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健康のために「運動」!
確かにそうなんですが、あまり激しい運動はかえって
NK活性を低下させ、免疫力がダウンしてしまいます。
激しい運動をするとNK活性は一時的に上がるのですが、
終了時には適度な運動をした人よりも下がってしまうのです。
お勧めなのが、速歩や大股歩きなどの「散歩」です。
これなら運動中からゆっくりとNK活性が上がり、
終わった後も持続します。
また、森林浴なども免疫力を高めると言われています。
「自然の中を早歩き」
これは効きそうです。
後は食事ですが、「美容と健康」のため、
或いはダイエットのために、
お肉は大敵なんて方も多いと思います。
何かと悪者扱いされる「コレステロール」ですが、
実はコレステロール値が低い人のほうが
感染症やガンにかかりやすく、
総コレステロール値が300mg/dl以下であれば、
数値が高いほどNK活性が高いことが分かっています。
コレステロールは、NK細胞を含む全ての細胞の材料です。
コレステロールが気になるからとお肉を食べないでいると、
NK細胞の材料不足に陥り、
さらには免疫力低下に拍車をかけてしまいのです。
コレステロール同様に「中性脂肪」もある程度は必要です。
「健康に良いから」と、とても美味しいと思えないものや、
好きでもないものを無理に我慢して食べていると、
かえって免疫力はダウンしてしまいます。
もちろん食べ過ぎは禁物ですが、
自分が美味しいと思うものを食べるほうが
免疫力アップにつながります。
実際、ベジタリアンはNK活性が低いという報告もあります。
お肉も、野菜もバランスよく、
魚、海藻類、豆類、穀物、乳製品など、
バラエティに富んださまざまな栄養素を摂ることが大切です。
頂けることに感謝して、楽しんで食事をするよう心がけましょう。
精神的ストレスを受けると免疫力は低下しがちです。
というのも、ストレスによって自律神経のうちの
攻撃モードである交感神経が優位になる為です。
NK細胞は交感神経が優位になると働きが落ち、
逆にリラックスモードの副交感神経が優位な状態だと
活性化する性質があるのです。
「笑う」「楽しむ」「くつろぐ」などは副交感神経を優位にしてくれます。
なかでも「笑顔」はNK細胞の活性化を高め、
免疫力をアップさせてガンの発症を遠ざける…という
研究結果が報告されています。
「別に面白くも無いのに、笑えない。」
確かにそうなんですが、大笑いは無理でも、クスッとしたり、
なんと作り笑いでも免疫力を上げる効果があると言われています。
表情筋の動きに反応しているからだそうです。
毎日、鏡に写してニッコリ笑うことを習慣にされたら如何でしょう。
何れにしても、社会生活を送るうえで、
ストレスは避けては通れないもの。
どうせしなければならないことならば、
イヤイヤするのでは無く、前向きに取り組めば、
脳から快楽物質のドーパミンが放出されて、
NK活性が上がります。
免疫力を上げるのも、下げるのも要は気の持ちようです。
真面目に取り組み過ぎて、完璧を求めると
その思い(重い)に自分自身が潰されてしまいます。
「ほどほど」が1番です。
逆に、何事も起こらない、変化の無い日常も
それはそれで、免疫力的には問題アリ…です。
たしかにNK細胞はストレスによって活性が低下しますが、
刺激や適度な競争の無い「ぬるま湯」のような状態は、
脳を衰えさせ免疫力を低下させます。
新しいことに挑戦したり、
人と接したりする機会を増やすなどして
自分自身に刺激を与えましょう。
NK細胞は、何かに没頭して
何も考えていないときに活性化されています。
最後にもう一度書いておきます。
免疫力を上げるも下げるも「気の持ちよう」です。
ストレスはためずに、
何事も能動的、主体的な考え方、
「心の習慣」が何より大切です。
実は、私達の体内では毎日
5000個のガン細胞が誕生しているんだそうです。
でも、それほどのガン細胞が日々、
発生しているのにもかかわらず、
私達は誰もが直ぐにガンになるわけではありません。
それは、「NK(ナチュラルキラー)細胞」が、
ガン細胞を見つけてはせっせと退治してくれているからです。
NK細胞は白血球の一種で、
