」の2人の神様です。

 

 

大国主命がだいこく様、

息子の事代主命がえびす様。

 

 

出雲大社(父親)→美保神社(妻と子供)の順番で

両方の神社にお参りすることを両参りと呼び、

縁結びの効果が倍増する…というわけです。

 

 

まあ、そんな御利益も去る事ながら、

美保神社はお勧めのスポットです。

 

 

島根県と鳥取県の境、

美保関港の奥に佇む美保神社。
優しい潮風に身も心も癒される感じがします。

 

 

出雲大社が父親の強い大きなエネルギーだとすると、

美保神社は、母なるエネルギー。
優しくて、清々しい空気が包み込んでくれます。

 

 

電車も境港までしか無く、

そこから先はコミュニティバスを乗り継いで行くか、

松江から一畑バスを50分ほど乗り継くか…。

 

 

アクセスはなかなか不便なんですが、

道中の風景は心落ち着かせるものがあります。

 

 

何よりも露天の七輪で焼いてくれるイカの姿焼き、絶品です。

 

 

芦屋神社と出雲大社

今年は、お正月の3が日とも穏やかで良いお天気でした。

 

 

我が家は、2日の日に毎年の恒例行事、

氏神様でもある芦屋神社へ初詣に行って来ました。

 

 

そして、翌日3日には芦屋神社とご縁の深い

出雲大社に参拝に出かけました。

 
芦屋神社の御祭神は「天穂日命(アメノホヒノミコト)」。
この天穂日命は、高天原族つまり天皇家の祖である、

天照大御神(アマテラスオオミカミ)の第2子とされています。

 
高天原から地上に降り立ちこの地を統治しようとする天孫降臨に先立ち、

すでにこの地を支配していた出雲の大国主命(オオクニヌシノミコト)に

国を譲るようにと交渉役に選ばれたのが、天穂日命。

 
ところが、大国主命の元へ行くとその人柄に惹かれて、

ついには使命を忘れてその地に住みついてしまいます。

 

 

天照大御神は、次の使者として

経津主命(フツヌシノミコト)と建御雷神(タケミカズチノカミ)を

出雲に派遣します。

 
その後、色々なやりとりがあって

無事、国譲りが成立するわけですが、

2度目に交渉役になったフツヌシは香取神宮、

タテミカズチは鹿島神宮の御祭神になり、

国譲りの際に敗れた建御名方命(タテミナカタノミコト)は、

信濃に逃れ諏訪大社の御祭神になっています。

 
では、そのまま残った天穂日命はどうなったのでしょうか?

 
国譲りが成立した後、大国主命の大神殿を築き、

自ら祭主となって鎮めた…とされています。

 
つまり、その大神殿が今の出雲大社で、

宮司である出雲国造家(千家)がその子孫にあたるというわけです。

 
芦屋神社は、高天原から出雲に向かう途中この地、

天神山に天降った場所に建てられた神社とされています。

 
天神さんである菅原道真も天穂日命の子孫とされていて、

同じく芦屋神社に祀られています。

 

 

芦屋神社と出雲大社の深〜いご縁を感じながら、

二拝四拍手一拝させていただきました。

<旧大社駅>

越木岩神社とマンション問題

芦屋市のお隣、西宮市の甑岩町に

泣き相撲や子授け、安産祈願で、

地元では有名な「越木岩神社」があります。

 
この神社の境内奥には、神社や地名の由来となった

周囲40m、高さ10mに達する

「甑岩」という大きな磐座が鎮座しています。

 

 

