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長い夏の間に蓄積された疲れによって、
私達の身体に必要なエネルギーと栄養分は不足ぎみに。
そんな夏バテには、
何よりもアミノ酸とビタミンの補給が1番大切です。
そこでおすすめなのが、「甘酒」です。
夏に甘酒?
意外に感じられた方も多いと思います。
甘酒は、白米、米麹などで作られる
日本の伝統的な甘味飲料です。
お正月やお祭りの時など、昔から冬の寒さをしのぐ
温かい飲み物として重宝されてきました。
しかし、江戸時代になって庶民の間で
「甘酒は滋養になる。夏バテに効く。」という話が広まり、
甘酒売りが街を賑わす光景が風物詩となりました。
その頃から甘酒は「夏の季語」となっています。
甘酒は、米麹を発酵させたもので、
デンプン質を糖化させた
ブドウ糖が20%以上含まれている為、
甘い飲み物となっています。
本来アルコールは含まれていないのですが、
原料が同じで長時間発酵させると
そのまま「日本酒」になるところから
「甘酒」と名付けられたのでしょう。
お米の表面はタンパク質が多く、そこに麹菌が増殖すると
タンパク質分解酵素の働きにより、
タンパク質をアミノ酸へと変化させます。
また麹菌が繁殖する時に、
ビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、イノシール、ビオチンなどの
天然型吸収ビタミン群が作られます。
つまり甘酒は、ビタミン、アミノ酸などの栄養素に加えて、
ブドウ糖も大量に含まれていて、
さしずめ「飲む点滴」と呼ばれたりします。
また、食物繊維やオリゴ糖が腸内環境を整え、
便秘や肌荒れの改善に。
さらにペプチドタンパク質を酵素で分解してできる物質が、
天然の降圧剤として、
本態性高血圧の人に効果があると言われています。
そのようなことから、甘酒は
「ジャパニーズヨーグルト」と呼ばれたりもします。
江戸時代に、水分と栄養分を同時に補給する飲み物として、
夏バテ防止に最も重宝されていた「甘酒」。
現代でも利用しない手はありません。
クックパッドを見れば、
いろいろな飲みやすいアレンジが載っています。
是非、常温で試してみて下さい。