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お正月と言えば、1月1日からの数日間を指す…
というイメージがありますが、正確には正月は2回あります。
大晦日から3が日にかけての「大正月」と、
今日1月15日の「小正月」です。
昔(江戸時代以前)は、月の満ち欠けに合わせた暦である
「太陰太陽暦」というものが使われていました。
この太陰太陽暦では1日が必ず「新月」となり、
15日目の夜が十五夜、つまり満月になります。
1月1日から数日間の、
いわば一般的なお正月を指す大正月が、
お祓いや招福などの行事が多いのに対して、
小正月はどちらかと言えば
豊穣祈願の行事が多くなっています。
これは、旧暦と女性とに深い関わりがあります。
「月」の字が入っていることからもわかるように、
女性の月経の周期と天体の月の満ち欠けは
ほぼ等しい期間に当たります。
1日をついたち(つきたち・月立ち)と言い、
月経が訪れる日と考えると、
ほぼ15日は排卵日にあたり、
妊娠、出産、そして豊穣が約束された
豊かな日だと考えられたのです。
昔の人にとって、新年の初満月が
いかに豊かにものが実る日と考えられていたのか、
小正月を別名「女正月」と言って、
正月の間忙しかった女性を労る日としたことでも
窺い知ることが出来ます。
また、小正月の行事の一つに「どんど焼き」があります。
14日の夜もしくは15日の朝から火を焚いて、
前の年の御札や注連飾り、門松、書き初めなどを燃やして、
無病息災と五穀豊穣を祈ります。
満月に近い「すす払い」なら始まって、
新月の日である大正月を挟んで、
満月の小正月て終わる…。
今日1月15日の小正月を迎えて、
ようやくお正月も終わります。