鼻や気道などの粘膜に多く存在して、
免疫の最前線でウイルスや細菌などと戦っています。
つまり、免疫力が「上がる」、「下がる」というのは、
このNK細胞の活性が上がったり下がったりすることを指しています。
NK細胞は24時間休みなく働く頼もしい存在なのですが、
ストレスや自律神経の乱れにやってダメージを受けやすい…
という特徴もあります。
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が30年にわたって、
医学生約900人について追跡調査したところ、
青年から中年期にガンを発症した人は、概ね
「おだやかな仮面の下で感情を抑圧している」タイプの方が多い…
という結果が出たそうです。
精神的なストレスが免疫機能を低下させ、
ガン細胞の進行を早めた…と考えられています。
それほど、ストレス或いはその人の持つ「心の習慣」というものと
「免疫力」とには、密接な関係があると言えます。
真面目で、完璧主義で、気配り上手…
実はこんな「いい人」ほど、
精神的なストレスを受けやすく、
ひいては免疫力を低下させてしまいがちなのです。
周囲に気を使い過ぎるのも、ほどほどにして、
適当に自分自身の人生を楽しむぐらいの方が、
免疫力をアップさせるコツかもしれません。
続きます。
胸腺は胸骨の下にある小さな器官で、
通常年齢を重ねるに従って萎縮してしまうと言われていますが、
実際には胸腺に似た働きをする「胸腺様組織」が、
胸部、腹部、頭部にまで広く
ネットワークを形成していると考えられています。
<胸腺様組織ネットワーク>
胸腺マッサージは、この胸腺様組織を刺激することで、
年齢に関係なく免疫細胞の成熟を促し、
免疫力を高めることが期待できる施術法です。
胸腺マッサージを行うと、リンパ球が成熟、増殖し、
また自律神経の働きを強化してくれます。
特に、鎖骨の周囲や脇の下あたりは、多くのリンパ節があり、
刺激すると免疫の活性化につながります。
胸腺マッサージの方法は、
⑴まず、脇の下から乳房の下までを上下にさすります。
⑵次に乳房の下を左右にさすります。
⑶その後、みぞおちから鎖骨の高さ(喉のところ)まで上下にさすります。
⑷最後に鎖骨の下側を左右にさすります。
この動作を人差し指から小指までの4本で上下、左右に行います。
力は入れずに出来るだけ自然な強さでさすります。
時間としては、各箇所30秒〜1分程度で、
胸部がポカポカするまでマッサージします。
この時点で自律神経は確実に刺激されています。
※服の上からでも良いですよ。
免疫の細胞を作り出す場所として
最も重要な場所は、「胸腺」と呼ばれる器官です。
胸腺は胸の中央部の胸骨の後ろ側、
心臓の真上にある臓器で、
元は鰓(えら)から発生したものです。
生まれたときには18gぐらいですが、
その後だんだん大きくなり、
思春期には30〜40gほどに成長します。
しかし、年齢とともに次第に萎縮し、80歳までには
最大時の1/2以下になってしまう不思議な臓器です。
胸腺は、以前は成人すると同時に退縮するため、
特に何の役割をするのかはっきりせず、
働きとしては明らかにされていませんでしたが、
最近免疫にとって重要な臓器であることが分かってきました。
胸腺は、強力な免疫力を作り出して
これをコントロールする「Tリンパ球」を育てます。
Tリンパ球をはじめとする白血球を作り出す臓器としては他に、
肝臓や腸管がありますが、
胸腺はTリンパ球だけを専門に育てているのです。
胸腺で作られたTリンパ球は、
白血球の中でもとりわけエリートで、自己には反応せずに
マクロファージが異物が侵入したことを伝達するやいなや、
Bリンパ球に抗体を作らせたり、
キラーT細胞にウイルス感染細胞やガン細胞の処理を命じたりして、
免疫を働かせるのです。
また、亢進した免疫を抑制するT細胞も胸腺で作られています。
このように、胸腺は私達にとって非常に重要な臓器なのですが、
精神的なストレスや放射線、
抗がん剤やステロイドホルモンなどに弱いという一面もあります。
ストレスが軽い場合には、
胸腺は萎縮しても元に戻る力がありますが、
強いストレスが長く続くと萎縮したままになって、
免疫力が低下してしまいます。
加齢やストレスなどで胸腺が萎縮してしまったときには、