古代祭祀から続く信仰の場として大切にされてきました。

 
その神社に隣接する宮山(共有地)を戦後、

教育機関を設置するということで女子短大に譲渡されました。
その敷地内にある3つの磐座を

そのままの姿で保存するという条件で…。

 
その約束はずっと護られてきたのですが、

その短大が経営難の為に第三者である開発業者に売却され、

マンションが建設されるという計画が今年初めに持ち上がりました。

 
もう既に、3つの磐座を残して完全に更地の状態になっています。

 
開発業者は、残った磐座も「唯の岩」だということで、

爆破破壊して大規模なマンションを建設しようてしています。

 
当然、越木岩神社さんや地元の方々は

反対されているわけですが、

業者は全く聞く耳を持たない状態です。

 
4月には、イワクラ学会による署名活動が始まり、

その他にもネット上で様々な活動がされています。

 
越木岩神社の宮司さんも、

神社のホームページやご自身のブログで、

保存を訴えられています。

 
私も個人的に、六甲山を愛する仲間や、

杖道の教室でそのことを知り、

署名させていただきました。

 
宮司さんや地元の方々は、

マンションの建設そのものを反対阻止しようということでは無く、

磐座を保存して欲しい…と望んでいるのです。

 
宮司さんのブログから抜粋して記させていただきます。

 
「越木岩神社は越木岩新田の鎮守として、

代々村人が守ってきた村社であります。
我々は地域の方々が守ってきたものを

大事に受け継ぎ、次世代につないでいく、

また磐座祭祀という縄文時代、有史以前から続く

古代祭祀の場所を守るため、

そして、良好な地域環境の創出と豊かな暮らしの実現をめざして、

人と環境にやさしいマンションが建設されることを願っています。」

<越木岩神社のご神体「甑岩」>

 

※越木岩神社HP
www.koshikiiwa-jinja.jp/
越木岩神社ブログ
ameblo.jp/koshikiiwa-negi/

天穂日命の磐座

「戦前までは、芦屋市内にだんじりが8基あったんやで。」

と患者さんに教えて戴きました。

 
8基のうち、打出と山芦屋の2基が現存していて、

あとは4基を再興し、津知と東芦屋の2基が

戦火で失われたまま現在に至る…とのこと。
長い歴史があるんですね。

 

 

明日16日に秋季大祭が催される芦屋神社の主祭神は

「天穂日命(あめのほひのみこと)」と言います。

 
あまり馴染みの無い名前の神様ですが、

「古事記」、「日本書記」によると

天照大神とスサノオノミコトが誓約をした際に生じた

五男神の一神で、天孫降臨に先立ち、国譲りの交渉役として

葦原の中つ国(あしはらのなかつくに)に遣わされたのですが、
大国主神を説得するうちに心服して地上に住み着き、

3年間高天原に戻らなかった…とされています。

 
つまり、交渉に失敗した上に懐柔されちゃったというわけです。

 
しかし、別の書物「出雲国造神賀詞」によると、

その後息子の天夷烏命と共に平定した…と記されています。

 
平定した後も大国主神の大神殿を築き、自ら祭主となって鎮め

今日もご子孫が祭主として出雲大社をお祀りしているということです。

 
平定された側からすればきっと寛大な良いお方だったのでしょう。

 
そんな天穂日命が出雲に向かう為に地上に降臨した

「磐座」とされるものが今も六甲山の中腹に現存しています。

 
六甲山カンツリーハウスというレジャー施設内に

そのままの形で保存されています。
近くには、祭祀跡と思われるストーンサークル状の石もあります。


昭和初期(多分)に、当時どういった経緯があったのかは分かりませんが、

開発に当たって貴重な遺産を

キチンと残されたことに敬意を表したいと思います。

 

 

六甲山にはその他にも、数多くの磐座が存在しています。

 
しかし、最近お隣の西宮市でその磐座を巡って

一騒動が起こっているのです。

 

 

続きます。

内臓を温める。

腰から下が冷える、

深部温度が低いタイプの冷え性の原因としては、

先ずは生活習慣の乱れ、

食生活の偏り等が考えられます。

 
それと同時に、内臓を支持するいわゆる

インナーマッスルの衰え…も無視することは出来ません。

 

 