その分、肝臓や腸管でTリンパ球が多く作り出され、
免疫力を保っていくようになります。
続きます。
どんな病気でも1番の予防法は、
自分自身の免疫力を高めること…
というわけで、「免疫」についてのお話を少々。
私達の身体には、生まれつき備わった
様々な免疫の働きがあります。
それらの免疫は、私達が健康に
日常生活を送るために欠かせないものです。
では、その免疫の働きとは実際どんなものなんでしょうか。
簡単に説明すると、免疫(の獲得)には3つのステップがあります。
⑴異物の侵入を防御する。
⑵侵入した異物や、体内で発生した異物をすばやく処理する。
⑶身体に住み着いた異物を攻撃して処理する。
⑷そして、免疫を獲得する。
私達の身体には、ウイルスや細菌などの
外部からの異物を排除しようとする働きがあります。
また、ガン細胞や老化細胞などの
身体の内部の異物も排除しようとします。
この働きが「免疫力」です。
免疫によって異物を排除するためには先ず、
自分以外のものを見分ける必要があります。
自己(自分自身の細胞や組織)と
非自己(自分以外のもの)を見分けて
自分以外のものを排除するのです。
その異物の侵入を最前線で阻止する役割を担っているのが、
皮膚の角質や、喉や鼻そして腸の粘膜です。
ここで食い止めることが出来なかった場合には、
白血球の出番となります。
「白血球」は外部から体内に侵入した
異物を排除する働きがあります。
代表的な働きや種類は以下の通りです。
⑴好中球、単球(マクロファージ)
細菌やウイルスなどの異物を食べて処理します。
⑵NK細胞
体内のウイルス感染細胞やガン細胞を破壊する殺し屋です。
⑶Bリンパ球
一度侵入してきた異物(抗原)の
次の侵入に備えて、「抗体」を作ります。
※マクロファージとヘルパーT細胞の指示で働く。
⑷Tリンパ球
・ヘルパーT細胞
抗体を作るB細胞を活性化する。
・キラーT細胞
ウイルス感染した細胞やガン細胞を破壊する。
・調節性T細胞
亢進した免疫を抑制する。
強力な異物に対しては、補体や抗体の助けを借ります。
この抗体が作られることを「免疫の獲得」と言い、
次回からの異物の侵入に備える態勢が整えられるわけです。
続きます。
腸内環境を考えるうえでも、
便通がスムーズであるということは非常に重要なポイントです。
「便秘」は、大敵です。
食べたものを消化して、栄養分を吸収し、
不要な老廃物を排出する。
骨盤の中を通る腸腰筋は
腸に作用して排便を促す働きがあります。
加えてお腹をコルセットのように巻いている「腹横筋」、
骨盤の底を支える「骨盤底筋群」などを鍛えると
腹圧が高まり、排便力がアップして便秘の予防になります。
腸腰筋についてちょっとだけ説明しておきます。
腸腰筋は、腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉群の総称です。
腸骨筋と大腰筋(小腰筋も)があり、
背骨から太腿にかけて引っ張り上げ様につながっています。
抗重力筋として、多くの筋肉の中でも唯一、
重力から身体を守る役割を担っている筋肉です。
その為に、腸腰筋が弱ると姿勢が悪くなります。
骨盤が後ろに傾き、下腹がポッコリと出てきます。
猫背になり、腰回りのぜい肉が付き易くなります。
また、大腰筋と拮抗関係にある大臀筋も弱くなり
その結果、お尻が垂れてきます。
身体が歪み、姿勢が悪くなり、
結果的に血流が悪くなります。
腸の運動が衰えると同時に、排便する力も弱まり、
「便秘」へと繋がるのです。
腸内環境の改善の為にも、
腸腰筋(大腰筋)をしっかりと鍛えていきましょう。
次回は、腸腰筋のトレーニング法について…です。
腸内環境を整える方法の一つは、
腸内にある悪玉菌を増やさず、
善玉菌の働きを活発にしたり、
増やしたりする食材をしっかり摂ること…です。
具体的には、「乳酸菌」と「食物繊維」が
多く含まれている食品になります。
その中から、先ずは「乳酸菌」。
代表格としては、ヨーグルトをハジメとする乳製品ですよね。
ヨーグルトには、乳酸菌だけでなく、
各種ビタミンやカルシウム、タンパク質といった
身体を作るのに必要な栄養素が含まれています。
その中で、唯一足りないのがビタミンC。
ビタミンCが豊富な、生の果物類と一緒に摂ると尚、betterです。