当ブログの「自覚症状の無い「かくれ冷え」」の中で、

おヘソより上が冷たい…をチェック項目として挙げていました。
本来、胃や肝臓、小腸や大腸の上部といった内臓が

たくさん収納されている上腹部は温かいはずです。
下腹部の方が温かいという場合は、

そこが鬱血しているということです。

 
この状態を改善するために、先ず行うべきことは、

コアのインナーマッスルを鍛えることです。

 
腹横筋や腹斜筋、

骨盤底筋、腸腰筋、脊柱起立筋といった

インナーユニットによって

「腹圧」をしっかりと保持することです。

 
腹圧が上がれば、下腹部に滞っている

血流を押し流すことができるのです。
※インナーユニットの鍛え方は、また後日に。

 

 

また食事の面では、基本
・内臓を冷やすものは出来るだけ控える。
・内臓を温めるものを摂るように心掛ける。
となります。

 

 

ダイエットと称してサラダやスムージーなどを

積極的に取り入れるのは、かえって逆効果です。

 
生野菜のほとんどを占めるのは「水分」。
食べ過ぎは冷えた内臓をますます冷やしてしまいます。

 
同じ野菜なら、温野菜として摂りましょう。
大根、にんじん、ゴボウといった根菜類がお勧めです。

 
冷たい飲み物の摂り過ぎはもちろんNGですが、

特にビールなどのアルコール類は

急激に内臓温度を低下させます。

 
紅茶、ほうじ茶、ウーロン茶、

シナモンティーなどは身体を温めます。
紅茶や味噌汁に、生姜を入れると尚、ベターです。

深部(内臓)から、冷える。

内臓温度が低下すると、

身体の内部の血液の循環が悪くなり、

結果、すべての臓器の働きが低下してしまいます。

 

 

例えば、胃腸の機能が悪くなれば

消化吸収が上手くいかなくなり、

胃もたれや便秘、下痢といった症状が表れます。

 
腎臓の働きが弱まればむくみが生じますし、

肝臓の機能が低下すると、

だるさを感じたり顔色が黒っぽくくすんできたりします。

 

 

さらに厄介なのは、免疫力が低下してしまうことです。
内臓温度が1度下がると、

免疫力は30%低下すると言われています。

 

 

血液循環が悪いということは、

血管が常に収縮して狭くなっている状態です。
血管が収縮しているのは、

自律神経のうちの交感神経が

優位に働いていることを示します。

 
交感神経優位の状態では、

体内の免疫を主に司るリンパ球の量が減少してしまいます。

 
また、免疫細胞の約7割は小腸に集中していて、

外から取り入れた飲食物と一緒に入ってくる

有害物質を退治してくれています。
ところが、その小腸に十分な血液が行き渡らなければ、

そのシステムも作動しにくくなります。

 
二重の意味で免疫力がダウすることになります。

 

 

何度も風邪をひき、しかも治りにくい。
傷の治りが遅い。
突然アレルギー疾患に罹ってしまった。
胃腸の働きが悪かったり、

お肌のツヤや色、調子が悪かったり…。

 
もしかしたらその原因は

「内臓の冷え」にあることは十分に考えられます。

 

 

内臓の冷えは「老化」にも繋がります。
アンチエイジングの為にも、

内臓の冷えは見逃すことの出来ない大きなファクターです。

 

 

続きます。

腰から下が冷える

前回の「足先が冷える」タイプは、

末端の体表面温度そのものが極端に下がっています。
実際に触ってみると「冷たい」のが分かります。

 
これに対して、深部温度が低いのが、

腰から下が冷える「低体温型」の冷え性です。
日本人に最も多いタイプです。

 

 

深部温度とは身体の内部の温度のことで、

直腸などの「内臓温度」と言い換えることもできます。

 

 

身体が冷えている自覚はあるのに、

体表面の温度を測ってみると、平熱と同じで36度台。
しかし、朝に測ると体温が低い。
そして、改めて内臓温度(直腸計)を計測すると、

体温よりも低い数字が…。

 

 

内臓温度は、体表面の温度よりも高い

37.2〜38度が理想的と言われています。

 

 

ところが、内臓温度が35度台という方もけっこうあります。
35度台でも前半だと、雪山で遭難して、

命の危険にさらされているときの体温レベルになります。

 
逆に、これだけ内臓が冷えていても

「冷え」の自覚が無い「かくれ冷え」の方も多いのです。

 

 

内臓温度が1度低下すると、基礎代謝量は

約12〜15%低下すると言われています。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015版)」によれば、

1日の基礎代謝基準値は

30〜40代男性で1530kcal、

女性で1150kcalとなっています。

 
つまり、内臓温度が1度下がると

男性なら183〜229kcal(おにぎり1個分)、

女性なら138〜172kcal(まんじゅう1個分)の

余分なエネルギーが毎日カラダに蓄積されてしまう計算になります。

 
夏場に内臓温度が低下して、秋口にドーンと太ってしまう。
ダイエットに取り組んでも、なかなか痩せない。
または直ぐにリバウンドしてしまう。

 
こんな場合は、内臓温度が低くなっている可能性が大です。

 

 

続きます。

足先の冷えと骨格

前回の続きです。

 

 

骨盤から下、下肢にかけての骨格の問題が

足先の冷えを引き起こす原因の一つである…と考えられます。

 

 

具体的な例で言うと、「女の子座り」の姿勢。
正座の状態で足を崩して、

膝から下を外側に出してべったり床に座る…

あの時の下肢の形です。

 
男性はこの姿勢をとること自体が苦手な方が多いのですが

女性の場合はいとも簡単にぺたんと座れます。
関節が柔らかいというのもありますが、

逆の見方をすれば支持する筋力が弱い、

解剖学的肢位から逸脱している…と言えなくもありません。

 
「女の子座り」は、座っている状態で無理にしているわけですが、

普段立っている時にでも同じように

下肢に無理な歪みや捻れを生じている場合があります。

 

 

それは骨盤が前傾して、大腿が内側に内旋し、

逆に膝から下の下腿部分が外旋している肢位。
いわゆるX脚の状態です。

 

 

この姿勢では足の甲、くるぶし、

膝の裏などの血管が圧迫されます。
血管が圧迫させると当然、血流が悪くなります。

 
足関節が外反して小指が反りやすくなり、

くるぶしが圧迫されて更に血流が悪くなり

足先は冷える一方です。

 
パンプスやハイヒール、さきの尖った靴などを

履く習慣があると、ますます血行が悪くなります。
外反母趾、内反小趾の方にこのタイプが多いです。

 

 

このタイプの骨格の問題から来る足先の冷えの場合、

矯正する必要があります。

 
特に、足首と仙骨の傾き、そして筋膜を診ます。

自覚症状が無い「かくれ冷え」

前回、冷え性には3つのタイプがあります…という説明をしましたが、

東洋医学的にはその前段階的な「未病」という状態、

つまり本人に自覚症状が無い、

いわゆる「かくれ冷え」というべき状態があります。

 

 

東洋医学では、「気」・「血」・「水」という

3つの要素のバランスが健康の目安となります。

 
昔から「病は気から」という言葉通り、

まず最初に気が乱れて、それが高じると

血や水の異常につながることとなります。

 

 

冷え性の場合でいうと、

気の巡りが悪くなると精神的な緊張が高まり、

手足が冷えてきます。(自律神経症状)

 
次いで、血が「瘀血」というドロドロに滞ると腰から下が冷えてきます。

 
水が溜まりすぎて「水毒」の状態になるとお腹が冷えます。

 

 

気の乱れは未病という状態です。
出来ればその段階で対策を講じることが肝要です。
自覚症状が無いからといってほって置くと

次のような症状に繋がることがあります。

 
・身体の内部の体温が下がることで免疫力が低下する。
・基礎代謝が低下することで太りやすくなる。
・自律神経が乱れてむくみや肩こりが生ずる。
・内臓の働きが悪くなる。
・うつ傾向に陥る。

 

 

冷えの自覚が無くても、
・お腹がポッコリと出ている
・お腹を触るとおヘソより上の方が冷たい。
・腹筋運動ができない。
・足指じゃんけんができない。

そんな方は、要注意です。

 
ネギやニラ、生姜、シナモンなどの

香りの高い薬味やスパイスを摂るように心がけましょう。