ヨーグルト以外の乳酸菌を含む食材を紹介していきます。
すべて発酵食品ですが、
乳酸菌の分野はまだ解明されていないことも多く、
それぞれの食材に含まれる乳酸菌の種類や量は
なかなか判別しづらい場合が多くあります。
そこで、ここではお手頃で使い易いものを選んでみました。
先ずは、キムチ。
乳酸菌は野菜の表面に多く付着しているので、
そのまま食べるのがベストです。
そして、納豆。
納豆菌は、市販の整腸剤に含まれているものもあります。
あとは、ぬか漬け。
浅漬けではダメです。
チーズ、味噌、醤油、酒粕、甘酒などなど…。
毎日の食生活に上手に取り入れることをオススメします。
次回は、食物繊維です。
先週の土曜、日曜(5/16・5/17)にある勉強会の中で、
「腸内フローラ」に関するお話を、
お二人の方から伺う機会にめぐまれました。
詳細な内容については、
どちらもきちんと「許可」を頂いていないので、
こちらに記載することは出来ないのですが、
非常に興味深いものでした。
NHKスペシャルでは、
肥満を例に動物実験を紹介していました。
実験用のマウスに、
肥満した人間の腸内細菌を移植すると、そのマウスは肥満し、
逆に痩せている人の細菌を移植すれば、マウスも痩せてしまいます。
身体だけではありません。
性格にも影響します。
臆病で活動的とは言えないマウスと、
好奇心旺盛で活発なマウス、
それぞれのマウスの腸内細菌を入れ替えると、
性格が全く逆のものになる…というのです。
そうなると、なんだか人間は腸内細菌に操られている?
腸内細菌によって生かされている?
そんな感じさえします。
美容も、健康も、性格さえもが、「腸内細菌」しだい。
だとしたら、健康な人の腸内細菌を移植すれば、
同じように健康になるんじゃないの?
はい、その通りです。
番組ではその事例も紹介していました。
健康な人の糞便を水100ccぐらいで溶かして、
腸内に移植する治療法で、
欧米では既にガイドラインも確立されているそうです。
糞便移植って⁈
つまりは、「ウンチ」ですよね。
なかなかギョッとする話です。
まだ日本では研究が始まったばかりで、
よく分かっていないことも多いみたいです。
まあ、糞便移植は現実難しそうなので、
腸内環境を整えるには、やっぱり「食事」から…ですね。
「腸内フローラ」という言葉をご存知でしょうか?
イギリスの科学誌「Nature」で特集の増刊号が出版され、
そして2月22日には、NHKスペシャルでも特集され、
話題となりました。
最近では、健康雑誌で取り上げられたり、
関連商品(?)が発売さるたりと、
ちょっとしたブームの様相を呈しています。
では、そんな腸内フローラとはいったいどんなものなのでしょうか?
私たちの腸内には、たくさんの「細菌」が棲みついています。
その数は100種類以上、
個数にして約100兆個にもなると言われています。
人体の総細胞数が約60兆個であることと比べても、
その倍近い数が腸の中に生息していることになります。
総重量にして約1〜1.5kgで、
これは最大の臓器である肝臓とほぼ同じ重さです。
この腸内細菌が、
特に小腸の下部(回腸や空腸)から大腸にかけて、
多種多様な菌群が種類ごとにまとまりとなって、
ビッシリと腸内に壁面を作って生息しているのです。
その様相が、まるで植物が種類ごとに
集団を作って群生している、いわゆる「お花畑」に例えられ、
「腸内フローラ」と呼ばれているのです。
(※腸内細菌叢とも呼ばれる)
※「叢(そう)」=草むら
もともとフローラ(Flora)は、
分類学上の用語で、「植物群集」を指します。
かつては、細菌が植物の中に分類されていたために
そう呼ばれています。
また、ギリシャ神話の「花の女神」の意味もあります。
腸内フローラの様相、
つまり腸内に生息している細菌群の種類は、
人間がそれぞれ顔や個性が違うように、
1人1人まったく異なる「お花畑」となっています。
また腸内フローラの状態は、
生活習慣や年齢、ストレスなどによって変化します。
腸内細菌それぞれが、
互いに必要な物質を供給し合い、共生している様は、
まるで完成されたエコシステム、
あるいは1つの「小宇宙」とも言える空間を作り出している…。
それが「腸内フローラ」なのだそうです。